日本最高峰のジャズピアニストである市川秀男氏が、いつまでも春の底冷えが
終わらない目白の街で、アツい一夜を演出してくれました。
さて、市川秀男氏といえば、ジャズファンならずとも、
知っている日本屈指のピアニストであるが、驚くべきはその技術だけではない。
本当に凄いのは、最高峰の高みにまで登りつめながら、今も尚、進化のための
チャレンジを続け、その歩みを止めようとしないことに他ならない。
現に、今でも毎年のようにニューアルバムをリリースし、新曲を世に送り出し続けているのだ。
そのチャレンジし続ける、という姿勢こそが、市川秀男氏を
市川秀男たらしめている所以といってもよいのではなかろうか。
さて、その市川秀男氏が、最も気心の知れたオリジナルトリオで
お送りした今回のコンサートも、満員のお客様の熱気に後押しされてか、
いつも以上に盛り上がっていたように思います。
そのパフォーマンスは、エネルギィッシュでありながら、しっとりと聴かせる所は聴かせ
スリリングなのに、心地良く包み込んでくれるような優しさも併せ持つ
まさに『これぞ、オトナのJAZZ』という感じで、その豊かな表現力は他に類を見ません。
1stステージの最後の『雪解け』などは、最近、日本には存在しまいと思われていた
氷河が立山の奥地から見つかったのですが、まだ見ぬその氷河の傍らに立って
凛とした高山特有の張り詰めた空気の中で、柔らかな日差しが一滴ずつ音なき音を
紡ぐのを無心で見つめているような気分になりました。
そして更には、それは東京の片隅で、僕らがせわしない日常を送っている間も
人知れず、綿々と続いている−−そんな当たり前のことを、
思い出させてくれるようなナンバーでした。
アンコールの『エイプリルシャワー』なども秀逸でいつまでも聴いていたくなる
そんな、コンサートでした。
マスターは市川さんの演奏を『心の心地いい部分だけを刺激する』ようだ、と
表現していましたが、まさにその通りで、ボクなどはその結果、
店内のお客様は勿論、例えば風の音や木々が揺らめく様、雀たちがテラスに
降り立ってさえずりあっている様子に至るまで、生きとし生けるものの
すべてが愛らしく感じてしまいます。また、子供の頃に見た原っぱや
小川のせせらぎまで瞼の裏に浮かび、それらの原風景が否が応にも
ノスタルジーに浸らし、いつも最後には、自分が博愛主義者にでも
なったかのような錯覚に陥るのです。
そして、その感覚は当然この上なく、心地良い感覚なのです。
次回の開催についてもこちらのページにて告知いたします。
皆様のご来場をスタッフ一同心よりお待ちしています。
マックスキャロットでお会いしましょう。
どうぞ、ご期待下さい。
また、そんな市川さんの新しいアルバム『君に捧ぐ』が、発売されています。
詳しくは、下記の市川さんのH.P.にアクセス。

尚、市川秀男氏についてもっと知りたい方はコチラへ↓
公式H.P.《 http://www.vega-net.ne.jp/IH/ 》