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2006年8月の日記2006-09-01(Fri) 19:14
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2006年8月1日(火)

HOT BIRD 8の打ち上げ

日本時間8月5日6時48分、Eutelsatの放送衛星HOT BIRD 8がバイコヌール宇宙基地からProton/Breeze Mロケットで打ち上げられます。HOT BIRD 8はEutelsatの衛星の中で最大の重量4.9トン。64本のKuバンド・トランスポンダを搭載しており、東経13度の赤道上空に静止して中東、ヨーロッパ、北アフリカの1億1000万世帯にテレビ950チャンネル、ラジオ600局を提供するそうです。ILSのProton/Breeze Mロケットは3月1日に打ち上げに失敗したARABSAT 4A以来の打ち上げとなり、前回の失敗の影響で今回の打ち上げも4月から延期されていました。


2006年8月2日(水)

スペースシャトル

日本時間14時05分にKSC(ケネディ宇宙センター)のVAB(シャトル組み立て棟)を出発したスペースシャトル・アトランティスが21時15分に発射台39Bに到着しました。打ち上げは8月27日〜9月13日。


2006年8月3日(木)

スペースシャトル関連

スペースシャトル・アトランティスの打ち上げは8月27日以降の予定ですが、8月26日に打ち上げることについても検討されているそうです。国際宇宙ステーションにドッキングしなければならないスペースシャトルは1日の中で打ち上げ可能な時間帯が5分間程度しかなく、前回のディスカバリーのように天候の影響で打ち上げが何日も遅れてしまうことがあります。8月26日も打ち上げられることになれば打ち上げの機会が増えて天候の影響を少し受けにくくなるかも知れません。しかし、実際に8月26日に打ち上げられるかどうかは微妙なようです。スペースシャトルを打ち上げるときには外部燃料タンクなどをよく観察するために明るい時間帯に打ち上げる必要があります。8月26日に打ち上げるとすると現地時間16時54分頃に打ち上げることになってしまうので、オービタから分離した外部燃料タンクを十分な明るさで撮影できるかどうかが問題になります。また、発射台39Bへの移動が天候の影響で既に遅れており、準備期間の余裕が2日間しかないため何か予定外のことがあると8月26日には間に合わないかも知れません。


2006年8月4日(金)

X68k用USB-JOYPADドライバ

ラキッ!さんから。X68k用のUSB-JOYPADドライバが公開されました。Nereidにサクッと繋げましょ。


レッサーパンダ

新華社から。中国安徽省合肥市のサファリパークで6月16日に生まれたレッサーパンダの双子の赤ちゃんの写真。体重計に興味津々。「645gかぁ、順調だねぇ」なんてことを本人もとい本小熊猫が考えていたらどうしよう。

関連


2006年8月5日(土)

HOT BIRD 8打ち上げ成功

日本時間6時48分、Eutelsatの放送衛星HOT BIRD 8がバイコヌール宇宙基地からProton/Breeze Mロケットで打ち上げられました(8月1日の日記を参照)。順調に飛行しているようです。


Spaceflight Nowから

6時48分 リフトオフ

T+90秒 高度20km

T+2分20秒 第1段エンジン燃焼停止、分離、第2段エンジン点火

T+8分40秒 第2段エンジン燃焼停止、分離、第3段エンジン点火、衛星フェアリング分離

T+15分 Breeze M点火確認、あと4分間燃焼

T+21分 慣性飛行

T+68分20秒(予定) 17分間燃焼、3,107 x 160 miles(5,000 x 257 km)、傾斜角50.3度に到達

T+3時間29分(予定) 11.5分間燃焼、終了1分後に補助推進燃料タンク分離

T+3時間42分(予定) 5分間燃焼、22,259 x 245 miles(35,822 x 394 km)、傾斜角49.1度に到達

T+8時間52分(予定) 近地点高度を上げるため7分間燃焼

T+9時間11分(予定) 衛星分離、22,236 x 2,361 miles(35,785 x 3800 km)、傾斜角13度の静止トランスファ軌道に投入


追記 日本時間15時59分に衛星が分離し、打ち上げは成功しました。


衛星分離前の傾斜角49.1度のときのトラッキングデータが公開されています。このデータから遠地点高度が静止軌道の高度に達していることがわかります(3月1日に同じProton/Breeze Mロケットで打ち上げに失敗したARABSAT 4Aは遠地点高度が足りませんでした)。

OBJECT-A                
1 29270U 06032A   06217.06023407 -.00000114  00000-0  00000+0 0    19
2 29270  49.1095 289.0036 7227959 359.8128   0.1211  2.26352962    07
  カタログ名         = OBJECT-A
  カタログ番号       = 29270
  国際標識           = 2006-032A
  元期         Epoch = 2006年 8月 5日(土)10時26分44秒 [JST]
                     = 53952.060234 [MJD]
  軌道傾斜角      i0 =  49.1095 [deg]
  昇交点赤経  Omega0 = 289.0036 [deg]
  離心率          e0 =   0.7227959
  近地点引数  omega0 = 359.8128 [deg]
  平均近点角      M0 =   0.1211 [deg]
  平均運動        n0 =   2.26352962 [revs/day]
  周期               = 10時間36分10秒
  近地点高度         =   414.07 [km]
  遠地点高度         = 35834.73 [km]
  軌道長半径      a0 = 24502.54 [km]
  軌道短半径      b0 = 16932.76 [km]
  近地点距離      q0 =  6792.20 [km]
  遠地点距離      Q0 = 42212.87 [km]
  昇交点赤経摂動     =  -0.2574 [deg/day]
  近地点引数摂動     =   0.2246 [deg/day]

小惑星アポフィス

JPL Sentry Systemが小惑星アポフィス(99942 Apophis (2004 MN4))のトリノスケールを1から0に下げました。これまで2036年4月13日の接近がトリノスケール1と評価されていました。現在JPL Sentry Systemでトリノスケール1以上が与えられている天体は小惑星2004 VD17だけです。

小惑星アポフィスは2029年4月13日(金曜日)に地球の静止衛星軌道の内側(の高度)を通過することがわかっており、このとき地球の引力を受けて軌道が変化します。どのくらいの距離まで地球に接近するかによって変化の割合が違ってくるために、2029年以降のアポフィスの軌道の予測はまだ流動的です。


2006年8月6日(日)

X680x0エミュレータ

井崎さんから。X680x0でコントラストを滑らかに変化させているのはシステムポートとアンプまたはD/Aコンバータの間にあるコンデンサではないかと。Human68k version 3.02のシステムディスクで「basic」と入力してX-BASICを起動し「contrast(1)」と「contrast(15)」を繰り返してみるとわかりますが、粒度の粗いエミュレータにコントラストコントロールを実装すると明るさが階段状に変化するのが目立ってしまい見栄えがよくありません。


2006年8月7日(月)

HOT BIRD 8

傾斜角13度の静止トランスファ軌道に投入されたHOT BIRD 8のトラッキングデータです。近地点高度が3,800kmに達していることがわかります。

OBJECT-A                
1 29270U 06032A   06218.50254485 -.00000170  00000-0  10000-3 0    52
2 29270  13.0425 289.0626 6094727 359.9164   0.1285  2.04610801    33
  カタログ名         = OBJECT-A
  カタログ番号       = 29270
  国際標識           = 2006-032A
  元期         Epoch = 2006年 8月 6日(日)21時 3分40秒 [JST]
                     = 53953.502545 [MJD]
  軌道傾斜角      i0 =  13.0425 [deg]
  昇交点赤経  Omega0 = 289.0626 [deg]
  離心率          e0 =   0.6094727
  近地点引数  omega0 = 359.9164 [deg]
  平均近点角      M0 =   0.1285 [deg]
  平均運動        n0 =   2.04610801 [revs/day]
  周期               = 11時間43分47秒
  近地点高度         =  3857.17 [km]
  遠地点高度         = 35804.44 [km]
  軌道長半径      a0 = 26208.94 [km]
  軌道短半径      b0 = 20778.63 [km]
  近地点距離      q0 = 10235.31 [km]
  遠地点距離      Q0 = 42182.57 [km]
  昇交点赤経摂動     =  -0.1747 [deg/day]
  近地点引数摂動     =   0.3358 [deg/day]

2006年8月8日(火)

Near-repdigitの素数の世界記録が更新された

Generalized Fermatの素数の探索で有名な素数ハンターのDaniel Heuerさんが299...99の形の119,293桁の数3·10119292-1(119,293桁)が素数であることを発見しました。これによりNear-repdigitの素数(ある1桁を除いて同じ数字が並んでいる素数)の世界記録が2年半ぶりに更新されました。2003年9月22日の日記に書いたように、Daniel HeuerさんはGeneralized Fermatの素数(b2n+1の形の素数)でも1372930131072+1(804,474桁)の世界記録を保持しています。現在知られているGeneralized Fermatの素数の第1位から第3位までは同氏の記録で占められており、この3つはメルセンヌ素数などを含めた知られている素数全体でも第13位から第15位に位置しています。


Google マップで空中散歩

Google Earth BlogでGoogle マップの画像を利用するフライトシミュレータGoggles :: The Google Maps flight sim(www.isoma.net)が紹介されています。場所をロンドン、ダブリン、ニューヨーク、ワシントンDC、アムステルダム、ベルリン、パリ、ヘルシンキ、東京のいずれかから選び、STARTボタンで開始。操作はキーボードで行います。「←」で左旋回、「→」で右旋回、「↑」で機首を下げる、「↓」で機首を上げる、「A」で加速、「Z」で減速。ゲーム感覚で空中散歩を楽しむもよし、スペースキーで機首の方向に弾が出るので墜落しないように特定の目標物を攻撃して遊ぶもよし。


2006年8月9日(水)

060turboX

ラキッ!さんから。060turboX試作モデルはお盆明けに基板発注、9月上旬に部品手配・実装・試作開始予定とのことであります。


2006年8月10日(木)

ひまわり6号の秋季食運用

地球を観測する静止衛星は春分と秋分の頃になると視野に太陽が入るため、観測機器を傷めないように地方時深夜0時前後の観測を行わないことがあります。ひまわり6号も昨秋と今春に一部の観測と画像の配信を中止していました。しかし、太陽を中心とする視半径5度の範囲を観測しなければ機器や画像に影響がないことを確認できたとのことで、昨秋は300回余りだった中止回数を今秋は40回程度まで大幅に減らすそうです。その代わり、8月16日から10月27日までの秋季食運用期間中、一部の観測結果について気象庁の資料にあるように地球がかじられたように丸く欠けている画像が配信されることになります。特に台風シーズンは画像の端の方が欠けても観測を続けて欲しいという要望が多かったのでしょう。視半径5度というと十分に小さいように感じる人もいると思いますが、静止衛星の軌道半径は約42165km、地球の赤道半径は約6378kmですから、静止衛星から見た地球の赤道方向の視半径はasin(6378/42165)=約8.7度しかありません。太陽が地平線に近いと地球が大きく欠けてしまうので、その場合は観測を中止するか北半球だけの観測を行うそうです。

余談ですが、かつて春分と秋分の時期にあったBS衛星放送の食による放送休止は衛星が地球の陰に入って太陽電池パネルが電力を供給できなくなることが理由でした。最近の放送衛星は大容量のバッテリーを搭載しているので、衛星放送が休止するのはメンテナンスとトラブルのときだけでしょう。


2006年8月11日(金)

JCSAT-10打ち上げ間近

日本時間明日7時14分52秒、JSATの通信衛星JCSAT-10とフランスの軍事通信衛星Syracuse 3Bが仏領ギアナからAriane 5ロケットで打ち上げられます。JCSAT-10はロッキード・マーティン社のA2100AXにKuバンド×30本とCバンド×12本のトランスポンダを搭載しており、東経128度で運用中のJCSAT-3の後継機としてJCSAT-3Aの名称で運用されます。いつものようにJSATの解説ページがわかりやすいです。


2006年8月12日(土)

JCSAT-10打ち上げ成功

日本時間7時15分、JSATの通信衛星JCSAT-10とフランスの軍事通信衛星Syracuse 3Bを乗せたAriane 5 ECAロケットが仏領ギアナのクールー基地から打ち上げられました。T+27分07秒にJCSAT-10が、T+32分43秒にSyracuse 3Bがそれぞれ予定通り切り離され、打ち上げは成功しました。ロケット上段の暫定軌道は近地点高度249.7kg、遠地点高度35,939.4kg、傾斜角5.50度と発表されています。打ち上げ重量はJCSAT-10が4,048kg、Syracuse 3Bが3,750kg、合計7,798kgでした。アリアンスペース社のAriane 5 ECAは商業用としては最大の打ち上げ能力を誇り、静止トランスファ軌道に9,600kgまでのペイロードを投入することができます。

JCSAT-10は8月下旬から軌道上試験を開始し、JSATへの衛星引渡しは10月上旬になるそうです。その後1995年8月29日に打ち上げられたJCSAT-3の後継機JCSAT-3AとしてCSデジタル放送「スカイパーフェクTV!」、企業内ネットワーク、アジア太平洋地域の国際通信サービスなどに利用されます。設計寿命は15年とされています。


LDREX-2の打ち上げ

今朝のAriane 5 ECAロケットの打ち上げ成功を受けて次回のAriane 5 ECAロケットの打ち上げ予定が発表されました。次回の打ち上げは日本時間9月20日。メインのペイロードはオーストラリアのOptusの通信・放送衛星Optus D1とアメリカのDIRECTVのテレビ中継衛星DIRECTV 9Sの2機で、ピギーバックとして日本のJAXAのLDREX-2が一緒に打ち上げられます。

LDREX-2は今年度中にH-IIAロケットで打ち上げられる予定の技術試験衛星VIII型(ETS-VIII)に搭載される大型展開アンテナ反射鏡部(LDR)の実証実験衛星です。4月7日の日記に書いた地上でのLDR展開実験に続いて宇宙空間で部分モデルを展開してみようというわけです。LDRが6角形のモジュールを14個つなぎ合わせた形であるのに対してLDREX-2は半分の7個のモジュールで構成されており、それを長さ約2mの円筒状に畳んだ状態で打ち上げて軌道上でゆっくり展開します。LDREX-2のペイロードアダプタとカメラを除いた重量は211kg。ETS-VIIIは2枚のLDRを翅のように広げると大きさが40mにもなり、静止衛星としては世界最大級です。


X680x0+Nereid用USBジョイパッド&マウスドライバ

plasticさんのページにて、X680x0+Nereid用USBジョイパッド&マウスドライバver.1.2が公開されました。このバージョンからUSBマウスにも対応されました。早速試してみようと思いまうす。


2006年8月13日(日)

USBマウスドライバ

残念ながらうちの060turboとMicrosoftのマウスの組み合わせではplasticさんのusbjoy 1.2が「設定に失敗しました」となってしまうので原因を調べているところであります。立花さんのusbmon 0.52のtest mouseは動いているのでこちらから初期化に必要なコードを引っ張り出してきてtest mouseの結果をTimer-Cのマウスデータ要求処理で取り出すようにしたほうが手っ取り早そうだけどね。


2006年8月14日(月)

JCSAT-10関連

JSATから8月12日に打ち上げられたJCSAT-10の打ち上げ成功に関するプレスリリースが出ました。


大規模停電

7時38分頃、東京電力の特別高圧送電線「江東線」(27万5000ボルト)が損傷して東京都心部、横浜市北部、川崎市西部および市川市と浦安市の一部の計139万1000軒が停電するという事故がありました。高圧受電の2軒以外は2時間17分後の9時55分までに復旧し、全面復旧は3時間06分後の10時44分だったそうです。

損傷箇所は「江東線」が東京都江戸川区と千葉県浦安市の境界の旧江戸川を渡る部分で、地図で見ると葛西臨海公園と東京ディズニーランドの間の河口にかかる舞浜大橋から1kmほど入ったところです。Google マップの衛星写真にも川を渡る送電線が写っています。

損傷の原因は現場から1kmほど上流の堀江ドック付近のしゅんせつ工事に向かっていた作業船(380トン)がクレーンを上げた状態で現場を通過しようとして送電線に接触したためでした。報道によると作業船は舞浜大橋を過ぎたところで作業に備えて長さ33mのクレーンを75度まで上げてしまったそうです。送電線の高さは16mしかなく、2重化されていた送電線は2系統とも損傷を受けてしまいました。

この事故で東京電力は当時「江東線」で送っていた216万kw(原発2基分に相当)の電力を別のルートから送らなければならなくなりました。しかし、高圧送電線のルート変更は全体のバランスを崩すために別のトラブルを誘発するリスクを伴います。クレーンが送電線に引っ掛かっただけで広範囲に渡って何時間も停電したことにについて最初は意外だと思いましたが、状況確認からリスクの評価まで合わせて3時間で全面復旧したのは実は早いほうだったのかも知れません。

東京は世界一停電の少ない都市だと聞いたことがあります。とはいえ、送電線がどこで切断されても停電しないようにして欲しいなどというのは無理な注文です。今後は復旧までの時間がさらに短縮されることを期待しましょう。


2006年8月15日(火)

アポロ11号の記録テープ

1969年にアポロ11号で人類が初めて月面に降り立ったときの様子を記録したオリジナルの磁気テープ700箱が行方不明になっているらしい。NASAのゴダード宇宙飛行センターのどこかにあるはずなのだけれど見つからないのだとか。世界中に放送するために作られたコピーは劣化が進んでいるし、もともと当時の技術ではフォーマットを変換しながら綺麗にコピーすることができなかったので放送された映像よりもオリジナルのほうがずっと画質がよいとのこと。そのオリジナルがデジタル技術の恩恵を受けることなく失われてしまうとしたらもったいなさすぎ。


2006年8月16日(水)

惑星の定義

この日記では第10惑星関連の話題を2003年2月28日2004年3月16日2005年7月30日2006年2月2日と何度も書いてきました。第10惑星の存在を認めるかどうかは惑星の定義に関わる問題です。冥王星よりも大きいカイパーベルト天体2003UB313が発見されたことで、これまで曖昧だった惑星の定義を明確にするための議論が進んでいます。

2005年7月30日の日記に書いたように、この夏、プラハでIAU(国際天文学連合)の26回目の総会が開催されています。そこでとてもシンプルでわかりやすい惑星の定義の原案が示されました。それは「惑星とは、重力平衡の形状(ほぼ球形)を持ち、恒星の周りを回る、恒星でも衛星でもない天体である」というものです。大雑把に言うと恒星(太陽系の場合は太陽)を回っていて形が丸ければよいわけです。重力平衡の目安は直径が800km以上、質量が5×1020kg(地球のおよそ1/12,000)以上となります。なお、衛星とは「惑星を回っていて惑星との共通重心が惑星の内部にある天体」を指します。

この原案がそのまま承認された場合、現在惑星(planets)と呼ばれている水星(Mercury)、金星(Venus)、地球(Earth)、火星(Mars)、木星(Jupiter)、土星(Saturn)、天王星(Uranus)、海王星(Neptune)、冥王星(Pluto)の9個に加えてセレス(Ceres)、カロン(Charon)、2003UB313(通称Xena)の3個が新たに惑星と認められ、太陽系の惑星の数が少なくとも12個になります。セレスは重力平衡の条件を満たすので小惑星から惑星に格上げされます。カロンは冥王星との共通重心が冥王星の外部にあるので衛星ではなく冥王星と対の二重惑星と見なします。2003UB313は新しい惑星です。さらに、今後発見されるであろう巨大なカイパーベルト天体についても球状であると確認されればそれは惑星と呼ばれます。したがって、人類が太陽系の天体を調べ尽くすまで惑星の数が確定しないことになります。

原案では惑星の分類についても言及しています。黄道面上でほぼ円軌道を持つ1900年以前に発見された水星、金星、地球、火星、木星、土星、天王星、海王星の8つを古典的惑星(classical planets)と呼び、セレスを含む他の小さい惑星を矮惑星(dwarf planet)と呼び、その中で特に大きく歪んで傾いた軌道を200年を超える周期で回る冥王星、カロン、2003UB313などを冥王星族(plutons)と呼びます。また、小惑星(minor planets)という用語を廃止し、太陽を回る他のすべての天体を太陽系小天体(small solar system bodies)と呼ぶことも提案しています。

以上はあくまでも原案ですが、冥王星を他の惑星と区別した上で冥王星と同種の惑星が増えてもよいことにするというのはよい解決策だと思いました。教科書を書き換えたり多くの学校に理科の教材として備えられているであろう太陽系モビールを作り直したりするのは大変かも知れませんが、歴史的な理由で惑星の数を9個に保つことは科学とは呼べませんから、2003UB313が現れたこの機会にこのようなシンプルでわかりやすい惑星の定義を導入してもよいのではないでしょうか。


2006年8月17日(木)

スペースシャトル

スペースシャトル・アトランティスの打ち上げ計画にゴーサインが出ました。打ち上げは日本時間8月28日5時30分。今回のフライトでISS(国際宇宙ステーション)の本格的な組み立て作業が再開されます。


2006年8月18日(金)

JCSAT-10

8月12日に打ち上げられたJSATの通信衛星JCSAT-10の近地点高度が20,000kmを超えました。この後静止ドリフト軌道に入り、東経128度で静止化します。


2006年8月19日(土)

SpaceXとRocketplane-Kistler

NASAは2010年にスペースシャトルが引退した後ISS(国際宇宙ステーション)へクルーと物資を届ける役割を委ねる民間企業の候補として20の応募の中からSpaceX社とRpK(Rocketplane-Kistler)社を選択しました。2社による物資輸送のデモンストレーションは2008年から始まります。ISSにドッキングして物資を届けた機体を安全に廃棄するか帰還させれば成功で、成功した企業はNASAから輸送業務を受注することができます。

SpaceX社は3月25日に最初のFalcon 1ロケットの打ち上げに失敗してしまいましたが、今後Falcon 1を8回とFalcon 9を6回の合計14回の打ち上げを計画しています。デモンストレーションは2008年末からFalcon 9の4回目〜6回目の3回に渡ってDragon宇宙船を打ち上げ、ISSとドッキングさせた後地球に帰還させる計画です。


2006年8月20日(日)

スコシア海でM7.1の地震

日本時間12時41分頃、南極大陸に近いスコシア海でM7.1の地震がありました。津波警報は発令されませんでした。USGSの速報はM6.9、気象庁の速報はM7.2でした。


2006年8月21日(月)

JavaScriptで太陽系の天体の位置を表示する

今度はJavaScriptで太陽系の天体の位置を表示してみました。ドラッグすると軌道がグリグリ回転します。今のところ表示される天体は太陽と惑星9個(水星、金星、地球、火星、木星、土星、天王星、海王星、冥王星)と惑星候補2個(セレス、2003UB313)の合計12個です。


惑星の定義(続き)

8月16日の日記に書いた惑星の定義の原案には批判が多く、修正案が出されるそうです。批判の内容は、重力平衡が関わる定義は子供にわかりにくいとか、「pluton」という単語は既に使われていて紛らわしいなどなど。また、アストロアーツの記事では、恒星の周りを褐色矮星が回っていたらそれも惑星と呼ぶのかとか、セレスを惑星にしてしまったら小惑星番号(太陽系小天体番号?)の1番は欠番になってしまうのか、といった問題点も指摘されています。

余談。そういえば、地球人は以前惑星探査機パイオニア10号と11号の金属板やアレシボ通信文などに火星の次の惑星は木星であるかのように書いてしまったので、セレスが惑星になるときは地球外生命体の皆さんに最新情報をお届けしないといけませんね。しかし、最新情報を手に入れた地球外生命体の皆さんの感想は「そんなことどうでもいいのに」でしょう。セレスは昔からそこにあって、それ自体は何も変わっていないのですから。JavaScriptで太陽系をクルクル回していたらそんなことを考えてしまいました。


2006年8月22日(火)

Koreasat 5打ち上げ間近

2月21日の日記に書いた韓国の通信衛星「コリアサット5号」(Koreasat 5)、別名「ムグンファ5号」(Mugunghwa-5)が日本時間の今日12時27分、西経154度の赤道上(ハワイ諸島の南の太平洋上)からSea LaunchのZenit-3SLロケットで打ち上げられます。衛星分離は1時間04分56秒後の予定。Koreasat 5はKoreasatシリーズの4機目(4号はもともと欠番)で、衛星バスはAlcatel Alenia Space社の4000 C1、搭載されるトランスポンダは36本、重量は4,448kg、運用寿命は15年。東経113度の赤道上空約35,780kmに静止し、韓国のKT(Korea Telecom)社と韓国軍が共用します。KTが運用する24本のKuバンドトランスポンダのうち12本はKoreasat 2の後継です。


12時27分 リフトオフ!

12時29分 第1段エンジン燃焼終了、分離。第2段エンジン点火。

12時31分 フェアリング分離。

12時34分 第2段メインエンジン燃焼終了。

12時35分 第2段バーニアエンジン燃焼終了、分離。Block DM-SLメインエンジン点火。

12時44分 Block DM-SLメインエンジン燃焼終了。

13時20分 Block DM-SLメインエンジン再点火。

13時21分 Block DM-SLメインエンジン燃焼終了。

13時31分 衛星分離!

13時39分 シグナル確認。


Koreasat 5打ち上げ成功

韓国の通信衛星「コリアサット5号」(Koreasat 5)、別名「ムグンファ5号」(Mugunghwa-5)は予定された静止トランスファ軌道に投入され、打ち上げは成功しました。


2006年8月23日(水)

Koreasat 5の軌道要素と現在位置

昨日打ち上げられた韓国の通信衛星「コリアサット5号」(Koreasat 5)、別名「ムグンファ5号」(Mugunghwa-5)の初期のトラッキングデータが公開されています。近地点高度2,956km、遠地点高度35,585km、傾斜角0.0423度という値はSea Launchのミッション計画に書かれている値とほぼ一致しており、このように公開されたトラッキングデータからも今回の打ち上げが成功だったことがわかります。

JavaScriptで人工衛星の位置を表示するにKoreasat 5を仮登録しました。地図上にプロットされたKoreasat 5の静止トランスファ軌道は赤道と重なった一直線を描いており、時刻を前後に動かしてみると東へ移動している(ように見える)時間帯とゆっくり西へ移動している(ように見える)時間帯があることがわかります。静止トランスファ軌道は楕円軌道ですから、近地点付近では地球の自転よりも速く移動するため相対的に東へ進んでいるように見え、遠地点付近では地球の自転よりも遅く移動するため相対的に西へ進んでいるように見えるのです。2月19日の日記で運輸多目的衛星「ひまわり7号」(MTSAT-2)の静止トランスファ軌道について書きましたが、「ひまわり7号」の場合は北緯30.4度の種子島宇宙センターから赤道上空を目指すためにH-IIAロケット9号機で軌道傾斜角28.5度の静止トランスファ軌道に投入され、その結果東西だけでなく南北の動きも加わって軌跡が赤道を跨ぐS字形になりました。Sea Launchは静止衛星を赤道直下から打ち上げることで軌道傾斜角を修正する手間を省きます。それによって運用に必要な燃料を多く残しておけるため衛星の寿命が延び、コストも抑えられるという効果があります。

2006-034A               
1 29349U 06034A   06234.64504305 -.00000223  00000-0  00000+0 0    24
2 29349   0.0423 357.9663 6360726 329.3026   5.7662  2.11345392    19
  カタログ名         = 2006-034A
  カタログ番号       = 29349
  国際標識           = 2006-034A
  元期         Epoch = 2006年 8月23日(水) 0時28分52秒 [JST]
                     = 53969.645043 [MJD]
  軌道傾斜角      i0 =   0.0423 [deg]
  昇交点赤経  Omega0 = 357.9663 [deg]
  離心率          e0 =   0.6360726
  近地点引数  omega0 = 329.3026 [deg]
  平均近点角      M0 =   5.7662 [deg]
  平均運動        n0 =   2.11345392 [revs/day]
  周期               = 11時間21分21秒
  近地点高度         =  2956.30 [km]
  遠地点高度         = 35585.77 [km]
  軌道長半径      a0 = 25649.17 [km]
  軌道短半径      b0 = 19791.65 [km]
  近地点距離      q0 =  9334.44 [km]
  遠地点距離      Q0 = 41963.90 [km]
  昇交点赤経摂動     =  -0.2155 [deg/day]
  近地点引数摂動     =   0.4310 [deg/day]

惑星の定義(続き)

惑星の定義案に「軌道周辺で圧倒的に大きい」という条件が新たに加わるそうです。この新しい定義案が通ると冥王星および惑星候補とされたカロン、セレス、2003UB313は惑星ではないことになり、太陽系の惑星の数が9個から8個に減ります。セレスは最大の小惑星、2003UB313は最大のカイパーベルト天体という現状が維持され、冥王星は軌道が交差する海王星と比較して直径が1/21しかないため2番目に大きいカイパーベルト天体に降格されます。当初の定義案では増えるはずだった惑星の数が逆に減ることになりますが、1930年の発見以来冥王星を惑星と呼んできたのは間違いだったということにしたほうがよいという意見が多いようです。なお、冥王星を発見した天文学者のクライド・トンボー氏は1997年に亡くなりました。


2006年8月24日(木)

JCSAT-10

8月12日に打ち上げられたJSATの通信衛星JCSAT-10が静止ドリフト軌道に入っています。公開されているトラッキングデータが5日ほど前から更新されていなくて「まだかなー」と思っていたのですが、今朝の更新でフィリピンの南の赤道上空を1日あたり0.21度くらいのゆっくりとした相対角度で東へドリフトしていることがわかりました。JCSAT-10は東経128度で静止し、JCSAT-3の後継機JCSAT-3Aとして活躍する予定です。

静止衛星は周期が長いので軌道要素が毎日更新されるわけではありません。


惑星の定義、決着間近

IAUの採決は現地時間14時、日本時間21時。惑星の定義に関わる採決は5A、5B、6A、6Bの4件。5Aは惑星(planet)、矮惑星(dwarf planet)、太陽系小天体(Small Solar System Bodies)の定義:惑星は太陽を回っていて十分な質量を持つため球状で軌道の周辺がクリアであるもの、矮惑星は惑星と違って軌道の周辺がクリアでない衛星を除く天体、残りは太陽系小天体とします。5Bは5Aの惑星(planet)を古典的惑星(classical planet)と読み替えます。5Aだけ通れば惑星は冥王星を除いた8個になり、5Bも通れば古典的惑星と矮惑星の両方が惑星と認識されて惑星の数は少なくとも12個になりすぐに50個以上に増えるでしょう。6Aと6Bは矮惑星であるところの冥王星を新しいカテゴリである海王星外天体(trans-Neptunian objects)あるいは冥王星型天体(plutonian objects)の代表例とみなすというもので、これらの可否は惑星の数に影響しません。定義案の訳は下記の国立天文台のページにあります。矮惑星などの単語の日本語訳は正式なものではありません。


惑星の定義が決着

IAUは定義案5Aと6Aを可決しました。これにより冥王星(Pluto)は惑星(planet)から除外され、太陽系の惑星は水星(Mercury)、金星(Venus)、地球(Earth)、火星(Mars)、木星(Jupiter)、土星(Saturn)、天王星(Uranus)、海王星(Neptune)の8個になりました。冥王星、2003UB313、セレス(ケレス;Ceres)などの、惑星のように丸くて太陽を回っているけれど軌道を占有していないもの(衛星を除く)は惑星ではなく矮惑星(dwarf planet)と呼ぶことにします。惑星でも矮惑星でもないものは太陽系小天体(Small Solar System Bodies)です(小惑星(minor planet)は定義されていません)。惑星から除外された冥王星は矮惑星の中でも海王星外天体(トランスネプチュニアン;trans-Neptunian objects)の新しいカテゴリの代表例と見なします。なお、矮惑星(dwarf planet)などの新しい用語の正式な日本語訳はまだ決まっていません。

冥王星はカロン(Charon)を含めて3個の衛星を持つので、冥王星が惑星から除外されたことで太陽系の惑星の衛星の数も3個減りました。現在知られている太陽系の惑星の衛星の数は水星0個、金星0個、地球1個、火星2個、木星63個、土星56個、天王星27個、海王星13個、合計162個です。


2006年8月25日(金)

惑星の定義(あれこれ)

2005年7月30日の日記で2003UB313の扱いについて「新たに惑星と認めるのか、それとも冥王星もろとも惑星ではないことにするのか(個人的には反対)、あるいは「誰が何と言おうと太陽系の惑星の数は9個」で押し通すのか、今後の行方が気になります」と書きました。また、8月16日の日記では当初の惑星を増やす案について「冥王星を他の惑星と区別した上で冥王星と同種の惑星が増えてもよいことにするというのはよい解決策だと思いました」と書きました。しかし、IAUが最終的に出した結論は当初の案とは逆に惑星の数を減らすというものでした。

毎日新聞の記事で紹介されている国立天文台の渡部潤一助教授の「惑星数が増えるのは、天文学の進歩を示すもので魅力的と思った」という言葉にとても共感しました。渡部助教授はIAUの惑星定義作成委員の7人のうちの1人であり、全体会議では惑星の数を増やす案に賛成票を投じたそうです。魅力的であることは子供たちをいざない科学を進歩させるとても大切な要素だと思います。今回のIAUの決定で「新しい惑星が見つかるかも知れない」というワクワクする感覚を奪われてしまったような気がして寂しさを感じます。

松本零士さんの言葉にもあるようにこれからも冥王星が太陽系の一員であることに変わりありません。決まってしまったものは仕方がないので今後は矮惑星(dwarf planet)が増えることを楽しみにしましょう。これまで太陽を回っている小天体をすべて小惑星と呼んでいたので、自重で丸くなったものを矮惑星と呼んで区別するのは面白いと思います。矮惑星などの訳語が正式に決まるまでには半年くらいかかるとのこと。毎日のように話題にしたい人としては早く決めて欲しいです。決まるまでは矮惑星と書くことにします。


Stella Theater Lite Ver2.50

Toxsoftさんによるシンプルで使いやすいプラネタリウムソフトStella Theater Liteのバージョン2.50が公開されました。変更点は惑星の新定義への対応ほか。矮惑星に対応しており、表示できる太陽系の天体は太陽、月、水星、金星、火星、木星、土星、天王星、海王星、冥王星、オルクス、イクシオン、ヴァルナ、2002TX300、2003EL61、クワオアー、2005FY9、2002AW197、2003UB313、セドナ、セレス、パラス、ジュノー、ベスタ、ヒギエアとなっています。


ECMで67桁

ECM(楕円曲線法)による素因数分解で67桁の世界新記録が達成された模様。発見者はいつものようにBruce Dodsonさん。


2006年8月26日(土)

060turboX

ラキッ!さんより。X-PowerStationでX680x0シリーズ用次世代アクセラレータ「060turboX」の仮予約申し込み受け付けが始まりました。需要調査を兼ねており、申し込みが多ければ値引きできる可能性が高くなるそうです。

060turboXのFPGAに組み込まれるDMACをMC68000の命令のサブセットで操作して割り込みを処理させてしまうという新機能に興味津々。サブセットに加えて適当なオペコードに「sleep.w #imm」のような命令があるといいなぁ。immの単位は1マイクロ秒くらい、寝ている間は他の割り込みを受け付けて。リアルタイム・チビ68でしょでしょ。


2006年8月27日(日)

スペースシャトル

日本時間8月28日5時30分に予定されていたスペースシャトル・アトランティスの打ち上げは落雷のため日本時間8月29日5時04分に延期されました。日本時間の昨日、KSCでは過去最大規模という約10万アンペアの雷が発射台39Bに落ちました。発射台の避雷線がアトランティスを守りましたが、誘導電流によるスパイクでシャトルの電子機器に問題が生じていないか確認するそうです。


2006年8月28日(月)

スペースシャトル

打ち上げは日本時間8月30日4時41分以降に再延期されました。ハリケーンが近付いており、日本時間の今夜、シャトルをVABに戻すかどうか判断するそうです。ソユーズのスケジュールの都合もあり、9月7日までに打ち上げられない場合は10月下旬まで延期されるかも知れません。


2006年8月29日(火)

スペースシャトル

熱帯低気圧(またはハリケーン)アーネストがフロリダのKSC(ケネディ宇宙センター)を現地時間の水曜日に直撃するコースを進んでいるため、スペースシャトル・アトランティスは一旦発射台39BからVAB(整備組立棟)へ戻されることになりそうです。打ち上げ日は未定。9月7日までに打ち上げられないと10月下旬まで延期されることになります。

NASAはアトランティスをVABの発射台に近い側にあるhigh bay 3へ戻すつもりでした。そのためhigh bay 3にいる12月のディスカバリーの打ち上げ(STS-116)に使用される固体ロケット・ブースターを載せたもう1台のクローラー・トランスポーターをhigh bay 2へ移動させようとしたのですが、そのクローラーが不調でhigh bay 3へ引き返すことになり、アトランティスを発射台から遠い側にあるhigh bay 2へ戻さなければならなくなりました。移動は現地時間の火曜日の朝から行われますが、発射台39Bからhigh bay 2まで片道11時間くらいかかります。移動中に雷雨に見舞われた場合は作業員はクローラーを止めて退避しなければなりません。


追記 アトランティスをVABへ戻すことが決定されました。出発は日本時間22時頃。


ECMで67桁(続報)

8月25日の日記に書いたBruce DodsonさんによるECMで67桁の素因数の記録がECMNETに掲載されました。


2006年8月30日(水)

スペースシャトル

日本時間8月29日23時12分頃、スペースシャトル・アトランティスはVABへ一時避難するために発射台39Bを離れました。ところが8月30日3時45分頃、発射台とVABの中間点付近まで来たところで風速の予測が基準値を下回ったとして避難計画が取り消され、アトランティスを載せたクローラー・トランスポーターは発射台へ引き返すことになりました。


宇宙服衛星SuitSat-1

2月4日にISS(国際宇宙ステーション)から放出された宇宙服衛星SuitSat-1(28933 2005-035C SUITSAT)は長くても120日以内に大気圏に突入して燃え尽きるだろうという当初の予想に反して200日以上経った現在も周回を続けています。SuitSat-1がいつ大気圏に突入するかを当てる「チキン・リトル」コンテストの決着がいつになるのか、まだ誰にもわかりません。SuitSat-1の電源はバッテリのみでしたが、構想段階のSuitSat-2では太陽電池パネルを搭載することも検討されているそうです。


2006年8月31日(木)

地震

17時18分頃、関東地方でやや強い地震がありました。津波の心配はなし。震源は東京湾、深さは70km、規模はM4.8。

震度4 神奈川東部、神奈川西部


明日は防災の日。


緊急地震速報システム

今日の地震で緊急地震速報システムが8月1日の本格運用開始後初めて震度4以上を観測したそうです。地図では震源のマークが都心のすぐ近く(東京湾)にありましたが、震源が深かったので震源の真上でも大きな揺れが来る2〜3秒前に速報を出すことができたとのこと。たとえ数秒でも大きな地震では生死を分けることもあるかも知れませんから積極的に活用して欲しいものです。しかし、緊急地震速報の技術的な限界が十分に周知されていない状況で一般市民に速報を伝達するとパニックが起き、地震そのものよりもパニックによる被害のほうが大きくなってしまうのではないかとの懸念もあって伝達範囲を広げることは難しいようです。


060turboX

ラキッ!さんから。060turboX用のMC68060RC50の準備必要数が仮予約受け付け開始から1週間もたたないうちに100を超えたとのこと。


メモ

1979年
Motorolaが16ビットマイクロプロセッサMC68000を発表しました。
1986年10月
シャープがMC68000を搭載したパーソナルワークステーションX68000を発表しました。
1987年
Motorolaが32ビットマイクロプロセッサMC68030を発表しました。
1993年2月
シャープがMC68030を搭載したパーソナルワークステーションX68030を発表しました。
1994年
Motorolaが32ビットマイクロプロセッサMC68060を発表しました。
1996年3月
NTSCさんの協力により満開製作所の事務所の片隅でX68030+040turboにMC68060を載せたマシンが動作しました。感動的な光景でした。
1997年3月
MC68060を搭載したX68030用アクセラレータボード060turboの予約受け付けが始まりました。DoGAのCGAコンテスト入選作品発表会の会場の一画で060turboのデモンストレーションを行いました。
1997年6月
060turboの初回ロットの発送が始まりました。
2004年
Motorolaから半導体部門のFreescale Semiconductorが独立しました。
2005年11月
ラキッ!さんの日記で060turboX計画が発表されました。
2006年1月
060turboXのブロック図とメモリマップが公開されました。MC68060とColdFireのツインエンジン構成に驚きました。
2006年6月
060turboXプロジェクトページが開設されました。
2006年8月
060turboXの仮予約受け付けが始まりました。

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