地域・家庭・学校の連携 |
本校は20数年前は校内暴力など生徒指導上かなりの教育困難校であったが、ここ数年は対教師暴力や器物破損などの校内暴力はほとんどない。しかし、今話題になっている不登校やいじめ、そして無断外泊や万引きなどは全く減らない状況である。また、ピアスや髪の毛を茶髪・金髪にしたりする校則違反は急増しており、保護者の理解を得るのにかなりの労力と時間がかかり、学習面での低学力者の多さも本校の課題である。
このような状況の中で、生徒指導上に名前のあがってくる生徒はやはり小学校の時から何らかのかたちで問題を背負っている者が多く、中学校として生徒理解を深めていくためにも小学校や地域との交流を通して連携を行う必要性があり、この10数年間でいろいろと形を変えながらも「小中学校」と「地域」との交流を深めてきた。ここでは、その小中交流会と地域交流会の取り組みを一部まとめてみた。 |
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小中交流会の取り組み |
小学校では、生徒は「学級担任制」という仕組みの中で一人の学級担任を中心とした集団で一日の学校生活を送ります。しかし、中学校では「教科担任制」となり、いろいろな教師と接しなければならないし、違う小学校の卒業生とも同じ集団となり新しい仲間作りをしなければなりません。また、部活動では先輩とも接しなければなりません。学習面では、あたらしい英語という教科が増え、教科書の内容も難しくなり量も増える。つまり、小学校から中学校へ進学するということは、あまりにも学校環境が変わり、子供達にとってはかなりのストレスとなり、不登校やいじめやいろいろな問題の原因にもなるため、このストレスを少しでも解消してあげる必要があります。そのためには、小学校は中学校を知る必要があるし、中学校は小学校を知る必要があると考えます。このようななかで本校は校区内の3小学校を中心に「小中交流会」を推進し、保育園や幼稚園とも交流の輪を広げています。 まず、「取り組み1」として、中学校の教師が小学校に行き、小学生といっしょに給食を食べながら語り合い、お互いのふれあいを深める。そして、授業参観をしたり、実際に小学生から質問を受けて答えるような学級活動的な授業をしたりしています。 |
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小学生の中学校体験入学 |
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小中交流会の「取り組み2」として、小学6年生に中学校に来てもらって、授業体験や部活動見学をしてもらい、中学校の先生による簡単な教科授業〔英語も含む〕を受け、中学校の学習に対して興味と関心を持ってもらう。また、中学生の先輩達の頑張っている姿を身近にみてもらうことにより、安心感を与え、自分も頑張ってみたいという希望を持たせることにしている。その結果、次のような感想文を小学校から頂いています。 例1.私は、中学校の体験入学で音楽の授業を受けました。知らない歌を教えてもらえ て楽しかったです。早く中学校に入学して、新しい歌を教えてもらいたいです。また、部活動の先輩たちも優しく声をかけてくれたので、安心しました。 例2.先輩達は雨が降っているのに部活動の練習を一生懸命にしていました。その姿を見て、私も中学校に入学したら何かクラブに入って頑張りたいと思いました。 例3.私はクラブ活動を見学させてもらって、「クラブは厳しい練習があっても、それを乗り越えることによって楽しいことが一杯あるんだ。」と感じました。私は体験入学をしてから、はやく中学校に行きたくなりました。楽しみです。 例4.ぼくは体験入学をして、中学校は体育館も校舎もすごく大きいと感じました。また、剣道部の練習を近くで初めて見れて感動しました。早く入学したいです。 例5.中学校へ行ったら勉強も難しくなるって聞いたし、少し不安はありますが、この体験入学で先輩の頑張っている姿を見て、ぼくもいっしょに頑張りたいです。 |
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対面式 |
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入学式の数日後に、生徒会中心の取り組みとして「対面式」があります。この取り組みは、緊張している新入生をリラックスさせてあげ、中学校生活にスムーズに入れるようにするためのものです。先輩達の歓迎演奏を行ったり、学校生活の仕組みやルールを生徒会の執行部が説明します。また、新入生からのいろいろな質問に先輩達が応えるというコーナーもあります。最後に、新入生にお花のプレゼントと色紙が配られて、新入生の代表者達が一言ずつお礼を言って終了です。とても暖かい雰囲気になります。 |
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地域別懇談会 |
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本校の校区3小学校に分かれて、保幼小中合同による地域別懇談会を実施しています。この懇談会が始まった頃は小中合同によるものであったが、10年ほど前から校区の保育園、幼稚園にも参加していただき、保護者・地域の方もいっしょになって情報交換を行っています。一年に3回実施〔学期に1回実施〕しており、今年度の三学期で第66回目を迎えることになります。つまり、22年間続いた地域・家庭・学校の連携のための取り組みです。内容としては、講師を招待して講演会を開いたり、テーマを決めて話し合ったり、ビデオ鑑賞してから、その内容について話し合ったりもしています。昨年度の3学期は、3小学校別に別れないで、本校の体育館に保幼小中全員が集まり、退職された前校長を招待して講演会を開きました。退職され、学校の外の世界から見る本校への思いを語ってもらいました。 |
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少年指導協議会 |
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本校の3小学校区内の地域には、23人の少年指導委員という方々がおられます。そこに、教師からは5人、保護者からは4人が加わり、合計32人で「少年指導協議会」という組織が構成されています。取り組みとしては、校区の地域別懇談会に参加たり、昼間・夜間巡視に参加したり、小中学校の行事に参加、協力して頂いたり、子供達の安全対策や健全育成のために活動してもらっています。また、毎月の定例会では、地域別の指導委員や小中学校の教員・保護者からの情報交換を行い、共通理解を図っています。 |
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