COUNTERSince June 16, 2000
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2003年6月の日記2003-06-30(Mon) 23:51
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2003年6月1日(日)

東亜大学
 東亜大学が今年の春に学園教職員組合員4人を本人の同意なく解雇したらしい。組合ニュース第22号(PDF)(東亜大学学園教職員組合)によると、学園側は解雇理由を文書で回答することを拒否しているのだとか。それって改正労働基準法第22条(平成11年4月1日施行)(法庫)に反する行為じゃないの?
  東亜大学学園教職員組合
 関連
  東亜大学: 経営が悪化 償還金返済滞る 「前期授業料充てる」(Mainichi INTERACTIVE、2002年3月11日)

わりとどうでもいい話
 しーぽんの活躍(第1話から欠かさず録画している『宇宙のステルヴィア』)をDVD-Rに保存すべく、Ulead DVD MovieWriter 2というものを初めて使ってみました。最初の3話をせっせと編集して、メニューなんか作っちゃったりして、便利なソフトがあるものだなぁと思いながらいざDVD-Rに書き込もうとしたら、書き込む直前のデータ変換(相当時間がかかるらしい)の半ばでエラーダイアログが出て先に進めないの。ダイアログの内容はマニュアルにもヘルプにもサポートページにも見当たらない謎の8桁の16進数が1つだけ。これではどういう理由で変換できなかったのかさえサッパリわかりません。結局、編集の過程を楽しんだだけでDVDはできずじまい。これっていわゆる役立たず?


2003年6月2日(月)

知られている40番目のメルセンヌ素数が見つかったらしい
 知られている40番目のメルセンヌ素数がついに発見されたようです。現在検証中で具体的な値はまだ公表されていませんが、これまで知られている最大の素数の座にあった39番目のメルセンヌ素数M13466917 = 213466917-1(4053946桁)よりも大きく、しかし1000万桁には満たないそうです。検証が終われば知られている最大の素数が1年6ヶ月ぶりに交代することになります。公式発表が待ち遠しいです。

 要チェック
  Mersenne Prime Search(GIMPS)
  The Largest Known Primes(Chris K. Caldwellさん)

 知られている39番目のメルセンヌ素数が発見されたときの日記
  39番目のメルセンヌ素数が見つかったらしい(M.Kamadaのきょうの日記、2001年11月16日)
  39番目のメルセンヌ素数の検証作業が終了した模様(M.Kamadaのきょうの日記、2001年11月25日)
  知られている39番目のメルセンヌ素数、発見か?(M.Kamadaのきょうの日記、2001年12月2日)
  知られている最大の素数の記録が更新されました!(M.Kamadaのきょうの日記、2001年12月7日)

 ちなみに30番目のメルセンヌ素数が発見されたのは1985年9月(CRAY X-MPの時代)ですから、コンピュータが速くなったとはいえメルセンヌ素数を新たに10個見つけるのに18年近くかかったことになります。30番目のメルセンヌ素数は2216091-1(65050桁)でした。後にこれよりも小さいメルセンヌ素数が1個見つかったので、この数は現在は31番目になっています。

「ゆめりあベンチマーク」
 RinRin王国さんから。沢渡真雪さんによって「ゆめりあベンチマーク」の集計結果がまとめられています。グラフィックチップの違いやP4とAthlonの違いに注目して見ると面白いです。
  集計部 - ゆめりあベンチ(Mayuki Sawatariさん)


2003年6月3日(火)

コロノファイバー検査
 大腸内視鏡検査。いつものことですが、やっぱりハンパじゃなく痛かったのでした。人並みの大腸だったら内視鏡検査で痛みを感じることなんてないはずなんだけどな。


2003年6月4日(水)

木星の新衛星の見つけ方
 5月29日の日記で木星の61番目の衛星が発見されたことを書きましたが、赤道直径が14万3000kmもある木星に対して最近相次いで発見された衛星は直径がわずか1.5kmほど(木星の10万分の1)で、人間が肉眼で見ることができる明るさの1億分の1の24等級程度です。それがどのようにして発見されたのか、CASCA(カナダ天文学会)のプレスリリースで紹介されていました。簡単に言うと、ハワイのマウナケア山にある口径3.6mのカナダ・フランス・ハワイ望遠鏡(CFHT)にCCDカメラを取り付けて木星の周囲の写真を撮影し、50GBにも及ぶ画像データをコンピュータで解析して写っている天体の動きを調べ、木星の衛星と思われる光の点を抽出したのだそうです。その写真にいったいいくつの天体が写っていたのだろうかと考えると気の遠くなるような作業で、とてもではありませんが人間ができることではありません。木星の衛星に限らず、近頃の小天体の見つけ方(地球近傍小天体など)はだいたいこんな感じなのでしょうね。
  CASCA
    IRREGULAR SATELLITES OF JUPITER@nifty翻訳

素因数分解
 Robert Backstromさんの成果から。
  2·10116-9 = C117 = P58 · P60
  P58 = 1300077873236814617625875427828886902290588172083356016807<58>
  P60 = 153836938630497839571709555448490510158389234978218219454513<60>
  Factorizations of near-repdigit numbers(STUDIO KAMADA)


2003年6月5日(木)

「かいこう」のビークルはいまだ見つからず
 5月30日の日記に書いた無人深海探査機「かいこう」のビークルが迷子になった件ですが、6月4日午後5時の段階でまだ見つかっていないそうです。黒潮に乗って流されてしまったのか、あるいは切断されてビークルの側に残ったケーブル(直径29.5ミリ、長さ250メートル未満)が邪魔になって自力で浮上してこれなくなってしまったのか。JAMSTECはNASDAが打ち上げに失敗したH-IIロケット8号機のエンジンを3000メートルの海底で見つけたくらいですから「かいこう」もきっと見つけられるだろうと思ったのですが、よく考えてみるとH-IIロケット8号機のエンジンを見つけたのは「かいこう」のビークル自身だったのでした。自分が迷子になってしまうとは、まさにミイラ取りがミイラに……そうならないように早く見つかってほしいものです。
  1万m級無人探査機「かいこう」のビークルの捜索について(その5)(JAMSTEC、6月4日)

「MS03-020: Internet Explorer 用の累積的な修正プログラム (818529)」
 出ました。でも最近はMicrosoftのパッチの信頼性がいまいちなので数日様子見するかも。
  MS03-020: Internet Explorer 用の累積的な修正プログラム (818529)(Microsoft、6月5日)
 関連
  Internet Explorer Object Type Property Overflow(SecurityFocus HOME Mailing List: BugTraq)

鉛筆星雲
 NGC 2736。1840年代にジョン・ハーシェル卿によって発見された星雲で、見た目がまっすぐなのでこの名前が付けられたのだとか。これは11,000年前に地球からわずか815光年の距離で起きた超新星爆発の名残で、爆発の様子は金星の250倍明るく昼間でも見えたに違いないとのこと。ハッブル宇宙望遠鏡による超高解像画像が公開されました。
  Supernova Shock Wave Paints Cosmic Portrait(HubbleSite、6月5日)→@nifty翻訳


2003年6月6日(金)

X68000 LIBRARYの新しい準備中のページを公開しました
 長く更新が滞っているX68000 LIBRARYですが、従来の方法で拡大を続けるのは困難と判断し、データベースを作り直してページの生成を可能な限り自動化することにしました。現在は従来のページからソフトウェアを移している最中です。なんとかなりそうなので準備中のページを公開しました。
 新しい準備中のページはこちらです。後でURLが変わります(従来のURLに戻ります)ので、準備中のページへのリンク集などからの継続的なリンクはご遠慮ください。内容に関するご指摘はメールでお願いします。
  X68000 LIBRARY


2003年6月7日(土)

無料翻訳リンク集
 リンク集(翻訳・辞書)ヤフーBBマガジン(ソフトバンクパブリッシング)さんとINTERNET Watch(インプレス)さんに紹介していただきました。ぺこり。
  ヤフーBBマガジン:特集 快適ADSL[やるべき技]100(ヤフーBBマガジン、6月6日)
  外国語サイトに漕ぎ出すための翻訳サービス(INTERNET Watch、6月6日)

自動選択フォームを更新しました
 リンク集(翻訳・辞書)の自動選択フォームを更新しました。翻訳前後のページを閉じた後で翻訳前のページを開きたくなったときに便利な「開く」ボタンとテキストを白紙に戻す「白紙」ボタンを追加しました。また、「キーボード」ボタンと「言語判別」ボタンをテキスト入力枠の隣に移動し、「言語判別」を「何語?」に変更しました。さらに、枠とボタンに説明のツールチップを付けて使い方をわかりやすくしました。


2003年6月8日(日)

ツングースカ大爆発以来の巨大隕石?
 シベリアのイルクーツク州でかなり大きな隕石の衝突痕が発見されたそうです。およそ100平方キロの範囲に焼けた木々と隕石の破片が広がっており、直径数10メートルの巨大隕石だった可能性があるとのことです。2002年9月25日の朝に地震のような強い揺れと閃光が目撃されているそうなので、そのとき落ちてきたのかも知れません。
  直径数10m?巨大いん石の落下跡発見か シベリア(asahi.com、6月7日)
  Meteorite crash site found in Siberia(Interfax、6月6日)→@nifty翻訳

火星探査ローバーの打ち上げ
 NASAの新しい火星探査ローバー「MER-A」(Mars Exploration Rover-A)が日本時間の明日9日午前3時5分55秒に打ち上げられます。6月25日には同じく「MER-B」(Mars Exploration Rover-B)が火星に向けて出発する予定です。火星到着予定日は、「MER-A」が2004年1月4日、「MER-B」が1月25日とされています。2002年11月26日の日記に書いたように、NASAはこれらの火星探査ローバーの愛称をLEGO社を通じて募集しました。応募資格はK-12(米国内およびアメリカンスクールの幼稚園から高校3年生まで)に限られていましたが、10000通ほどの応募があったそうです。結果は打ち上げ直前(日本時間のきょう午後11時)に発表されるとのことで、とりあえず現在は「MER-A」「MER-B」と呼ばれています。わざわざ2機も打ち上げるのは火星が地球に接近している絶好の機会を逃さないようにするための保険ですが、着陸地点を変えてあるので2機とも成功すればより効率的に探査できることが期待されます。
  Mars Exploration Rover Mission: Home(NASA)→@nifty翻訳
  Mission Status Center(Spaceflight Now、最新)→@nifty翻訳
  Mars Rovers FAQ: From Launch to Landing(SPACE.com)→@nifty翻訳

 NASAのローバーよりも一足早く、6月2日にESA(European Space Agency)が火星着陸船「Beagle 2」を搭載した探査機「Mars Express」を打ち上げました。日本時間の6日午後2時30分の段階で地球の中心から100万kmのところを火星に向けて順調に飛行中とのことです。火星到着は12月24日の予定です。「Beagle 2」はローバーではないので火星の地表を自由に動き回ることはできませんが、削岩機を装備していて着陸地点付近の地面を掘ることができます。
  Mars Express(ESA)→@nifty翻訳
  Europe's first adventure to Mars successfully launched(Spaceflight Now、6月2日)→@nifty翻訳


2003年6月9日(月)

火星探査ローバー
 NASAの新しい火星探査ローバーの愛称は9歳の少女Sofi Collisさんの案によってMER-A「Spirit」とMER-B「Opportunity」に決定されました。プレスリリースにSofiさんのコメントが掲載されているので、名前の感想を言う前にコメントを読みましょう。なお、日本時間の今朝に予定されていたMER-A「Spirit」の打ち上げは悪天候のため24時間延期され、打ち上げ予定時刻は日本時間の10日午前3時2分23秒または10日午前3時40分30秒に再設定されました。
  Mars Exploration Rover Mission: Home(NASA)→@nifty翻訳
    Girl With Dreams Names Mars Rovers 'Spirit' and 'Opportunity'@nifty翻訳
    Launch Event Details@nifty翻訳
  Mission Status Center(Spaceflight Now、最新)→@nifty翻訳


2003年6月10日(火)

火星探査ローバー
 NASAの火星探査ローバーMER-A「Spirit」の打ち上げは悪天候のため再び延期されました。打ち上げ予定時刻は日本時間の11日午前2時58分47秒に変更になりました。
  Mission Status Center(Spaceflight Now、最新)→@nifty翻訳


2003年6月11日(水)

火星探査ローバー打ち上げ成功
 NASAの火星探査ローバーMER-A「Spirit」は日本時間のきょう午前2時58分47秒にケープ・カナベラル空軍基地からDelta 2ロケットに乗って火星へ向けて出発しました。7ヶ月後の1月4日に目的地の火星に到着する予定です。過去に火星への着陸を試みた8機の探査機の中で、無事に火星に降り立つことができたのはバイキング2機とマーズ・パスファインダーの合わせて3機だけです。このようにリスクの大きい火星探査ですが、成功することを期待しましょう。
  'Spirit' rover begins seven-month cruise to Mars(Spaceflight Now、6月10日)→@nifty翻訳
  Eight-eyed robot blasts off for Mars(CNN.com、6月10日)→@nifty翻訳


2003年6月12日(木)

40番目のメルセンヌ素数
 6月2日の日記で「知られている40番目のメルセンヌ素数が見つかったらしい」と書きましたが、独立して実行されていた2つの検証作業のうち先に終わったほうで「素数ではない」という結果が出てしまったそうです。最初の発見か検証のどちらかが間違っていることになります。もう一方の検証作業は21日頃までに終了するそうなので、そちらの結果を待つことにしましょう。
  Mersenne Prime Search(GIMPS)→@nifty翻訳

Opera 7.11 for Windows 日本語版
 出ました。
  「Opera 7.11 for Windows 日本語版」がリリース(impress INTERNET Watch、6月12日)


2003年6月13日(金)

X68000 LIBRARY
 5月20日頃からゆるゆると始めて6月6日に仮公開したX68000 LIBRARYのデータベースの再構築作業ですが、新しいページで従来のページをほぼ網羅できたので本体を置き換えました。手元のデータベースを作り直して管理プログラムを書き起こしただけなので見た目も情報量もほとんど変わっていませんが、データベースからページを生成する作業を自動化したので管理がだいぶ楽になりました。新たに「個人・団体」というカテゴリを設けて、「ソフトウェア」のカテゴリに収録したソフトウェアを作者ごとに整理してあります。
  X68000 LIBRARY

小惑星2003 LN6
 きょう地球に接近する小惑星。接近するといっても6.1LD(月までの距離の6.1倍)くらい離れていますが。地球の軌道と金星の軌道をかすめながら太陽を回っているようです。大きさは100メートル未満。
  Near-Earth Object Program(NASA - JPL - NEO)
    Asteroid (2003 LN6) … 軌道シミュレーション


2003年6月14日(土)

BSAT-2c
 日本のBSデジタル放送衛星BSAT-2cが日本時間の12日午前7時38分15秒に南米のギアナからアリアン5Gロケットで打ち上げられました。衛星は近地点高度590km、遠地点高度35798km(予定では35826kmだがマージンの範囲内とのこと)の楕円軌道(静止軌道への移行軌道)に投入され、打ち上げは成功しました。BSデジタル放送衛星BSAT-2aの予備機として2001年7月に打ち上げられたBSAT-2bはロケットの不調で予定の軌道に投入されず、自力で軌道に辿り着けるだけの燃料を積んでいなかったために失われてしまいました。BSAT-2a自身も衛星本体の問題で2001年の9月と11月に放送が中断するトラブルを繰り返してそのつどBSアナログ放送用の予備機BSAT-1bに切り替えて急場をしのぐなど、BSデジタル放送は(気象衛星ほどではないものの)不安な状況が続いていました。まだ稼動したわけではありませんが、BSAT-2cの打ち上げが成功したことでBSデジタル放送の関係者は少し安心できたのではないでしょうか。ただ、13日に静止軌道に入る予定とされていましたが、これを書いている時点ではそれを確認できる情報は発見できませんでした。NORADが公開している軌道要素もまだ楕円軌道になっています。
  Ariane 5 rocket launches double cargo with success(Spaceflight Now、6月11日)→@nifty翻訳
  Flight 161 June 11: Ariane 5 scores another dual-payload success!(Arianespace、6月11日)→@nifty翻訳
  BSAT-2c Satellite(Orbital)→@nifty翻訳
  BSデジタル放送衛星打ち上げ(Mainichi INTERACTIVE、6月12日)
  BSAT - お知らせ(BSAT、6月12日)
 BSAT 2aのトラブルのときの記事
  BSデジタル、衛星トラブルで一時放送中断(Mainichi INTERACTIVE、2001年9月25日)
  BSデジタル放送の衛星でまた事故(Mainichi INTERACTIVE、2001年11月8日)
 関連
  BS放送に使用されている衛星の状況(総務省 - 電波監理審議会)

 BSAT-2cの軌道要素
  Last 30 Days' Launches(CelesTrak WWW)
    27830番のB-SAT 2Cです。静止軌道に投入されると2行目の左端から5番目の数(離心率の小数点以下7桁)の頭に0がいくつか並ぶはずです。

 BSAT-2cの現在位置
  B-SAT 2C(Heavens-Above)
    14日午前1時現在で未対応のようです。じきに表示できるようになるでしょう。

40番目のメルセンヌ素数は幻だった
 6月2日の日記で「知られている40番目のメルセンヌ素数が見つかったらしい」と書き、6月12日の日記で「独立して実行されていた2つの検証作業のうち先に終わったほうで「素数ではない」という結果が出てしまったそうです。最初の発見か検証のどちらかが間違っていることになります」と書きましたが、別の検証でも否定的な結果が出たため、GIMPSはその数は素数ではなかったと公式に宣言しました。間違った結果を公式発表しないように素数判定を2回以上行うことになっているのですが、これまで何度も巨大素数の歴史を塗り替えてきたGIMPSの7年の歴史の中で非公式に発表された1回目の素数判定(確率的ではなくて絶対的な判定です)の結果が2回目以降の判定によって否定されたのは初めてのことです。メルセンヌ素数の判定アルゴリズム(Lucas-Lehmer primality test)の性質を考えれば、コンピュータやプログラムの不具合によって素数を見落とす可能性はあっても素数でないものを素数と判定してしまう確率は極めて低いはずなので、今後のためにも原因の徹底究明が求められると思います。
  Mersenne Prime Search(GIMPS)→@nifty翻訳


2003年6月15日(日)

素因数分解
 Factorizations of near-repdigit numbersで公開している系列の中で、xyy...yyとxx...xxyのパターンはn=100まで(88...889はn=150まで)分解が終わりました。
  Factorizations of near-repdigit numbers(STUDIO KAMADA)


2003年6月16日(月)

重力交通システム
 GCT(Gravity Control Technologies)の目標は直径56メートル、高さ12メートル、乗員25人、座席数1004の機体を浮かせて最高速度25万km/hで地球と月の周回軌道まで往復させるという壮大なもの。しーぽんが旅立つときに乗って行ったのは釣鐘型だったけれど、これは円盤型みたい。もちろん、まだプロトタイプの研究段階なのだけれど、宇宙旅行の促進のためのコンテストへのエントリーについてThe X Prize Foundationから「そういうのはダメです」と断られてしまったそうな。
  X Prize Rejects Gravity Control Rocket Group(SPACE.com、6月15日)→@nifty翻訳
  Welcome to Gravity Control Technologies@nifty翻訳

春風亭柳昇さん死去
  訃報: 春風亭柳昇さん82歳=落語家 現役最長老(Mainichi INTERACTIVE、6月16日)
  春風亭柳昇さん、82歳で死去 風刺に満ちた新作落語(asahi.com、6月16日)
 プロフィール
  社団法人 落語芸術協会
    五代目 春風亭柳昇

BSAT-2c
 BSデジタル放送衛星BSAT-2cの軌道調整が始まったようです。公式発表は見当たりませんが、アリアン5Gロケットで投入された楕円軌道(静止軌道への移行軌道)では0.7以上だった離心率がきょうのNORADのデータでは0.0146219になっていました。先日書いたように、運用されている静止衛星の軌道の離心率は小数点以下に0がいくつか(2〜3個)並んでいるのが普通なので、0.0146というのはまだ大きすぎるように思えます。資料のスケジュール表には打ち上げから約3日後のところに「暫定軌道(東経120.5度)静止へ」と書かれているので、微調整はこれからなのでしょう。
  Last 30 Days' Launches(CelesTrak WWW)
  BSAT-2c打ち上げについての技術的説明資料(BSAT)

そういえば、
 11日に補給船プログレスがドッキングした翌日にISS(国際宇宙ステーション)の近くの宇宙空間を漂っているところをクルーに目撃された5cmほどのIDタグに似た金属片らしい物体は結局何だったのかな。
  NASA wonders about ISS object(floridatoday.com、6月13日)→@nifty翻訳
  Debris spotted near space station likely small ID tag(floridatoday.com、6月16日)→@nifty翻訳


2003年6月17日(火)

X68000 LIBRARY
 立花えり子さんgeistiges Augeさん、どうもです。13日の日記の中にX68000 LIBRARYへのハイパーリンクが2つありますが、片方URLの末尾の'/'が欠けていてジャンプできませんでした。ごめんなさい。「個人・団体」のカテゴリが凶悪ですか…うーん、どういう意味でしょう。まあ、まだ(たぶん、これからもずっと)構築途上ですし、この日記と同じように短時間で調べたり思い出したことを書いただけなのでそれなりに情報が偏っていると思います。X68000 LIBRARYはもともとSTUDIO KAMADA(という名前の個人サイト)の中にあったものですが、管理の上では今でもSTUDIO KAMADAの一部ですので、そこのところよろしくなのです。
  X68000 LIBRARY

太陽の津波(solar tsunamis)
 日本語の「津波」は英語でも「tsunami」で通じます。太陽の津波(solar tsunamis)とは、その言葉の通り太陽で発生している津波のことです。1996年に打ち上げられたSOHO(Solar and Heliospheric Observatory、太陽観測天文台) のEIT(Extreme-Ultraviolet Imaging Telescope、極紫外線撮像望遠鏡)を用いた観測で太陽ではコロナガスの噴出と同時に裏側まで達する巨大な津波が発生していることがわかり、1998年に打ち上げられたTRACE(Transition Region and Coronal Explorer)探査機も使って津波を分析して太陽コロナの研究に役立てているそうです。
  'Solar tsunamis' used to study the solar corona(Spaceflight Now、6月16日)→@nifty翻訳
  New research uses "solar tsunamis" to study the solar corona(SwRI、6月16日)→@nifty翻訳

火球
 きのうの午後10時7分頃、関東地方に火球が出現したようです。茨城県から千葉県にかけて爆発音と目撃情報が相次いだそうです。ニュースでは午後10時10分頃と報道されていますが、流星電波観測によると午後10時7分32秒にロングエコーが記録されているそうなので、正確な出現時刻は10時7分頃だったようです。
  The Nippon Meteor Society (NMS)(日本流星研究会)
  爆発音: 80件を超える通報 茨城から千葉で(Mainichi INTERACTIVE、6月17日)
  千葉・茨城上空で謎の爆音 国立天文台「火球の可能性」(asahi.com、6月17日)


2003年6月18日(水)

日本の火星探査機「のぞみ」
 火星探査機ラッシュの中、ほとんど忘れられていた日本の火星探査機「のぞみ」のニュースがAPで配信されていました。1998年7月4日に打ち上げられた「のぞみ」は、2度の月スイングバイと地球スイングバイを経て火星へ向かう軌道に乗り、1999年10月に火星周回軌道に投入される予定でした。ところが、1998年12月20日の地球スイングバイの際にトラブルが生じてその後の軌道修正で燃料を使いすぎてしまい、そのまま火星へ向かっても計画された軌道の乗せることができず十分な観測を行えないことがわかりました。やむを得ず計画を5年以上遅らせて2回の地球スイングバイを追加し、2003年12月〜2004年1月頃に火星に到着する計画に変更されました。この計画変更は担当している研究者たちにとって苦肉の策であると同時に苦渋の選択だったことでしょう。さらに「のぞみ」の不運は続き、2002年4月21日の太陽フレアの爆発の影響を受けて観測結果(テレメトリ)の送信が困難な状況になってしまいました。しかし、それでもめげずに今度はビーコン電波のON/OFFをテレメトリの代用にするという裏技も駆使して航行を続けているそうです。2002年12月21日には追加された1回目の地球スイングバイを成功させ、追加された2回目の地球スイングバイが明日6月19日に予定されています。2回目の地球スイングバイが成功すれば、当初の予定から5年後の火星へ向かってまっしぐらです。
  Mars-bound craft preps for Earth swingby(CNN.com、6月17日)→@nifty翻訳
  String of Snafus Puts Japan's First Mars Probe Mission Into Doubt(SPACE.com、6月17日)→@nifty翻訳
  のぞみ(ISAS)
  「のぞみ」地球スイングバイに成功(ISASニュース、2003年2月)

Mars ExpressとMER-A(Spirit)と「のぞみ」の現在位置
 日本時間の11日午前2時58分47秒に打ち上げられたNASAの火星探査ローバーMER-Aの現在位置をリアルタイム(10分単位)で表示(シミュレーション)しているページに、ESAのMars ExpressとISAS(文部科学省宇宙科学研究所)の「のぞみ」の位置も記入されています。Mars ExpressはMER-Aよりも先行しており、「のぞみ」は地球スイングバイを明日に控えて地球にへばりつくように表示されています。「のぞみ」は計画が遅れたためにちょうどMER-AとMER-B(Opportunity)に挟まれるような形で火星へ向かうことになり、地球スイングバイが成功すれば今後も随所でNozomiという文字が目立つところに表示されるようになるかもしれません。なお、MER-Bの打ち上げ予定日時は日本時間の26日午後1時27分31秒に設定されています。
  Mars Exploration Rover Mission: The Mission(NASA - JPL - MARS) … 上から4枚目
    http://mars1.jpl.nasa.gov/mgs/realtime/mera3.jpg … 拡大
  MER-B(NASA - KSC)→@nifty翻訳

メモ
 「7」を1368個並べて右端に「1」を付けた1369桁の数((7*10^1369-61)/9)は素数ということで確定。


2003年6月19日(木)

こういうメールも迷惑メールと呼ぶべきだと思う
 ウイルスメールの差出人欄に記載されたアドレスにいちいちウイルス警告メールを自動返信するというお節介なシステムをいまだに使っているらしい某社から届いたメールです。ウイルスメールを減らすためのボランティアをしているつもりなのかも知れませんが、差出人欄が偽装されているウイルスメールにいちいち返信するのはトラフィックを増大させるだけで迷惑なのでやめてほしいです。

Return-Path: MAILER-DAEMON@mail57.nifty.com
Received: by mail57.nifty.com id 3ef1321e116f55;
 Thu, 19 Jun 2003 12:46:38 +0900
Received: from mail520.nifty.com
 by vsmail504.nifty.com with ESMTP id h5J3kXNP019336
 for <m_kamada@nifty.com>; Thu, 19 Jun 2003 12:46:33 +0900
Received: from postsvr2.skyperfectv.co.jp (post1.skyperfectv.co.jp [202.32.110.194])by mail520.nifty.com with ESMTP id h5J3kS2o019171
 for <m_kamada@nifty.com>; Thu, 19 Jun 2003 12:46:28 +0900
Received: from MEG-ISVW01.skyptv.oa ([192.168.2.13])
          by postsvr2.skyperfectv.co.jp (Post.Office MTA v3.6.2 release 116
          ID# 1002-366U50L2S100V36J) with SMTP id jp
          for <m_kamada@nifty.com>; Thu, 19 Jun 2003 12:46:28 +0900
Received: from 192.168.2.32 by MEG-ISVW01.skyptv.oa (InterScan E-Mail VirusWall NT); Thu, 19 Jun 2003 12:46:28 +0900
Received: from MEG-ISVW01.skyptv.oa ([192.168.2.13]) by MEG-EX1.skyptv.oa with Microsoft SMTPSVC(5.0.2195.5329);
  Thu, 19 Jun 2003 12:47:05 +0900
Date: Thu, 19 Jun 2003 12:46:25 +0900
From: Virus_Alert@skyperfectv.co.jp
To: m_kamada@nifty.com
Subject: InterScan NT Alert
Message-ID: <MEG-EX1BaKtKufVma0o00005fd8@MEG-EX1.skyptv.oa>
X-OriginalArrivalTime: 19 Jun 2003 03:47:05.0733 (UTC) FILETIME=[738CDB50:01C33615]
Status:  U
X-UIDL: 1055994399.4463.mailbox

あなたのメールアドレスから弊社宛てに、ウィルスが添付されたメールが送信されています。あなたのコンピュータが実際にウィルスに感染していないか、トレンドマイクロやシマンテック等のウィルス対策ソフトメーカーのサイトで情報確認なさってみてください。なお、このメールは自動送信ですのでお問い合わせへの返答はできません。

Date:   Thu, 19 Jun 2003 12:46:25 +0900
Method: Mail
From:   <m_kamada@nifty.com>
To:     webmaster@skyperfectv.co.jp
File:   P1010050.bat
Action: clean failed - deleted
Virus:  WORM_KLEZ.H

 ウイルス対策は本人がそれを常に意識することが重要だと思いますが、機械的な防御も人並み以上にしているつもりです。メールのウイルススキャンはプロバイダとローカルで2重に行っていますし、ハードディスクの全体も毎週スキャンしています。アーカイブファイルの中も含めて100万個以上あるローカルファイルをスキャンするので毎回1時間以上かかります。無駄かも知れませんが、ウイルス対策は無駄かも知れないと思えるくらいがちょうどよいと思います。

スペースシャトルの飛行再開時期
 近いうちにコロンビア事故調査委員会の結論が出され、スペースシャトルの現実的な飛行再開時期は早ければ12月になるだろうとの記事がSpaceflight Nowに出ていました。打ち上げの際に機体に異常が生じていないことを確認するために、打ち上げを日中に限るなどの制約が設けられるようです。
  Space shuttle flights could restart in December(Spaceflight Now、6月18日)→@nifty翻訳

16日に出現した火球の続報
 17日の日記に書いた16日に出現した火球の続報ですが、気象庁の火山監視カメラに火球そのものが捉えられていたそうです。時刻もはっきりしており、報道されていた午後10時10分というのは地上に遅れて到達する衝撃波の時刻で、出現時刻は流星電波観測で記録されていた通り10時7分頃でした。
  気象庁のカメラが捉えていた6月16日の火球(国立天文台・天文ニュース (643))
  火球の映像(気象庁)
  The Nippon Meteor Society (NMS)(日本流星研究会)


2003年6月20日(金)

「かいこう」のビークルが迷子になってから3週間
 5月30日の日記6月5日の日記に書いたように、最大潜航深度11,000メートル(世界最深)を誇るJAMSTEC(海洋科学技術センター)の深海無人探査機「かいこう」のビークル(子機)が迷子になっています。この問題は昨夜のNHKニュース10でもふれられていました。5月29日午後4時47分に室戸岬沖南東約130km深さ4,673mのところでランチャー(親機)とはぐれて迷子になってしまったビークルは、3週間経ったきのう6月19日午後5時の段階でもまだ見つかっていないそうです。ビークルはトラブルが生じると自動的に浮上する仕組みになっており、長さ3.1m、幅2.0m、高さ2.3mで濃黄色の機体の上面が波に洗われる状態(大部分は海中に没している状態)で漂流しているはずです。しかし、漂流中に台風に遭っていることもあって、浮力材だけが外れてビークル本体は沈んでしまっている可能性も考えられるそうです。時間が経つにつれて捜索は困難になってきていると思いますが、前回書いたように「かいこう」はNASDAが打ち上げに失敗して深海に沈んだH-IIロケット8号機のエンジン部分の発見に貢献した探査機ですし、深海探査は今後ますます重要になってくるはずですから、なんとしても見つかってほしいと思います。
  1万m級無人探査機「かいこう」のビークルの捜索について(その20)(JAMSTEC、6月19日)
  無人探査機「かいこう」ビークル(子機)捜索ご協力のお願い(JAMSTEC、6月9日)

メールウイルス対策の話
 私はウイルスバスター for @nifty Mail(@nifty)というサービスを利用しているので、ウイルスが添付されたメールはほとんどウイルスが除去された状態で届きます。しかし、ごくたまに素通りしてくるものがあります。きょうは暗号化されたポリモーフィックウイルスHTML.Redlof.A(Symantec)が添付されたメールが3通届き、Norton AntiVirus Auto-Protectの検疫にひっかかりました。ウイルスバスター for @nifty Mailの注意事項(@nifty)にも書いてありますが、一般的にプロバイダのサービスですべてのウイルスが駆除されるわけではないので、サービスを利用している人もその効果に期待しすぎないほうがよいと思います。きのうも少し書きましたが、メールのウイルススキャンをプロバイダとローカルで2重にしておくとそれなりに安心です。ただし、同じメーカーの検疫では2重にしても効果が変わらないかも知れません。私の場合はTrend MicroとSymantecなので、きょうのようにウイルスバスターが取りこぼしたウイルスをノートンが拾ってくれることがあります(Symantecのほうが優れていると主張しているのではありません。順序が逆の場合の結果は知りません)。
HTML.Redlof.A
HTML.Redlof.A


2003年6月21日(土)

暴走貨物列車
 ロサンゼルス郊外のコマース市で木材を満載した30両編成の無人の貨物列車が切り離し作業中に暴走し、市街地へ進入して大惨事になることを避けるためにやむを得ず列車を脱線・転覆させて止めるという映画にありそうな事故が起きました。ところが、脱線・転覆させることが事前に沿線住民と消防に十分に伝わっておらず、結局13人が軽症を負うことになってしまったそうです。
  貨車31両が暴走、ロスへの進入阻止で脱線を誘発(CNN.co.jp、6月21日)
  Runaway freight train derails near Los Angeles(CNN.com、6月20日)→@nifty翻訳
  Railroad stops runaway train by derailing it!(L.A. Daily News、6月20日)→@nifty翻訳
    Photo Gallery … フォト・ギャラリー


2003年6月22日(日)

わりとどうでもいい話
 素朴な疑問。「火の鳥」と「フェニックス」を同じ意味の言葉としてごちゃ混ぜで使う日本人が多いのは、やはり『科学忍者隊ガッチャマン』の影響でしょうか。

 「Phoenix」から改名された「Mozilla Firebird」というブラウザのことを親しみを込めて(皮肉を込めて?)「焼き鳥」と呼んだ人がいましたが、フェニックスの伝説(アリゾナ州フェニックス)→@nifty翻訳によると、むしろ「Phoenix」のほうが「焼き鳥」かも知れません。「ファイアバード」(火の鳥)は炎のような赤やオレンジの翼を持つ鳥全般を意味しますが、「フェニックス」(不死鳥、鳳凰)は500〜1461年毎に自ら炎に飛び込んで灰の中から生まれ変わるそうです。ちなみに、焼き鳥屋さんの「焼き鳥」は英語で「skewered grilled chicken」。直訳すると「串刺しにした網焼きの鶏」……そのまんまですね。

 鳳凰といえば、十円硬貨の表に国宝で世界文化遺産の平等院鳳凰堂(平等院)が描かれていて、その屋根に一対の鳳凰が乗っています。この鳳凰なのですが、現在の10円玉では尾が垂れ下がっているのに対して、初期(昭和26年頃)の10円玉では尾が跳ね上がっています。新旧の10円玉を持っている人は比べてみると面白いかも知れません。余談ですが、現在の平等院鳳凰堂の屋根に乗っている鳳凰はレプリカで、本物は大気汚染を避けて取り外され鳳翔館というところで展示されているそうです。

MER-B「Opportunity」打ち上げ延期
 MER-A「Spirit」と対をなすNASAの火星探査ローバーMER-B「Opportunity」の打ち上げが26日に予定されていましたが、打ち上げに使用されるDelta 2ロケットの部品交換のために3日延期されました。新たに設定された打ち上げ予定日時は日本時間の29日12時56分16秒(来週の日曜日の昼)です。
  Mission Status Center(Spaceflight Now)→@nifty翻訳 … 最新情報
  MER-B(NASA - KSC)→@nifty翻訳 … ケネディ宇宙センターのMER-Bのページ

ライトダウン
 夏至のきょうの午後8時から2時間、『CO2削減・百万人の環』と称したライトダウンイベントが全国の1000近い施設で一斉に行われます。普段ライトアップされている東京タワーが真っ暗になったりします。なお、石垣島の全島ライトダウンは8月2日(旧暦の七夕)です。
  『CO2削減・百万人の環』消灯キャンペーンについて(環境省報道発表資料−平成15年6月20日)
  『CO2削減・百万人の環』キャンペーン(環のくらし)
  東京タワーオフィシャルホームページ

「火の鳥」と「フェニックス」
 きょうの最初に書いた「火の鳥」と「フェニックス」を混同する日本人が多い理由について、手塚治虫の漫画『火の鳥』の影響が強いのではないかとのご指摘をいただきました。『火の鳥』に登場するものはまさにフェニックスですし、『科学忍者隊ガッチャマン』と『火の鳥』では(作品の主な媒体が異なるので影響力を直接比較することは難しいと思いますが)前者の放映開始(1972年)よりも後者の連載開始(1966年)のほうが古いということもありますから、「火の鳥」と「フェニックス」が混同されるようになった原因は手塚治虫の漫画『火の鳥』の影響かも知れませんね。
 余談ですが、『火の鳥2772 愛のコスモゾーン』という劇場版アニメーション作品が来月DVDで発売されるそうです。
  火の鳥2772 愛のコスモゾーン(Amazon.co.jp)


2003年6月23日(月)

小惑星「仮面ライダー」
 命名された当時話題になったので知っている人もいると思いますが、「Kamenrider」(仮面ライダー)という名前の小惑星が存在します。小惑星12796 Kamenrider(1995 WF)は1995年に俳優の藤岡弘さんの出身地でもある愛媛県の天体観測所で子供の頃から藤岡さんと仮面ライダーの大ファンだったという中村彰正さんによって発見され、小惑星12408 Fujioka(1995 SP2)と一緒に命名されました。
 関連
  藤岡弘、オフィシャルサイト<SAMURAI-DO>
    星になった仮面ライダー
  小惑星「たこやき」(2002年5月16日の日記)
  小惑星「トトロ」(2002年11月29日の日記)
 軌道シミュレーション(Java)
  Asteroid 12408 Fujioka (1995 SP2)(NASA - JPL - NEO)
  Asteroid 12796 Kamenrider (1995 WF)(NASA - JPL - NEO)
 参考
  Discovery Circumstances: Numbered Minor Planets(IAU)
    Minor Planet Names: Alphabetical List … 小惑星の名前の一覧
  JANNET Home Page … 小惑星を含む天体の名前とその由来など
  日本人が提案して命名された小惑星(OAA/CS) … 個々の小惑星の名前の由来など
  小惑星の名前研究所(felicidad(ふぇり)さん) … 小惑星の名前がジャンル別に整理されていて面白い

XM6 version 1.23
 PI.さんによるWindows用のX68000EXPERTエミュレータXM6 version 1.23が公開されました。
  PI. HomePage

素因数分解
 GIMPSによると、Bruce DodsonさんがECM(楕円曲線法)による素因数分解プログラムを用いて301桁のメルセンヌ数2^997-1の素因数分解に成功したそうです。小さいほうの素因数は57桁で、残りの244桁も素数でした。ECMで発見された素因数の桁数の記録が更新されました。

2^997-1 = C301 = P57 * P244
C301 =
13393857589828341511855313113250022632017560146319170093046879854629388139061701\
53116497973519619822659493341146941433531483931607115392554498072196837321850491\
82097185302887317763432563279639273474427276913080937294774265842484594489569299\
3259632864321399559710817770957553728956578048354650708508671
P57 =
167560816514084819488737767976263150405095191554732902607
P244 =
79934306053602222928609369601238840619880168466272137576868879760059300256386029\
73712891518592878944687759622084106508783413855778177367022158878920741413700868\
18230141043917804953382808265151316094560701887483004097845322837881664735833468\
1553


2003年6月24日(火)

頭の体操
 下の図は、同じ大きさの3個の正方形と辺を共有する正三角形で構成されています。この図の中にある三角形は中央の正三角形1個だけです。この図に直線(曲がっていない線)を3本描き加えて、三角形の個数を13個にして下さい。内側に線が入っている三角形は個数に含めません。

直線を3本描き加えて三角形を13個にしてください
直線を3本描き加えて三角形を13個にしてください

 この問題は2000年9月26日の日記で紹介した「五芒星の問題」と同種のものです(三角形の数え方はまったく同じです)。「五芒星の問題」を解いたことがない人はそちらもどうぞ。

メモ
 Power Mac G5。
  Power Mac G5(アップルコンピュータ)
  PowerPC 970 Microprocessor(IBM)

PowerPC G5
 気になったところから。
  IBMの日本語のプレスリリース(抄訳)の中の一文:
    「事実上、18エクサバイト(180億バイト) ものメモリに対応可能です」
信じられないので原文をチェックしてみると、
  Appleのサイトにある英文のプレスリリースの中の該当部分:
    「can virtually address a mind boggling 18 exabytes (18 billion billion bytes) of memory」
    (気の遠くなるような18エクサバイト(1800京バイト)のメモリを仮想的に扱えます)
「virtually」には「事実上」という意味もありますが、この場合は「仮想的に」でしょう。よくあることなのかも知れませんが、抄訳とはいえ新製品の発表でこの誤訳はお粗末だと思います。18エクサバイトというのも見慣れない数ですが、2^64=18,446,744,073,709,551,616バイトのことです。それならば素直に「仮想アドレス空間は64ビットです」と書けばいいのにと思います。ベースになっているPowerPC 970の仮想アドレス空間が64ビット、物理アドレス空間が42ビット(4.4テラバイト)なので、PowerPC G5もおそらく同じなのでしょう。PowerPC G5が18エクサバイトの仮想アドレス空間を持つ最初のプロセッサというわけではありませんし、18エクサバイトの物理メモリを扱うことができるわけでもありません。
  アップルとIBMがPowerPC G5プロセッサを発表(IBM、6月24日)
  Apple and IBM Introduce the PowerPC G5 Processor(Apple、6月23日)→@nifty翻訳
  アップルCEO、G5搭載の新Power Mac3モデルを発表(CNET Japan、6月24日)
  「最速パーソナルコンピュータ」Power Mac G5がデビュー(ZDNet、6月24日)
  米Apple、Power Mac G5発表(impress PC Watch、6月24日)


2003年6月25日(水)

梅雨の中休み
 午前中降り続いた大雨が止み、すっかり洗われた空気の向こうの青空と雲のコントラストが美しい午後のひととき。雲が描き出す模様はその瞬間を逃してしまうと二度と見ることができないので、せめてその断片だけでも残しておきたくて、デジカメを空のかなたへ向ける。
 撮影日:きょう。ロケ地:西武山口線沿線(東京都東大和市)(マピオン地図)。撮影方向:北。


火星の衛星フォボス
 MGS(マーズ・グローバル・サーベイヤー)のMOC(火星軌道カメラ)で6月1日に撮影された火星の衛星フォボスの写真が公開されています。「フォボスって何度見てもジャガイモみたいだねぇ…」と思ったら、写真の説明の中にしっかり「potato-shaped object」と書いてありました。大きさが27km×22km×18kmくらいのでっかいジャガイモが火星の中心から平均9,378kmのところを秒速2.14kmで毎日3周しているわけです。なお、火星の赤道半径が3,397kmなので、火星の表面から測るとフォボスの平均高度は6,000km弱ということになります。参考までに、地球の赤道半径は6,378km、地球の中心から月までの平均距離は384,400kmとされています。
  Phobos Over the Martian Limb(MSSS、6月23日)→@nifty翻訳
    http://www.msss.com/mars_images/moc/2003/06/23/R0600044.gif … 大きい画像
 参考
  ザ・ナイン・プラネッツ(日本語版)(鹿島宇宙通信センター)
  Views of the Solar System(Calvin J. Hamiltonさん)→@nifty翻訳


2003年6月26日(木)

6月24日の頭の体操の答え
 6月24日の頭の体操の答えです。2000年9月26日の日記で「五芒星の問題」を紹介したときに学校のコンピュータ室の古いミニコンを使って力ずくで解いたという話を書きましたが、同じことをJavaでやってみました。貧相なプログラムを公開するのは後にして、出力された答えのスクリーンショットを置いておきます。まだ頑張る人は見ないようにしてください。なお、6月24日の頭の体操は答えが複数あります。
  「五芒星の問題」の答え
  6月24日の頭の体操の答え


2003年6月27日(金)

ハート型の磁石
 磁石屋さんの二六製作所がハート型や球形の磁石を販売するそうです。12mm×10mm×3mmのハート型ネオジム磁石が1個200円。ネオジム磁石は安価なフェライト磁石よりも強力なので、まさに「引き寄せる力を持ったハート」ということになるのでしょう。ところで、磁石がハート型ということはやはり磁力線の断面もハート型なのでしょうか。ハート型の磁石の磁力線を可視化すると「心臓に毛が生えたような物体」が現れそうでちょっとコワイかも。
  二六便りVol.93(まぐまぐ)
  二六製作所
    製品案内 … 磁石の種類の説明があります

NASAの大型無人全翼機ヘリオスが墜落
 成層圏に長期間滞空しながら通信の中継とさまざまな観測を行うために設計されたNASA DFRC(ドライデン飛行研究センター)の大型無人全翼機ヘリオス(Helios)の試作機が、ハワイでのテスト飛行中に墜落してしまったそうです。ヘリオスはエネルギー源として太陽電池と燃料電池を併用して飛行する翼幅75メートルの多発プロペラ機で、2001年に高度約30kmという航空機の飛行高度の世界最高記録を達成しました。今回は燃料電池のテストを行っている最中に何らかのトラブルが発生してしまったそうです。
  NASA Dryden Flight Research Center(NASA - DFRC)
    HELIOS PROTOTYPE SOLAR AIRCRAFT LOST IN FLIGHT MISHAP(6月26日)→@nifty翻訳
    Helios Photo Collection Low Resolution Contact Sheet … ヘリオスの写真
 関連
  NASA、無人ソーラー飛行機のテスト実施へ(HOTWIRED、2001年6月25日)
  無人飛行機「ヘリオス」 最高高度2万9千M超える(Mainichi INTERACTIVE、2001年8月15日)


2003年6月28日(土)

太陽観測衛星SOHO
 NASAの太陽観測衛星SOHO(Solar and Heliospheric Observatory)は1995年12月2日に打ち上げられ、地球の第1ラグランジュ点(地球と太陽を結ぶ直線上で地球から約150万kmの位置)から太陽の観測を続けてきました。SOHOは太陽を観測するための探査機ですが、その視野に彗星が飛び込んでくることがあるので、これまでに620を越える彗星がSOHOによって発見されたそうです。2月18日の日記に書いたニート彗星C/2002 V1を壮大にとらえた画像は特に記憶に新しいものです。しかし最近、SOHOは機械的なトラブルのために観測データを地球へ送るためのアンテナを常に地球へ向けておくことができなくなってしまい、観測データの多くが失われてしまう状態が続いています。観測データの欠落は6月24日頃から深刻になり、この状態が2.5〜3週間続くと予測されているそうです。アンテナの向きを正しく調節できるようにならない限り、同じ状況が今後3ヶ月毎に生じてしまうそうです。SOHOは1998年に人為的なミスが重なって制御不能に陥り、一時は絶望視さえされましたが、懸命の操作で数ヶ月かかって復活しました。常に地球の昼の側にあって太陽を観測し続けることができる天文台の存在価値は大きいので今回も回復するとよいのですが、今回は機械的なトラブル(アンテナを動かすモーターあるいはギアの不調)らしいとのことなので完全な回復は難しいかも知れません。NASAはスペースシャトルを使った有人宇宙飛行と宇宙遊泳で軌道上のハッブル宇宙望遠鏡の修理を成功させたことがありますが、SOHOは地球の第1ラグランジュ点にあるので(たとえスペースシャトルの飛行が再開されたとしても)修理しに行くのは容易なことではないでしょう。
  SOHO Falls Into Eclipse: Spacecraft to Run Silent for Almost Two Weeks(SPACE.com、6月26日)→@nifty翻訳
  The Solar and Heliospheric Observatory(NASA - NASCOM - SOHO)
    Antenna anomaly may affect SOHO scientific data transmission(6月24日)→@nifty翻訳
    The very latest SOHO images … SOHOの最新画像のページ


2003年6月29日(日)

メモ
 素因数分解のページFactorizations of near-repdigit numbersOpen Directoryに登録されました。
  Open Directory - Science: Math: Number Theory: Factoring

MER-B「Opportunity」の打ち上げ
 MER-A「Spirit」と対をなすNASAの火星探査ローバーMER-B「Opportunity」の打ち上げが日本時間のきょう12時56分16秒に予定されていましたが、警戒水域にボートが侵入したことおよび風で有毒ガスが居住地に到達する可能性があるため、カウントダウンが打ち上げ4分前で停止(ホールド)しました。天候に問題がなければ日本時間のきょう13時33分59秒にカウントダウンが4分前から再開されます。
  Mission Status Center(Spaceflight Now)→@nifty翻訳 … 最新情報

MER-B「Opportunity」の打ち上げ延期
 NASAの火星探査ローバーMER-B「Opportunity」の打ち上げは警戒水域にボートが侵入したことおよび風で有毒ガスが居住地に到達するおそれがあるために再び延期されました。新たな打ち上げ予定時刻は日本時間の明日30日12時46分14秒に設定されました。
  Mission Status Center(Spaceflight Now)→@nifty翻訳 … 最新情報


2003年6月30日(月)

MER-B「Opportunity」の打ち上げ再延期
 日本時間のきょうの昼に予定されていたNASAの火星探査ローバーMER-B「Opportunity」の打ち上げは、今度はDelta 2ロケットの部品交換のために、さらに3日(当初の予定から1週間)延期されました。交換される箇所はロケットの第1段の極低温液体酸素が温まりすぎないようにするための腹巻(直径約2.4メートル、高さ約0.6メートル、厚さ約8センチ、コルク製)の部分で、これがロケットの胴体にしっかりくっついていなかったそうです(ダメじゃん)。新しい打ち上げ予定日時は日本時間の7月3日12時17分37秒とのこと(のびのびー)。
  Mars rover launch delayed until Wednesday(CNN.com、6月29日)→@nifty翻訳
  Booster Repairs Delay Opportunity Launch to Wednesday(SPACE.com、6月29日)→@nifty翻訳
  Mission Status Center(Spaceflight Now)→@nifty翻訳 … 最新情報

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