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アイスホッケーを題材にした、なかなか良く出来たカードゲームがこのパワープレイです。プレイヤーはドラフトやトレードを使って自分のチームの強化を行い、試合に勝利することを目指します。もっとも、アイスホッケーに関する知識は全く不要なので、誰にでも楽しむことが可能です。
まずカードですが、1枚1枚にはアイスホッケーの選手(と言っても人間では無く、モンスターが大半ですが ^^;)が描かれています。また併せて数字が記されており、この値が大きい程、選手としての能力が高いことを示します。 カードは大別してオフェンス・ディフェンス・キーパーの3種に分類することができ、初めに全てのカードこの3つの山に分けて置きます。次に、各プレイヤーは山からオフェンスの選手×3枚、ディフェンス×2枚、キーパー×1枚の計6枚を取り、自らのチームを編成したら準備完了です。 さて、手番のプレイヤーは「ドラフト」「トレード」「試合」の何れか1つを選択出来るのですが、その内容は以下の通り。
この様にして、自らのチームの強化が進み、勝てそうな相手を見つけたら「試合」を申し込むことになります。「試合」の進め方は次の通り。
この様にして、手持ちの6選手を全て出し合って、最終的にポイントを多く獲得した方がその試合の勝者となります。 また、6人終わっても同点の場合には、サドンデス(延長Vゴール方式)が採用されます。延長戦では負傷(後述)していない選手の中から、カードを出し合い、先に得点を上げた側が勝利者となります。 後は、この「ドラフト」「トレード」「試合」を繰り返し、初めに試合で5勝を上げたプレイヤーがゲームの勝者となります。
更に、このゲームには幾つかの気の効いた味付けがされています。その一つめがラフプレイヤーの存在。ラフプレイヤーはフォワードにのみ存在し、能力を示す数字が四角に囲まれているのが特徴です。通常ラフプレイヤーは、その能力自体は低いのですが、代わりに相手のプレイヤーを病院送りにすることが可能です。病院送りにされた選手はもはやチームに留まることは出来ず、山札に戻され、代わりの選手を補充しなければなりません。
もう一つの味付けが、特殊能力を持った選手です。ゲームには全部で6名の特殊能力を持った選手が存在し、彼らのカードには星印が付いていることでそれを示します。例えば特殊選手には、「試合で6名が終わった時点で引き分けの場合、サドンデスを行わずに判定勝ちにしてしまう。」と言う審判抱き込み能力を持った Jolly Judge とか、「その選手が出た時に、相手は必ずその時の最も強い選手を相手に出さなければならない。」当て馬能力を持った Rumpelstoeckchen なんて言う多彩な選手が存在します。 さてこのゲーム、幾つかのポイントが存在します。一つめはチームを強くし過ぎても意味が無いと言うことです。どこぞのプロ野球チームの様に、ドラフトやトレードをくり返してエースを揃えても、逆にトレード構成に遇い、ボロボロにされてしまうでしょう。むしろ、タイミング良く勝てそうなチームを見つけて試合を申し込んだ方が良いでしょう。 そこで重要になるのが、他のチーム同士の試合内容を良く見ることです。試合では敵の戦力の全てを知ることが出来ますから、相手の方が弱いと思ったらすぐに試合を申し込むべきです。実際、勝敗を分けるポイントはエースクラスの存在では無く、中堅選手の働きに在る様です。 次に以外と重要なのがキーパーの存在でして、キーパーだけは能力の高い選手を置いておきたい所だったりします。何故か?その理由はサドンデスに有ります。(実際、サドンデスに至るケースは多々発生します。) 今、サドンデスに突入したとしましょう。貴方はどんなカードを出しますか?1点でも取られたら The End ですので、1番強力なカードを切りたい所です。既に一度、相手の全てのカードは見ていますから、もし1番強いカードを持っているなら、それを出せば良さそうです。しかし相手もさる者、そうと判っているならキーパーで応戦して貴方の最強カードを無力化するかもしれません。こうなると、初手最強選手は考え物です。 そこで、次の手が初手キーパー。自分のキーパーが相手より優秀なら、初手キーパーなら絶対に点は取られないと言う訳です。まぁ、更にその裏をかいて、キーパー外しの当て馬を出してくる可能性もありますが、もうこの先は読み合いです。^^; この様に、パワープレイはシンプルなのに非常に良く出来たシステムを持っていると思います。また遊べる人数が2〜10人と幅広い点もポイントが高いでしょう。 敢えて不満点を探すとすると、まずラフプレイヤーのカードが判り難いと言う点が上げられます。もう少しデザイン的に差違を付けて貰えるたら、プレイアビリティが向上すると思います。また特殊能力選手の存在も、初めてプレイする際には繁雑な感じを受けるかもしれません。能力もカードには書かれて居ないので、覚える必要が出てしまいます。まぁ、所詮は全部で6名しか居ないので、1回遊べば覚えてしまうんですけど...。また、特殊能力選手を示す星マークは、ラフプレイヤーよりも更に判りづらいデザインです。もうちょっと目立つ様にしたら良かったと思います。 尚、このパワープレイですが、オリジナルは別なゲームだそうで、古くは Slapshot!(Avalon Hill 社)、次に Phantom of the Ice (Whitewind社)と、2度のリメイクを経て現在に生き残ったと言うことらしいです。実際、2度までもリメイクされるのですから、やはり良いゲームと言うことなのでしょう。(絶版になってしまった多くの名作ゲームも、どんどんリメイクして貰えると嬉しいのですが、版権とかなにやらで難しいのでしょうか...。) | |||||||||||