| STUDIO KAMADA | Japanese to English by @nifty |
| 2006年2月の日記 | 2006-03-04(Sat) 00:09 |
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H-IIAロケット9号機による運輸多目的衛星新2号(MTSAT-2)の打ち上げは2月18日15時26分に種子島宇宙センターから、M-Vロケット8号機による赤外線天文衛星ASTRO-F(IRIS)の打ち上げは2月21日6時00分に内之浦宇宙空間観測所から。先日のH-IIAロケット8号機と陸域観測技術衛星「だいち」(ALOS)に続いて日本のロケットと人工衛星が続々と打ち上げられます。MTSAT-2は気象観測と航空管制の機能を併せ持つ「ひまわり6号」(MTSAT-1R)の予備機で、燃料を含めた軌道重量が4.65トンという日本が打ち上げるこれまでで最も重い静止衛星です。ASTRO-Fは有効口径68.5cmの光学望遠鏡を搭載した宇宙天文台で、望遠鏡自身からの熱輻射を抑えるために液体ヘリウムを用いて望遠鏡全体を絶対温度5.8K(摂氏-267.4度)まで冷やして観測します。
2月になったので2007年の暦要綱(れきようこう)が発表されました。
2005年7月30日の日記に書いた太陽系第10惑星候補のカイパーベルト天体2003 UB313について、ボン大学のFrank Bertoldi教授のチームによる観測でその反射率が冥王星と同程度であることが確認されました。これにより2003 UB313の直径は2860km〜3090kmに絞り込まれ、「冥王星(2320km)よりも大きいことは明らかであり、2003 UB313を惑星と認めないならば冥王星を惑星と呼ぶことを正当化することはますます困難になる」として第10惑星に関する議論を促しています。2003 UB313を惑星と認めるのか、それとも冥王星を惑星ではないことにするのか、あるいは「誰が何と言おうと太陽系の惑星は9個」で押し通すのか、今後の議論の行方がますます面白くなってきました。
Frank Bertoldi教授のページとボン大学のプレスリリース
Michael E. Brown博士のページ
関連記事
乗客1,300人(ロイター)または1,415人(MSN毎日インタラクティブ)を乗せてサウジアラビアからエジプトへ向かっていたフェリーが紅海で沈没したらしい。沈没したのは建造から35年(ロイター)または25年(MSN毎日インタラクティブ)の「アル・サラム98」で、総トン数は11,800トン。過去に姉妹船の「アル・サラム95」も紅海で沈没しており、そのときはほとんどの乗客が救助されたとのこと。
宇宙服衛星スーツサット(SuitSat)はロシアの古い宇宙服にあらかじめ録音されたメッセージを再生するためのアマチュア無線の装置などを詰め込んだ異色の人工衛星です。軌道に投入する方法も変わっていて、日本時間の今日8時02分、ISS(国際宇宙ステーション)のヴァレリ・トカレフ宇宙飛行士がISSのエアロックから投げ捨てるようにして軌道に投入しました。外見が宇宙服そのものなので、スーツサットがISSから遠ざかってゆく様子はSF映画「2001年宇宙の旅」のワンシーンのようでした。スーツサットは1〜2週間で大気圏に突入して燃え尽きます。残念ながらスーツサットからのメッセージはほとんど受信できなかったようです。
ISSを離れてから数時間で沈黙したと報じられていたので「メッセージはほとんど受信できなかったようです」と過去形で書いてしまいましたが、スーツサットからの信号は微弱ではあるものの消えてはいなかったようです。
JavaScriptで人工衛星の位置を表示するでマークを衛星の種類によって色分けしようと思い、POV-Rayのアニメーション機能を使ってとりあえず216色作ってみたところ。翼(太陽電池パネルのつもり)の色と形がいまいちだなー。
![]() |
並べ方を変えてみる。
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Nibblesさんから。Pentium4 5GHzでメモリ2GBなんて羨ましい。素因数分解させたら速いだろうなー。でもオーバークロックでの長時間運用(1週間全力疾走とか)は壊れる心配があるから短時間で終わる円周率のタイムトライアルのほうが無難かも。
空気をプラズマ化して発光させる技術とその輝度とコントラストと位置を高速かつ正確に変化させる技術を組み合わせて空気以外に何もない空間に点描の要領で立体映像を作り出すことに産総研と慶應大のグループが成功したそうです。平面的なスクリーンに描かれた2種類の映像を左右の目に振り分けて立体感を感じさせる方法とは違い、物体があるべき位置の空気そのものが発光しているので、生理的な不快感が解消されて長時間の鑑賞にもたえられるとのこと。装置から映像までの距離も数メートルまで対応できるので3D広告塔としての製品化が期待されています。現在の100ドット/秒からドットが増えればより滑らかな立体映像も表示できるようになることでしょう。ところで、表示領域に手を突っ込んだらどうなるのかしら。
衛星の種類によってマークを色分けしてみました。
Schmidt RAMONEさんのお部屋でX68kのかたまりが発掘されたとのこと。新品同様のXVIはラキッ!さんの060turboX用に活用(あるいは提供)されてはいかがでしょうか。ガタのきていないピカピカの本体に取り付けられたアクセラレータが気持ちよさそうに動いている光景を想像しただけでワクワクします。取扱説明書の写真のモデルさんとして起用されること間違いなし?
JavaScriptで人工衛星の位置を表示するの人工衛星のマークは以下のようになっています。この分類はCelesTrak WWWと共通で、複数のカテゴリに属する衛星は先頭に近いほうのカテゴリのマークで表示されます。「最近30日間に打ち上げられた衛星」には陸域観測技術衛星「だいち」(ALOS)と宇宙服衛星「スーツサット」(SUITSAT)、「明るい衛星」にはハッブル宇宙望遠鏡(HST)など、「気象衛星」には運輸多目的衛星「ひまわり6号」(HIMAWARI 6)など、「その他の衛星」には運用が終了した衛星とカタログに掲載されていない磁気圏観測衛星「ジオテイル」(GEOTAIL)、情報収集衛星IGS 1A、IGS 1Bなどが含まれます。
1月7日の日記と1月11日の日記に書いた060turboXに搭載されるFPGAでできそうなネタのひとつの768×512ドット256色表示に関連して、満開版まーきゅりーゆにっとの設計を担当された山内さん(NTSCさん)がまーきゅりーゆにっとの場合の実現方法について掲示板で解説してくださっています。拡張スロットを使ってよい場合はまーきゅりーゆにっとの方法がベストだと思います。
月は地球の唯一の自然衛星(天然衛星)であり、天空で太陽の次に明るく輝く、人類にとってもっとも身近な天体のひとつです。月の自転周期と公転周期は一致しており、私たちが地球から直接見ることのできる月の姿はその片方の面に限られています。およそ40億年前、地球と月の距離が現在よりもずっと近く、まだ月の核とマントルが溶けてドロドロだった頃、小惑星のような巨大な天体が月の裏側に激突しました。その凄まじい衝撃は月の核にまで達し、大きく揺さぶられた月は現在のように地球の側が高く、反対側が低く、重心が地球の側に寄っている不均一な構造になりました。このとき深部から押し出されたマグマが地球の重力につかまって地表に流れ出し、月面の広大なクレーターを埋めたのです。その後長い年月を経てマグマは冷え、月の表面に他の部分と反射率の異なる土地が生まれました。その土地こそ、地球から見ることのできる月の特徴的な模様、いわゆる「月のウサギ」(英語で'Man in the moon')です。「月のウサギ」は中国の神話どころかウサギという生物が誕生するよりも遥かに前から存在していました。もしも40億年前に月に小惑星が衝突していなかったなら、昔の人々が月を見てウサギが餅つきをしている姿を連想することはなく、月野うさぎがセーラームーンに変身して月に代わっておしおきすることもなかったのかも知れません。(オハイオ州立大学の研究者による新説を参考にしました)

ラキッ!さんから。昨日の写真は2004年7月1日の22時09分頃(Stella Theater Liteによると月齢13.7、仰角25度くらい)に撮影したものを引っ張り出してきました。単眼鏡越しに撮ったので縮小前の大きさは700ピクセルくらいありますがボケボケで、2004年6月6日の写真と比べても見劣りするものだったので当日の日記では使いませんでした。また挑戦してみたいです。
Nibblesさんから。水冷PC CoolingLab 冷却実験室さんの水冷装置の解説はわかりやすくてよいですね。読んでいたら試してみたくなってしまいました。次にPCを買い換えるときは導入を検討したいです。
12月30日の日記の例はひずみが大きかったので、気象観測レーダーなどで使われる多面体ドームを使う方法を考え中であります。
正三角形20個と二等辺三角形60個からなる80面体です。正20面体のすべての面を4分割して膨らませた形になっています。地球儀を作るにはこれではまだ粗すぎます。12月30日の日記の地球は512面体でした。
ラキッ!さんから。ベクタ毎にFPGAが割り込みを横取りできるなんて面白すぎます(設計が大変そうだと思ったのではっきり書かなかったのですが、実はあったらいいなと思っていました)。768x512ドット256色以外にも何か使えないかなー。
2006年4月1日以降、PSEマークの付いていない電気用品の多くが事業として販売できなくなります。「自分で使うために購入した製品が不要になったのでインターネットオークションに出品する」という場合は事業ではないので対象外ですが、一度に大量に販売したり何度も販売したりすると事業とみなされて規制の対象になります。
1月30日の日記に書いた「だいち」から地上局への直接データ転送の不具合は地上局の受信機を交換したら解消したそうです。2週間も音沙汰がなかったから心配していたのに受信側の問題だったなんて・・・。何はともあれ、「だいち」は元気で、画像の取得も開始されました。
アマチュア無線衛星21機(AO-7、AO-10、UO-11、AO-16、DO-17、WO-18、LO-19、UO-22、KO-23、AO-27、IO-26、KO-25、RS-15、TECHSAT 1B、SO-41、NO-44、SO-50、RS-22、AO-51、VO-52、XO-53)を追加しました。表示される衛星の数は183機になりました。
陸域観測技術衛星「だいち」(ALOS)のパンクロマチック立体視センサ(PRISM)によって撮影された画像が公開されました。色が付いていないので地味ですが、地上分解能2.5メートルの鳥瞰図はやはり圧巻です。富士山を見下ろしながら飛んでいる気分になれるムービーも公開されています。
データの表示と追跡を行う人工衛星をセレクタで直接選択できるようにしました。
日本時間の今日8時35分、太平洋のど真ん中、西経154度の赤道上から、Sea Launchによってアメリカの放送衛星EchoStar 10が打ち上げられました。大海原をバックに機体に付いた氷を振り落としながら飛び立つロケットは何度見ても格好いいです。
H-IIAロケット9号機による運輸多目的衛星新2号(MTSAT-2)の打ち上げ時刻は明日18日15時27分(〜16時44分)と発表されました。これまで15時26分と発表されていましたが、ロケットおよびロケットからの分離物が国際宇宙ステーション(などの有人宇宙システム)に衝突する確率を下げるために打ち上げ前日に行われるCOLA解析の結果を受けて1分遅らせることになったそうです。
一昨日のパンクロマチック立体視センサ(PRISM)に続いて、陸域観測技術衛星「だいち」(ALOS)のフェーズドアレイ方式Lバンド合成開口レーダ(PALSAR)と高性能可視近赤外放射計2型(AVNIR-2)の初画像も公開されました。プレスリリースに掲載されたAVNIR-2の初画像は種子島で、色鮮やかな画像だけでなく、明日H-IIAロケット9号機が打ち上げられる種子島宇宙センターの大型ロケット発射場を初画像に収めておくという演出も見事です。AVNIR-2は災害時に緊急に撮影するために±44度までのポインティング機能を持っていますが、今回は種子島の上空を通過しながら撮影しています。回帰日数46日の「だいち」の初画像に打ち上げを翌日に控えた大型ロケット発射場を収めるために、何日も前から初画像を撮影する日時を決めていたのかも知れませんね。
「だいち」はPALSARとAVNIR-2を同時に使用して同一地域を電波と光で同時に観測することでどちらか一方だけで観測するよりも詳細に地表を識別できます。性能が公表されている人工衛星の中でこのような芸当ができるものは「だいち」しかありません(性能が公表されていない軍事衛星の中にはできるものがあるかも知れません)。
いよいよです。打ち上げは15時27分〜16時44分。
14時40分 打ち上げライブ中継番組が始まりました。
15時17分 打ち上げ10分前。
15時22分 打ち上げ5分前。
15時22分 自動カウントダウンシーケンス開始。
15時24分 内部電源に切り替え。
15時27分 リフトオフ!
15時30分 順調に飛行中。
15時31分 衛星フェアリング分離。
15時33分 第1段燃焼停止、第1、2段分離、第2段第1回燃焼開始。
15時48分 クリスマス局受信開始。
15時51分 第2段第2回燃焼開始。順調に飛行中。
15時54分 第2段第2回燃焼正常終了。
15時55分 MTSAT-2分離成功!
打ち上げ後のスケジュール
| 15時27分 | 0 | リフトオフ |
| 15時55分10秒 | +28分10秒 | 衛星分離、静止トランスファ軌道へ投入 |
| 16時32分 | +1時間5分 | 太陽電池パネル部分展開 |
| 19日6時46分 | +15時間19分 | 第1回アポジスラスタ点火 |
| 20日8時55分 | +1日17時間28分 | 第2回アポジスラスタ点火 |
| 21日7時33分 | +2日16時間6分 | 第3回アポジスラスタ点火 |
| 22日12時31分 | +3日21時間0分 | 太陽電池パネル展開 |
| 23日12時41分 | +4日21時間10分 | ソーラーセイル展開 |
| 23日20時40分 | +5日5時間10分 | アンテナ展開 |
| 24日1時30分 | +5日10時間0分 | 静止化(軌道上試験開始) |
運輸多目的衛星新2号(MTSAT-2)は無事に静止トランスファ軌道へ投入され、H-IIAロケット9号機の打ち上げは成功しました。MTSAT-2は21日に静止軌道に到達します。MTSAT-2のミッションはMTSAT-1と同じ航空管制と気象観測です。予備機に恵まれなかった「ひまわり5号」のことが記憶に新しく、「ひまわり6号」の予備機が軌道上に用意されることになって本当によかったと思います。H-IIAロケットの信頼性もアップ。
今回はロケットにカメラが搭載されておらず、打ち上げ後すぐに雲に入ってしまったので中継が地味でした。
追記 プレスリリースが出ました。
英語の記事に出てくるYoshinobu Launch Complexとは種子島宇宙センターの大型ロケット発射場のこと。種子島の吉信崎の先端にあるので吉信射点。
ReutersとBBCがH-IIAロケット9号機の打ち上げ成功の記事を「はやぶさ」探査機が岩石の採取に失敗した(可能性が高い)という話題で締めくくっていたことが少し気になりました。あのときJAXAが後味の悪い発表の仕方をしてしまったことが日本の宇宙開発(という政治的な括り)に関してメディアに与えた悪い印象を拭うにはまだ時間がかかるのかなと思いました。
JavaScriptで人工衛星の位置を表示するに運輸多目的衛星「ひまわり7号」(MTSAT-2)をカタログ番号28938で仮登録しました。後でカタログ番号28937に変更されると思うので、それまで番号による直接参照は行わないでください(1月26日の日記の陸域観測技術衛星「だいち」(ALOS)の軌道要素と現在位置でも書いたように、トラッキング開始時にはどの物体が主要な衛星か確定できないので後から番号が入れ替わることは珍しいことではありません)。これを書いている時点で既にアポジスラスタによる軌道変更が始まっていますが、公開されているデータは静止トランスファ軌道に投入された直後の軌道要素を示しています。静止トランスファ軌道なので地図上にプロットすると赤道をまたぐS字形の軌跡が描かれます。なお、「ひまわり7号」という名前も本来は静止化後に付けられるものですが、検索で訪れる人のためにあえて表示しています。
運輸多目的衛星 ひまわり7号
軌道要素
OBJECT B
1 28938U 06004B 06049.51078166 .00075209 00000-0 18793-1 0 19
2 28938 28.4999 278.8298 7285567 179.2692 183.9927 2.27847063 01
カタログ名 = OBJECT B
カタログ番号 = 28938
国際標識 = 2006-004B
元期 Epoch = 2006年 2月18日(土)21時15分32秒 [JST]
= 53784.510782 [MJD]
軌道傾斜角 i0 = 28.4999 [deg]
昇交点赤経 Omega0 = 278.8298 [deg]
離心率 e0 = 0.7285567
近地点引数 omega0 = 179.2692 [deg]
平均近点角 M0 = 183.9927 [deg]
平均運動 n0 = 2.27847063 [revs/day]
周期 = 10時間32分 0秒
近地点高度 = 243.80 [km]
遠地点高度 = 35790.53 [km]
軌道長半径 a0 = 24395.30 [km]
軌道短半径 b0 = 16710.43 [km]
近地点距離 q0 = 6621.94 [km]
遠地点距離 Q0 = 42168.66 [km]
昇交点赤経摂動 = -0.3635 [deg/day]
近地点引数摂動 = 0.5918 [deg/day]
名前
運輸多目的衛星 ひまわり7号
別名
MTSAT-2
打ち上げ国
日本
打ち上げ機関
宇宙航空研究開発機構
打ち上げ日時
2006年 2月18日(土)15時27分 [JST]
打ち上げ場所
種子島宇宙センター
打ち上げロケット
H-IIAロケット9号機
打ち上げ重量
4650kg
概要
運輸多目的衛星ひまわり7号は航空管制と気象観測という2つの大きな役割を担う日本の大
型静止衛星です。運輸多目的衛星ひまわり6号と共に次世代の航空管制システムを支える
だけでなく、気象衛星としても待望の予備機となって軌道上に待機します。2006年2月18日
に打ち上げられました。
備考
MTSATはMulti-functional Transport Satelliteの略。
関連サイト(別ウインドウで開きます)
OBJECT B(Gunter's Space Page)
MTSAT-2 / H-IIA F9 カウントダウン(株式会社ロケットシステム)
MTSAT-2(三菱電機 宇宙システム)
H-IIAロケット9号機関連プレスリリース(JAXA プレスリリース)
M-Vロケット8号機による赤外線天文衛星(ASTRO-F)の打ち上げはCOLA解析の結果を受けて2月21日6時28分に設定されました(これまで6時00分〜7時00分と発表されていました)。
昨日日曜洋画劇場(テレビ朝日)で観たスティーブン・セガール主演の「暴走特急」は衛星兵器を巡る事件を解決するというお話でした。いや、観たのは衛星の話だったからではなくて坂本真綾さんの声を聴きたかったからですが、それはおいといて、この映画の中にも衛星の位置を示す地図のようなものが出てきました。
ある天体の赤緯は地球の中心から見てその天体と天の赤道のなす角であり、地球上のある地点の測地緯度はその地点における楕円体の法線と赤道面のなす角です。したがって、衛星の位置を世界地図に表示するときは衛星の赤緯と距離をもとに仰角が90度になる地点の測地緯度を求めなければなりません。しかし、JavaScriptで人工衛星の位置を表示するではその処理を省略しています。楕円の法線の中で与えられた座標を通るものを探すには四次方程式を解けばよいはずなので、近いうちに試してみようと思います。でもますます重くなりそう。
今日予定されていたM-Vロケット8号機による赤外線天文衛星(ASTRO-F)の打ち上げは降雨のため延期されました。新しい打ち上げ予定日時は明日2月22日6時28分。
宇宙服衛星スーツサット(SUITSAT、別名AMSAT-OSCAR 54,AO-54,Oscar 54,RadioSkaf,SuitSat-1)からの信号が2月17日を最後に途絶えたそうです。当初は2月4日の朝にISSから放出された数時間後に沈黙したと発表されていましたが、その後も非常に弱いながら送信が続いていました。
Space Fighter Nowさんから。韓国の民間と軍が共用する静止衛星「コリアサット5号」(Koreasat-5)、別名「ムグンファ5号」(Mugunghwa-5)が今年7月にシーローンチ(Sea Launch)によって打ち上げられるそうです。衛星の重量は4,450kg、打ち上げ位置は西経154度の赤道上、静止位置は東経113度の赤道上空約36,000km。
Koreasatシリーズは韓国の放送衛星です。これまでにKoreasat-1(1995年)、Koreasat-2(1996年)、Koreasat-3(1999年)の3機が打ち上げられ、現在Koreasat-2(東経113度)とKoreasat-3(東経116度)が運用されています。Koreasat-4は慣例により欠番なので(日本と同じで「四」の発音が「死」を連想させるため)、Koreasat-5はシリーズの4機目で、初めて軍事目的でも利用される衛星となります。韓国の人工衛星はほかに韓国航空宇宙研究所(KARI)の多目的衛星「アリラン1号」(KOMPSAT-1)や韓国科学技術院(KAIST)の小型衛星KITSAT-1、KITSAT-2、KITSAT-3、KAISTSAT-4などが知られています。今年5月には「アリラン2号」(KOMPSAT-2)の打ち上げが予定されています。
Sea Launchはボーイング(Boeing)などが出資して1995年に設立された民間通信衛星打ち上げ会社です。自力航行が可能な海上打ち上げプラットフォーム「オデッセー」(Odyssey、50,600t)と司令船(34,000t)を保有しており、緯度0度の公海上からロケットを打ち上げることで人工衛星を少ない燃料で静止軌道に投入できます。軌道投入に必要な燃料を抑えることで打ち上げコストは削減され、また運用に必要な燃料を多く積んでおけるので衛星の寿命を伸ばすこともできます(2003年8月6日の日記でも紹介しました)。先週2月16日の日記に書いたEchoStar 10もSea Launchによって打ち上げられました。
JavaScriptで人工衛星の位置を表示するに韓国の衛星6機(KOREASAT 1、KOREASAT 2、KITSAT-3、KOREASAT 3、KOMPSAT、KAISTSAT)を追加しました。表示される衛星の数は190機になりました。
今日6時28分、赤外線天文衛星「あかり」(ASTRO-F)が内之浦宇宙空間観測所からM-Vロケット8号機で打ち上げられました。衛星は予定の軌道に投入され、打ち上げは成功しました。ASTRO-Fは「あかり」と命名されました。「あかり」は遠い銀河の光を捉える赤外線観測にふさわしい名前で、観測結果が未来を照らす明かりになるようにとのことです。太陽電池パドルが展開していることも確認されて衛星は順調に飛行しているようです。ロケットに搭載された4台のカメラが第2段分離の瞬間などをダイナミックにとらえた映像をJAXA TVで観ることができます。
JavaScriptで人工衛星の位置を表示するに赤外線天文衛星「あかり」(ASTRO-F)をカタログ番号28939で仮登録しました。
赤外線天文衛星 あかり
軌道要素
AKARI
1 28939U 06005A 06053.00173725 -.00000697 22055-5 00000+0 0 16
2 28939 98.1969 61.5493 0306416 147.4641 214.5897 15.18533168 29
カタログ名 = AKARI
カタログ番号 = 28939
国際標識 = 2006-005A
元期 Epoch = 2006年 2月22日(水) 9時 2分30秒 [JST]
= 53788.001737 [MJD]
軌道傾斜角 i0 = 98.1969 [deg]
昇交点赤経 Omega0 = 61.5493 [deg]
離心率 e0 = 0.0306416
近地点引数 omega0 = 147.4641 [deg]
平均近点角 M0 = 214.5897 [deg]
平均運動 n0 = 15.18533168 [revs/day]
周期 = 1時間34分50秒
近地点高度 = 299.20 [km]
遠地点高度 = 721.34 [km]
軌道長半径 a0 = 6888.41 [km]
軌道短半径 b0 = 6885.18 [km]
近地点距離 q0 = 6677.34 [km]
遠地点距離 Q0 = 7099.48 [km]
昇交点赤経摂動 = 1.0872 [deg/day]
近地点引数摂動 = -3.4251 [deg/day]
名前
赤外線天文衛星 あかり
別名
Akari,ASTRO-F,IRIS
打ち上げ国
日本
打ち上げ機関
宇宙航空研究開発機構
打ち上げ日時
2006年 2月22日(水) 6時28分 [JST]
打ち上げ場所
内之浦宇宙空間観測所
打ち上げロケット
M-Vロケット8号機
打ち上げ重量
960kg
運用国
日本
概要
日本の赤外線天文衛星です。口径68.5cmの冷却型望遠鏡を搭載しており、全天を1.7ミ
クロンの近赤外線から180ミクロンの遠赤外線までの広い波長域で観測します。2006年2月
22日にM-Vロケット8号機で打ち上げられました。
関連サイト(別ウインドウで開きます)
ASTRO-F (IRIS)(JAXA ISAS)
「あかり」の非スピン型二次元太陽センサ(NSAS)の出力に問題があり、コニカル地球センサ(CES)とジャイロ(IRU)による姿勢制御モードに移行しているとのこと。NSASを使わなくても観測には支障がないようです。
太陽と地球という2つの熱源から冷却型望遠鏡を守るため、「あかり」は常に地球が真後ろで太陽が真横にあるように軌道と姿勢を制御することになっています。地球は1年かけて太陽のまわりを1周するので、望遠鏡の観測領域も1年で全天を1周するというわけです。
M-Vロケット8号機には赤外線天文衛星「あかり」(ASTRO-F)のほかにサブペイロードとして東京工業大学の超小型衛星Cute-1.7+APDとソーラーセイル膜面展開実験ペイロードが搭載されていました。Cute-1.7+APDはCUTE-Iと同様に学生による手作りの小型衛星です。サイズは10cm x 10cm x 20cmの直方体で、重さは約3kg。この衛星も軌道要素がわかり次第JavaScriptで人工衛星の位置を表示するに登録しようと思います。トラッキングデータは既に公開されているのですが、「あかり」以外にデータが公開されている3個の物体(2個のサブペイロードとロケットの第3段だと思う)のどれがCute-1.7+APDなのかわからなかったので保留しています。「あかり」を含めた4個の物体は前から順に28941、28942、28940、少し離れて28939の順序で飛行しています。「あかり」は後ろ向きになったロケットから最初に分離されたので、一番後ろを少し離れて飛行している28939が「あかり」だろうと思います。
OBJECT A 1 28939U 06005A 06053.26532013 .00239626 13643-4 32726-2 0 35 2 28939 98.1930 61.8332 0303079 146.8331 215.2396 15.18621117 61 OBJECT B 1 28940U 06005B 06053.19916872 -.01078412 20669-3 -14472-1 0 26 2 28940 98.1828 61.7051 0298877 146.6996 215.4406 15.19766037 55 OBJECT C 1 28941U 06005C 06053.26495340 .00026798 23534-5 35848-3 0 33 2 28941 98.1865 61.8323 0299651 145.6621 216.5460 15.20221951 61 OBJECT D 1 28942U 06005D 06053.26499566 -.00000159 00000-0 00000+0 0 16 2 28942 98.1902 61.8237 0295000 145.9224 216.1402 15.19882544 32
日本時間の今朝7時19分頃(現地時間の22日深夜)、アフリカ南部のジンバブエからモザンビーク北部までの広い範囲を揺らす強い地震が発生。USGSによると規模はM7.5、震源の深さは10km。震源はモザンビーク側で、強い地震があることで知られている地域ではないとのこと。
今日地球に最接近している小惑星。距離はおよそ12万km(月までの距離の1/3未満)。絶対光度から予測される大きさは13〜30メートル。
2月18日の日記に書いたスケジュール通りならば、運輸多目的衛星新2号(MTSAT-2)は明日1時30分(今夜25時30分)に静止化します。明日の朝にはプレスリリースが出ることでしょう。2005年3月3日の日記で「ひまわり6号」(MTSAT-1R)のAMF2(第2回アポジモーター噴射)の前後のトラッキングデータを紹介していますが、今回はアポジスラスタによる軌道変更開始後のトラッキングデータがまったく公開されませんでした。そのためJavaScriptで人工衛星の位置を表示するが使用しているMTSAT-2の軌道要素は最初に投入された静止トランスファ軌道のままでMTSAT-2の現在位置が正しく表示されない状態が続いていましたが、早ければ明日の昼頃には静止軌道に落ち着いた様子がわかるようになるのではないかと思います。
運輸多目的衛星新2号(MTSAT-2)が2月23日23時35分に静止化を完了したとのこと。愛称は既に書いているように「ひまわり7号」になりました。
打ち上げから静止化までの流れ(実測値、プレスリリースから)
| 2月18日(土) | 15時27分00秒 | 0秒 | SRB-A点火、リフトオフ |
|---|---|---|---|
| 10秒 | +10秒 | SSB第1ペア点火 | |
| 20秒 | +20秒 | SSB第2ペア点火 | |
| 28分09秒 | +1分09秒 | SSB第1ペア燃焼終了 | |
| 19秒 | +1分19秒 | SSB第2ペア燃焼終了 | |
| 30秒 | +1分30秒 | SSB第1ペア分離 | |
| 31秒 | +1分31秒 | SSB第2ペア分離 | |
| 58秒 | +1分58秒 | SRB-A燃焼終了 | |
| 29分06秒 | +2分06秒 | SRB-A分離 | |
| 30分54秒 | +3分54秒 | 衛星フェアリング分離 | |
| 33分33秒 | +6分33秒 | 第1段主エンジン燃焼停止 | |
| 41秒 | +6分41秒 | 第1段・第2段分離 | |
| 51秒 | +6分51秒 | 第2段エンジン第1回推力立ち上がり | |
| 39分11秒 | +12分11秒 | 第2段エンジン第1回燃焼停止 | |
| 51分02秒 | +24分02秒 | 第2段エンジン第2回推力立ち上がり | |
| 54分20秒 | +27分20秒 | 第2段エンジン第2回燃焼停止 | |
| 55分11秒 | +28分11秒 | 衛星分離、静止トランスファ軌道へ投入 | |
| 16時31分 | +1時間04分 | 太陽電池パネル部分展開 | |
| 2月19日(日) | 6時49分 | +15時間22分 | 第1回アポジスラスター点火 |
| 2月20日(月) | 9時10分 | +1日17時間43分 | 第2回アポジスラスター点火 |
| 2月21日(火) | 7時33分 | +2日16時間06分 | 第3回アポジスラスター点火 |
| 2月22日(水) | 12時36分 | +3日21時間09分 | 太陽電池パネル全展開 |
| 2月23日(木) | 12時56分 | +4日21時間29分 | ソーラーセイル展開 |
| 20時38分 | +5日5時間11分 | アンテナリフレクタ展開 | |
| 23時35分 | +5日8時間08分 | 静止化完了(軌道上試験の開始) |
なお、これを書いている時点で「ひまわり7号」の静止化後のトラッキングデータはまだ公開されていません。
運輸多目的衛星「ひまわり7号」(MTSAT-2)の最新のトラッキングデータが公開されたので、JavaScriptで人工衛星の位置を表示するに「ひまわり7号」をカタログ番号28937で本登録しました。表示される衛星の数は現在191機です。
2月19日の日記で予告したように、「ひまわり7号」のカタログ番号が28938から28937に変更されました。カタログ番号28938はH-IIAロケット9号機の第2段(H-2A R/B)です。
これを書いている時点で公開されている「ひまわり7号」のトラッキングデータの元期は2月24日13時1分34秒です。この時刻では静止化完了から地球を1周していなかった(1周前はまだ静止ドリフト軌道にいた)ため、軌道要素に誤差が残っています。具体的には平均運動の項目が大きすぎてこのデータの通りだと東方向へ1日あたり0.3度くらいドリフトしてしまいます。静止軌道へ入る直前には静止ドリフト軌道を用いて東方向へドリフトさせていたのでしょう。
「ひまわり7号」の静止位置は東経145度です。
運輸多目的衛星 ひまわり7号
軌道要素
MTSAT-2
1 28937U 06004A 06055.16775839 -.00000221 00000-0 10000-3 0 93
2 28937 0.0299 320.1118 0002690 78.8795 320.9689 1.00357910 113
カタログ名 = MTSAT-2
カタログ番号 = 28937
国際標識 = 2006-004A
元期 Epoch = 2006年 2月24日(金)13時 1分34秒 [JST]
= 53790.167758 [MJD]
軌道傾斜角 i0 = 0.0299 [deg]
昇交点赤経 Omega0 = 320.1118 [deg]
離心率 e0 = 0.0002690
近地点引数 omega0 = 78.8795 [deg]
平均近点角 M0 = 320.9689 [deg]
平均運動 n0 = 1.00357910 [revs/day]
周期 = 23時間54分52秒
近地点高度 = 35751.13 [km]
遠地点高度 = 35773.80 [km]
軌道長半径 a0 = 42140.61 [km]
軌道短半径 b0 = 42140.60 [km]
近地点距離 q0 = 42129.27 [km]
遠地点距離 Q0 = 42151.94 [km]
昇交点赤経摂動 = -0.0134 [deg/day]
近地点引数摂動 = 0.0269 [deg/day]
名前
運輸多目的衛星 ひまわり7号
別名
HIMAWARI 7,MTSAT-2
打ち上げ国
日本
打ち上げ機関
宇宙航空研究開発機構
打ち上げ日時
2006年 2月18日(土)15時27分 [JST]
打ち上げ場所
種子島宇宙センター
打ち上げロケット
H-IIAロケット9号機
打ち上げ重量
4650kg
概要
運輸多目的衛星ひまわり7号は航空管制と気象観測という2つの大きな役割を担う日本の大
型静止衛星です。運輸多目的衛星ひまわり6号と共に次世代の航空管制システムを支える
だけでなく、気象衛星としても待望の予備機となって軌道上に待機します。2006年2月18日
15時27分にH-IIAロケット9号機で種子島宇宙センターから打ち上げられ、2月23日23時
35分に静止化しました。
備考
MTSATはMulti-functional Transport Satelliteの略。
関連サイト(別ウインドウで開きます)
MTSAT-2(Gunter's Space Page)
MTSAT-2 / H-IIA F9 カウントダウン(株式会社ロケットシステム)
MTSAT-2(三菱電機 宇宙システム)
H-IIAロケット9号機関連プレスリリース(JAXA プレスリリース)
JavaScriptで人工衛星の位置を表示するに東京工業大学の超小型衛星Cute-1.7+APDを追加しました。表示される衛星の数は192機になりました。
2月23日の日記に書いたように、Cute-1.7+APDは2月21日に赤外線天文衛星「あかり」(ASTRO-F)と一緒にM-Vロケット8号機で打ち上げられました。
超小型衛星 Cute-1.7+APD
軌道要素
CUTE 1.7
1 28941U 06005C 06055.76690681 .00013280 22214-5 18397-3 0 97
2 28941 98.1839 64.5428 0300226 137.4657 225.0263 15.19894923 448
カタログ名 = CUTE 1.7
カタログ番号 = 28941
国際標識 = 2006-005C
元期 Epoch = 2006年 2月25日(土) 3時24分21秒 [JST]
= 53790.766907 [MJD]
軌道傾斜角 i0 = 98.1839 [deg]
昇交点赤経 Omega0 = 64.5428 [deg]
離心率 e0 = 0.0300226
近地点引数 omega0 = 137.4657 [deg]
平均近点角 M0 = 225.0263 [deg]
平均運動 n0 = 15.19894923 [revs/day]
周期 = 1時間34分45秒
近地点高度 = 299.47 [km]
遠地点高度 = 712.84 [km]
軌道長半径 a0 = 6884.29 [km]
軌道短半径 b0 = 6881.19 [km]
近地点距離 q0 = 6677.61 [km]
遠地点距離 Q0 = 7090.98 [km]
昇交点赤経摂動 = 1.0877 [deg/day]
近地点引数摂動 = -3.4333 [deg/day]
名前
超小型衛星 Cute-1.7+APD
別名
CUTE 1.7
打ち上げ国
日本
打ち上げ機関
宇宙航空研究開発機構
打ち上げ日時
2006年 2月22日(水) 6時28分 [JST]
打ち上げ場所
内之浦宇宙空間観測所
打ち上げロケット
M-Vロケット8号機
打ち上げ重量
3kg
運用国
日本
サイズ
10cm x 10cm x 20cm
概要
Cute-1.7+APDはCUTE-Iに続く東京工業大学の超小型衛星です。CUTE-Iと同様に学
生による手作りの人工衛星で、サイズは10cm x 10cm x 20cm、重さは約3kg。2006年
2月21日に赤外線天文衛星「あかり」(ASTRO-F)と一緒にM-Vロケット8号機で打ち上げ
られました。PDAなどの民生部品を用いており、APD(Avalanche Photo Diode)を放射線
検出器として用いる実証実験や3軸姿勢決定と磁気トルカを用いた超小型衛星の姿勢制御
実験などを行うそうです。
備考
CUTEはCUbical TITech Engineering satelliteの略。Cute-1.7+APDの読み方はキ
ュートいってんなな プラス エーピーディー。
関連サイト(別ウインドウで開きます)
CUTE 1.7(Gunter's Space Page)
Cute-1.7 + APD(東京工業大学)
赤外線天文衛星ASTRO-F/M-V-8の打上げについて(資料)(JAXA ISAS)
ASTRO-F/M-V-8関連記事(JAXA ISAS)
とんでもない場所でPDAを使ってる人コンテスト(ミヤビックス ビザビ)
Greg Childersさんが377...773の形の15769桁の回文数(34·1015768-43)/9の素数判定を試みているそうです。この数がPRPであることは2003年1月にPatrick De Geestさんによって発見されました。(34·10n-43)/9の形の数は1を加えるとレピュニット(10n-1)/9で割り切れるので、桁数が大きくても対応するレピュニットが素因数分解されていれば素数性を証明できます。(34·1015768-43)/9の素数判定にはあと2454桁のPRPが素数であることを証明する必要があり、ECPP(楕円曲線素数判定)法ならば短い期間で判定できそうな桁数ではあるのですが、残念ながらECPP法を用いるPRIMOは特許の都合でアメリカ、カナダ、日本では利用できません。
JAXAは2月20日に陸域観測技術衛星「だいち」(ALOS)搭載の高性能可視近赤外放射計2型(AVNIR-2)を用いてフィリピン・レイテ島で発生した地すべりの災害現場付近を撮影し、国際災害チャータに提供したそうです。提供されたデータは災害前のデータと合わせて解析され、資料として公開されています。
追記 陸域観測技術衛星「だいち」(ALOS)搭載のフェーズドアレイ方式Lバンド合成開口レーダ(PALSAR)を用いた観測結果も国際災害チャータ事務局とアジア防災センター(ADRC)に提供されたそうです。JAXAのプレスリリースの中に詳しい説明があります。
紫外線分光衛星FUSE(ヒューズ)は宇宙の起源を探るNASAのOrigin計画の一環として1999年6月に打ち上げられました。財政難のNASAに代わってジョンズ・ホプキンズ大学が運用しています。90〜120nmの波長を観測することができ、宇宙の誕生や銀河の形成に関わる観測だけでなく火星の大気に水素分子H2が含まれていることを初めて検出するなど数多くの成果をあげてきました。2001年に4基搭載されているリアクション・ホイールのうちの2基が相次いで故障したため観測ができなくなってしまいましたが、残った2基と足りない1軸を地球の磁界で代用する手法によって2ヶ月で復旧しました。しかし、2004年12月に3基目のリアクション・ホイールが故障してしまいました。それからおよそ10ヶ月後の2005年11月1日、ジョンズ・ホプキンズ大学と衛星を開発したオービタル・サイエンシーズ社の科学者と技術者の努力によって、足りない2軸を地球の磁界で代用することに成功し、2ヶ月間調整を続けた結果2006年1月には以前と比較しても遜色のないレベルにまで回復しました。
ウェブサイトの更新状況を自動的に調べる「アンテナ」は閲覧者の巡回にかかる時間を短縮してくれるだけでなくウェブサイトの管理者にとっても更新すればするほど多くの閲覧者を誘導してくれるありがたいサービスだと思っていました。しかし、http://i-know.jp/iteb/allというアンテナ(?)を発見して驚きました。それは対象のウェブサイトに新たに加えられた記事を丸ごとコピーした上に記事に含まれる外部へのハイパーリンクまで複製しており、結果そこにあるものは記事の無断転載となんら変わりません。記事の「引用」がどこまで許されるか厳密に講釈できるほど法律に詳しいわけではありませんし、この日記も他所の情報に頼っている部分が多いのであまり偉そうなことは言えませんが、他所様の最新の記事を機械的に丸ごとコピーして勝手に公開するなどという恥ずかしいことは私にはできません。
Greg Childersさんが2月25日の日記に書いた377...773の形の15769桁の回文数(34·1015768-43)/9の素数判定に成功しました。PFGW、Primo、Pari/GPなどを駆使して、この系列では通常では証明できない大きさの素数が確認されました。その証明(各ツールの出力結果)はhttp://www.pa.uky.edu/~childers/certs/P15769.zipで公開されています。2.7MBくらいあります。
2月23日23時35分に静止化を完了した運輸多目的衛星「ひまわり7号」(MTSAT-2)について、CelesTrakで公開されているNORADのトラッキングデータが更新されました。2月25日の日記に書いた軌道要素の平均運動の値は大きすぎて東方向へドリフトしていましたが、今日のデータで東経145度に戻りました。
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