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NEW! 不定期日記 |
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全く不定期な音楽情報日記
●3月16日の日記 先々週、スタジオのピアノを調律しました。搬入してから半年以上調律をしていなかったのでボロボロの状態でしたが、ようやく、希望する調律をしてくださる方を見つけ、キルンベルガーに。ベートーヴェンの使っていた調律法です。以前、「純正律は世界を救う!」の(苦笑)玉木さんの事務所にお邪魔した時、キルンベルガーに合わせて弾いたスプリングソナタの美しさを、生徒の皆さんにも体験していただこうという魂胆です。レッスンに生徒さんが来るたびに、ピアノを聞かせることに・・ まず、各調のトニックを聞かせます。この段階で、全員が「調によって響きが違う!」と感じます。平均率のピアノではあり得ないことですが、調によって、全く異なる固有の響きがあるのです。どのくらいの生徒さんに通じるか、と、やや心配ではあったのですが、現時点で、聞かせたすべての生徒がその違いをはっきり認識しました。Fは柔らかく、Aはとても明るい(明るすぎる?)。そして、スプリングソナタの伴奏を弾きます。次に、Gに移調して、同じものを弾いてみます。ほとんどの生徒が目を白黒させました。確かに、Gだと、全く違う曲になってしまうのです。そして、「英雄」シンフォニーや「悲愴」ソナタの冒頭を弾きます。Esは堂々とした感じがして、c-mollは、非常に不安定な、悲壮感のある音色になります。これらの曲を調を変えて弾くと、全く違う音楽になってしまうのです。 「いろんな調があるのが不思議だった。どうして全部Cにしないのかと思っていた」とは、ピアノを長い間弾いていたレイトスターター。どの和音を弾いても同じに感じていた、というこの生徒は、むしろ良い耳をしていたのだと思います。また、「ヘ長調の柔らかさを表現して」と言われてわからず、自分は耳が悪いのだと思い込んでいた人もいます。「ヘ長調はやわらかい」というのは、ほとんどの人が「そう習ったから、そのように弾いている」ために起こることで、それを感じないのは、むしろ当然なのです。このあたりのことは、またじっくり書いてみようと思います。 ●3月27日の日記 今月の初めに、71歳の新入生が来られました。ヴァイオリン歴は実質2年くらいですが、とても熱心で、最初からたくさんの質問を持って来られたほどです。これまで、このお歳のレイトスターターを拝見したことがないので、私にとっても勉強になると思っています。 初回のレッスンで、「基本に忠実に教えていただきたい」ということを言われたので、ある意味で「手加減せず」やってみることになりました。体の状態や時間のことを考えると、ゴールをイメージして教えてしまいたい誘惑に駆られてしまいますが、じっくりお話をした上で、できるだけきちんとしたことをやってみましょう、ということになりました。目標は、ヴァイオリンらしい、良い音で演奏できるようになることです。 最初に、体のチェック。さすがに、筋肉の変形が戻りにくく、腕を持ち上げるとほとんど落下しません。しかし、筋肉を暖め、軽いマッサージとストレッチで、関節の可動域がやや広がり、腕も落下する状態になりました。ある意味で驚きだったのですが、レッスン3回目になると、明らかに腕の状態が変化したのです。もちろん、楽器の音も見違えるように大きくなりました。 カメラを持って歩き回ることが楽しい、という方ですから、体力もあり、一般論にはならないかもしれませんが、少しずつ、体を調整しながらやっていけば、より元気になっていただけるのではないか、と楽しみです。 |