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お待ちかね、FM-V編です。正確には「FM-V 5133D5 model DPSP7S」ですが、ここでは面倒なのでFM-Vに統一させていただきます。だからといって、この文章が該当機種以外のすべてのFM-Vに当てはまる訳ではないのでご了承下さい。特に、ネットワークカード付属の機種は大変らしいです。
さて、このFM-V、一言で表すなら、表題の通り「最大公約数的入門機」と言えるでしょう。とにかく、ハードにもソフトにも変な癖がありません。最近他にAptivaH55やPC-9821V16に触る機会がありましたが、それらに比べとにかく標準的な設定なのです。最初にインストールされているwindows95の設定についてはこのFM-Vは使い込む前にハードディスクのフォーマットの憂き目にあったため、比較の対象とするには平等ではないとの意見もありますが、それをさしおいてもなお「普通のwindows マシン」なのです。
恐らくは、価格の切り詰めと生産台数確保のためこのような設定になったたのと思われますが、一太郎(MS-Wordでも可)をつけてこの値段なら、「みんなといっしょっ☆彡」が好きな日本人に受け入れられるのも当然かと思われます。
このような「枯れかかった」設計のマシンですから、FreeBSDのインストールは、比較的簡単と言えます。但し、まだ中枢部には未知の領域が残されていたことは忘れないで下さい。これらのちょっとした油断が、あなたをインストール地獄へと陥れるのです。
それでは、このマシンの設定を軽く紹介しておきます。
| メーカー | 型番 | 備考 | |
| 本体 | 富士通 | FM-V DESKDOWER SP | メモタ32MB |
| CPU | Intel | Pentium | 133MHz |
| グラフィックカード | Mach64CT | オンボード | |
| サウンドカード | SB16 | ||
| ハードディスク |
1GB
1.2GB | IDE接続 | |
| CD-ROMドライブ | ATAPI接続 | ||
| キーボード | 109タイプ | ||
| マウス | Logitec | MouseMan |
3ボタタ
PS/2タイプ |
| ネットワークカード | Allide Telesis | LA-ISA |
PnP対応
NE2000互換 |
あえて解説するまでもないでしょう。マウスが3ボタンなのは、UNIXだから、と言っておきます。
余談ですがこのMouseMan、今までいくつか使ってきたマウスの中では最も使いやすいものです。FreeBSDでXFree86を使うときもそうですが、windous95でダブルクリックを中央ボタンで代用できるのがとても便利です。すこし値が張りますが、それなりの価値はあると言っていいでしょう。
ハードディスクの分割は、以下のようになっています。
| 容量 | Mount Point | 備考 | |
| wd0s1 | 826M | windows95(C:) | |
| wd0s2a | 142M | / | |
| wd0s2b | 64M | SWAP | |
| wd2s1 | 200M | windows95(D:) | |
| wd2s2e | 100M | /var | |
| wd2s2f | 921M | /usr |
当初は1台目のHDDはwindows、2台目はFreeBSDに割り当てるはずでしたが、こんな状態になっています。「SWAP,/tmpと/usrが別のユニットになっていた方がディスクアクセスの効率がいい」というのは、建前に過ぎません(;;
実はこのバージョンのFreeBSDは、Vintage486編でも書きましたが1台目のHDDからしか正常にブートしてくれないのです。ブートストラップコードを書き換えるのも1つの手ですが、今回はHDDをフォーマットしてしまったことですし、別の手法で解決することにしました。
「正常にブートしてくれない」とは、ブート部を読み込んだ後にカーネルの場所を見失うということです。それならば、カーネルのある/(root)だけは1多目のHDDにおいてやればいいわけで、その他の領域は別のHDDに存在してもいいことになります。
このやり方はブートストラップの書き換えという危険を冒す必要がないので、1台目のハードディスクに領域をとれる方にはおすすめです。但し、最新のFreeBSD(2.2-960501SNAP以降?)では、標準のブートストラップでも2台目のHDDからしっかり起動してくれるので、あまり悩む必要はありません。「アクセス効率」等々を考慮する方は、それらを追求するのもいいのでは・・・?
プラグ&プレイ(PnP)とは、パソコンに拡張カード等を差し込んだ際に行うべき面倒な設定をOSやBIOSに任せてしまおうという便利な機能のことです。windows95が採用して以来、いわゆるwindowsパソコンと呼ばれるものにはほとんど搭載されているものです。
このPnP、思い通りに作動してくれれば理想のシステムと言えるのですが、一般にはそれほどうまくいきません。規格自体がPnPに対応しているPCIバスはともかくとしても、すでに枯れていたはずのISAバスに無理矢理PnPを載せることによって、ボードの誤認識によるシステムダウンなどが起こることもあり、あまり信用できたものではありません。そしてなにより、今回インストールしようとするFreeBSDでは対応していないのです。
FreeBSDを導入するに当たってPnPの魔の手から逃れる方法はいくつかありますが、実際に行ってみた方法を2つばかり挙げておきます。
□1.PnP非対応ボードを用いる。又は最初からPnPの機能を使用しない。
実はこれが最良の方法です。これはFreeBSDに限らずwindows95にも言えることです。誤認識の為に再インストールなんてことになるぐらいなら、最初ぐらい苦労して設定した方が幸せになれること間違いなしです。
□2.設定はPnPに任せて、その後同じ設定に固定する(要:windows95)
PnPが正常に機能し、FreeBSDでもそのデバイスを用いるのなら、この方法がいいでしょう。但し、「PnPが正常に機能」するかどうかは実際にやってみないことにはわかりません。運が悪ければ、今まで動いていた拡張カードが突然動かなくなった、なんて事もないとは言えませんので、心配な方は方法1をお試し下さい。
また、現在PnP対応の拡張カードが正しく作動している方はこちらの方法が一般的といえます。
今回の設定では、方法2を用いました。これは、「PnPの誤作動を恐れぬ勇気ある行動」ではなく、単に世界の崩壊を体験していなかっただけのことです。
では、実際の導入を順を追って説明します。
以上のようなやり方で、うまくいく方はうまくいくはずです。しかし、何度かやって失敗した方は、もはやPnPをあきらめて前出の方法1を用いることをおすすめします。現段階ではPnPはまだまだ過渡期であることをよく認識して下さい。中には、某サウンドカードのように、どんなに苦労してもPnPを切れない恐怖のカードも存在しているようですが。。。
これでやっとインストールができる状態になりました。が、ここで問題発生。なんと、インストーラーがCD-ROMドライブを認識してくれないのです。
IDEの接続は、次のようになっています。
| プライマタ | セカンダタ | |
| マスター | 1GB HDD | 1.2GB HDD |
| スレーブ | CD-ROM | ----- |
こんな状態でインストールフロッピーを起動したのですが、見事にCD-ROMを見落としてくれました。その後色々と接続を変えて試してみたのですが、結局ハードディスクのDOS領域からインストールすることにしました。
この方法ですが、CD-ROMの\DISTS以下にある必要だと思われるディレクトリを、適当なDOS領域にコピーしておく方法です。とりあえずは\DISTS\BINと\DIST\MANPAGESぐらいを持ってくればOKだと思いますが、不安な方は容量の許す限りできるだけコピーしておくといいでしょう。コピー後の状態は、D:\BIN、D:\MANPAGES
のようなディレクトリの中にインストールすべきファイルがあることになります。
インストール時に気を付けなければならないことは、配布元のメディアをハードディスクのDOS領域に指定しなければならないぐらいで、あとはPC-9801編やVintage486編で述べたこととほとんど変わりないので、そちらの方を参照して下さい。
なおこの問題も、最新版のFreeBSDでは修正されています。
インストール後の設定も、基本的にはVintage486編と同じです。が、やっぱりこの機種特有の問題がいくつかありますので、追加分という事でお読み下さい。
keymap=/usr/share/syscons/keymaps/jp.106.kbdまた、XFree86を使うときは、設定ファイルであるXF86ConfigのKeyboardセクションに
XkbKeymap "xfree86(jp106)"のように書いておきます。
device psm0 at isa? port "IO_KBD" conflicts tty irq 12 vector psmintrほとんどの機種においてPS/2マウスのIRQは12番固定のようなので、この設定でうまくいくはずです。
controller snd0 device sb0 at isa? port 0x220 irq 5 conflicts drq 1 vector sbintr device sbxvi0 at isa? drq 5 device sbmidi0 at isa? port 0x330
その後はすこぶる順調と言ってよいでしょう。なにより感動なのは、一昔前のワークステーションなど比較にならないほど速いと言うことです。
研究室にはあと何種類かのSunワークステーションがありますが、最近導入されたUltraは別としても、その他のマシタ(SS20やSS4)と比べても遜色ないのを見ると、そろそろ単一のCPUによるスピード競争も終盤にさしかかったかとも思えます。体感速度だけでこのような結論に結びつけてしまうのは危険なことかもしれませんが、確実に技術は進歩していると言っていいでしょう。
では最後に、設定ファイル集をここに置いておきます。