● 衛生陶器 ─封水をご存知?─
かつて日本の住まいのトイレは和風便器が当たり前でしたが、下水道の整備、浄化槽の普及、生活様式の変化にともない近年は、汲取式から水洗式へ、和風に対しては洋風便器が多く用いられる様になりました。これだけ普及している現在どちらがよいかはそれぞれの判断におまかせするとして、その洗浄方式にもいくつかの種類があるのは御存知でしょうか?
蓋を開けると便器の底に水が溜まっていますがこれは何の為でしょうか?この水は封水といって配管から臭気が逆に上がってこないようにするために設けるものです。便器に限らずほとんどの排水設備にはこれがついています。トラップともいいます。洗面器の下をのぞくと配管が真直ぐ降りるのではなく、S型やP型を寝かしたように曲げられて配管されているのを見ることができると思います。この曲がった部分に水を溜めることによって臭気の逆流を防いでいるのです。
用を足したとき便器を汚さないようにする為。これも正解です。水洗便器には洗落し式・サイホン式・サイホンゼット式などがあります。洗落し式は流れる水の勢いで汚物を押し流す方式です。安価ですが封水面は小さいので他の方式に比べ汚れはつきやすいです。これより洗浄能力が高いのがサイホン式で、サイホン作用で汚物を吸い込む様に排出するものです。封水面は大きくなり汚れにくくなっています。これをさらに発展させたものがサイホンゼット式です。強いサイホン作用と、より広い封水面が特徴で臭気の発散がすくなく、汚れも付着しずらい構造になっています。このほか各社、工夫をこらした衛生陶器が開発されていますので選択に当たっては設計者に御相談下さい。
松ケ丘の家