朝食。朝からたっぷり。漬け物等も美味しかった。
窓からの景色。下に見える廊下を使って離れの有栖川山荘へ行ける。
エントランス横の土産物販売コーナー。厳選された品ばかりで品が良い。私は塩を購入。
ご飯と香の物の後は、果物に。ありがちではあるがよく熟したメロンとアイスクリーム。右は、女将からの・・・ということで時期はずれの桃をいただいた。
これまた山海の味が調和した一品。鍋物仕立てになっているので野菜もたっぷり摂れる。
北陸といえばこれ。岩牡蠣!!!レモンをきゅっと絞ってシンプルに。
夜はバーとして営業している別館の「有栖川山荘」へ。異国情緒あふれる家具等も配置され、インテリアも興味深い。
ロビー横のギャラリーには魯山人の残した作品が展示されている。迫力ある鳥をモチーフにした衝立はこの宿のシンボルでもあるようだ。
館内を結ぶ廊下。すべて畳敷きなのでスリッパは置かれていない。
のどぐろの焼き物、そして蟹。加賀らしい優雅な器づかいだけでなく料理も手が加えられ過ぎていない素晴らしいもの。
館内のあちこちに魯山人ゆかりのものが。この看板も同様。風呂を出たところにはちょっとしたベンチが用意されており、団扇と、ビールが準備されている。(ビールは勿論無料)
椀物も非常に手が込んでいる。中身は海老や白身魚のほかゆり根など山海の幸がふんだんに盛り込まれていた。
Written by shirokuma
<所 見>
老舗旅館ではあるが、決して古臭くない洗練された宿という印象。手の込んだ美しい料理がとりわけ印象的。宿泊料金もほどほどで、満足ゆく。
加賀といえば料理の美味しさを期待してしまうのものだが、その期待を裏切らない素晴らしいものだったと思う。いわゆる加賀料理とは少々異なるのであろうが、料理の内容のレベルの高さは言うまでもなく、華やかな九谷焼をはじめとする器をも共に楽しむことができ、楽しい食事の時間を過ごすことが出来た。部屋も使い勝手がよく、全体にオトクな気分にさせてくれたように思う。また宿の方達の接客もほどよく付かず離れずで心地よかった。
ここは源泉の宿としても知られているが、その名に恥じないよいお湯であった。今流行の部屋付き温泉や、貸し切り露天といったものはないが、単純にお湯そのものを楽しむことができた。休日ではあったが、お風呂が広いので混み合うこともなく快適。夫は風呂上がりに用意されているミニ缶のビールが気に入っていたようだ。できればビールだけでなく冷たい麦茶なんかがあると嬉しいのだが(苦笑)
また、夜に立ち寄ってみた「有栖川山荘」は、サービス等の面でいまいちという気がしないでもないが、面白い取り組みだと思う。落ち着けるライティングでゆったりくつろげる。
北陸に来るといつも思うのだが、冬の蟹の季節に贅沢ざんまいしてみたいものだ。この宿も初夏でこの料理ならばきっと美味しい蟹が食べられるはず、と期待してしまう。
別の風呂。男女交代制になっている。着替え場の籠もなかなか風情あり。
この宿は温泉自慢でもある。年期の入った風呂場ではあるが、滔々と流れるお湯が心地よい。糖尿病などに効果があるようだ。
書斎もあり。長逗留もできそうだ。
ウエルカムドリンクとして抹茶と茶菓子。お菓子も甘すぎず美味。
部屋からは外の緑を望むことができる。清潔で機能的な造り。梅雨時ではあったものの畳が気持ちよくてついついゴロゴロと・・・。
こんなところにも加賀らしさが!
シンプルな佇まいのエントランス。暖簾と傘の配置もよく計算されているように感じた。(実際雨だったのだが。)
右は、源泉の宿ならではの飲用できる温泉。飲みやすい。
「あらや」の文字入り番傘が日本旅館らしさを醸し出す。
美しく盛りつけられた先付け。右の刺身は新鮮そのもの。醤油と塩、二つの味で楽しめる。
山代温泉は名古屋から比較的近い所に位置しているものの、電車でのアクセスがいまいちなのでこれまで行ったことがなかった。それもあって、特に記念日等ではなかったのだが夫にわがままを言って連れていってもらうことにした。通常ならば名古屋からは北陸自動車を使って加賀温泉ICへ約3時間ほど。この日はあいにくの天気で途中激しい雨に。高速道路走行にも支障がでるくらいの激しい雨だった(実は警報が出ていたらしい)ため思っていたより時間がかかってしまった。とはいえ、特急しらさぎなどを使ってアクセスするよりはずっと気軽。
山代は湯質が良いと言われている。実際、今回宿泊した宿の横には源泉があり、「足湯」といってベンチに座って足だけお湯につけて楽しむ公衆浴場?などもあった。また近くには本当の公衆浴場もあり、側溝からたちのぼる湯気が湯量の豊富さを物語っていた。「あらや滔々庵」は温泉街の中心に位置しており、周りにもいくつかの老舗旅館が立ち並んでいる。
エントランスの佇まいは控えめ。のれんをくぐると琉球畳が一面に敷かれたロビー。スリッパを使用せずさらっとした畳の上を裸足で案内されるのは何とも気持ちがよいものだ。ロビーにはここに逗留することもあった魯山人の作品が飾られていた。大きな衝立はさすがの迫力である。この衝立に描かれた鳥はパンフレット他、部屋に置いてある宿のマッチ等の意匠としても用いられている。
2001年夏 山代温泉
あらや滔々庵
<あらや とうとうあん>