ヴァイオリンの部屋

 

 大人になってからヴァイオリンを始める人が増えています。レイトスターターのためのオフ会やアンサンブルもあちこちで開かれているようです。僕が10年前にドレ会(注・「初めてのオーケストラマニュアル」の冒頭を参照してください)のトレーナーを始めた頃は、そんな集まりもどこにもなかったと思います。インターネットの普及で、志を同じくする人たちが集うことがとても楽になりました。その結果だろうと思います。

 さて、最近特に、インターネット上の情報の「悲惨さ」を思い知らされています。基本的にネットは「書いたもの勝ち」なので、責任を負わない「むちゃくちゃな」内容がとても多いのです。元から現状のヴァイオリン教育に色々と不満を持っていましたので、この際ですから僕の経験と見解を書きつづってみようと思います。もちろん、これは私の私見ですので、全く異なる意見を持った方もたくさんいらっしゃいます。そのこと自体を否定するわけではありません。最終的にどのくらいのボリュームになるのか見当も付かないのですが、「大人になって始める楽器」のヴァイオリンヴァージョンという位置づけで書いていきます。もちろん、ヴァイオリン以外の弦楽器の人にも役に立つ部分は多いと思いますので、お読み下さい。なお、内容についての質問・疑問は、BBSかメールでお願いします。

【レイトスターターのためのヴァイオリンウェッブ講座】

 これは、これからヴァイオリンを始めようとしている、ないし始めて間もない方々を主なターゲットに書かれている文章群です。ヴァイオリンを演奏することの楽しさ・厳しさ、そしてどのようなことを考えてヴァイオリンを練習するべきだろうか、ということの、現時点での僕なりの結論といっていいかもしれません。レイトスターターが「当たり前」になればなるほど、その中からいろいろな人たちが出てくるはずです。レイトスターターをお付き合いしてきた10年間、僕は敢えて「レイトスターターに低い限界を設けない」で接してきました。そのために、もちろん僕のやり方が「厳しすぎる」と感じた人も多かったようです。しかし、初めから目標を下げていたのでは、せっかく伸びるはずのものすぐに限界に達してしまいます。そういうレイトスターターをたくさん見てきたので、敢えてこのような文章を書くことにしたのです。

 誤解されないように申し上げておきます。この文章群は「これを読めばヴァイオリンが弾けるようになる」という性質のものではありません。僕はあくまで「レッスンにつくべきだ」と考えていますので、それが前提になっている部分が多いです。もちろん、楽器の持ち方、ボウイングの仕組みなどの話もありますが、あくまで「レッスンという場でフィードバックできる」ことを前提にして下さい。仮に独習者の方がお読みになるようでしたら、独習される教材の「検証材料」として利用していただければ幸いです。

はじめに・・・何故ヴァイオリン?何をやりたいの?
ヴァイオリン弾きの体の使い方
ヴァイオリン弾きの体の使い方2:良い姿勢とは何か
ヴァイオリン弾きの体の使い方3:腕の基本的な運動
体の痛みが教えるもの
テーマ1・音感について
テーマ1・音感について・補足〜調弦
テーマ2・ヴァイオリンという楽器の個性
テーマ3・レッスンの必要性と先生の選び方
テーマ4・楽譜と楽語、頭の中で音が鳴ること
テーマ5・楽器の買い方・選び方
テーマ6・楽器を持つ前に
テーマ7・体でする音楽と表現することの重要性
テーマ8・音程の重要さ・ヴァイオリンの音程の秘密
テーマ9・楽器の持ち方・弓の持ち方
テーマ10・音の構造と種類・楽器が鳴る物理
テーマ11・脱力のワナ
テーマ12・ボウイングの考え方と右手の鍛え方
テーマ13・スケールの重要性
テーマ14-0 1の指の位置
テーマ14・左手の考え方と訓練法・その1
テーマ14B・左手の考え方と訓練法・その2:親指NEW
テーマ15・音の立ち上がり
テーマ16・ヴィブラートの不思議
テーマ17・ポジション移動の原則
テーマ18・弓の速さ
テーマ19・速いパッセージの練習1
テーマ20・速いパッセージの練習2NEW
テーマ20B・速いパッセージの練習3
テーマ21・弓の止め方?
テーマ22・デタシェについて
テーマ23・指の運動の独立を作ることNEW
テーマ99・音程が「悪い」と音程が「無い」
レイトスターターのQ&A


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