リゾート見聞録・番外編
2001年夏
毎日ビールとパンとソーセージ オーストリア見聞録 その1
夫の出張の金魚のフンで、オーストリアへ。今回使用したのはルフトハンザドイツ航空(以下LH)。以前欧州へ行ったとき、乗務員のあまりの愛想のなさにびっくりしたエアラインでもある。ガルーダインドネシア航空でビジネスクラスを体験してきたものの、早くもエコノミーに逆もどり・・・
●まずはドイツ・フランクフルトへ
搭乗して約11時間後、ヘトヘトになってフランクフルトへ到着・・・。機内食がいまいちだったのでよけいに疲労。(要は味にメリハリがないのだ。名古屋のケータリング工場で作っているはずなのに何故???)やっぱりアジア系エアラインのほうがずうっと美味だ。
さて、だだっぴろい空港を踏破し乗り継ぎゲートのある端の方へ移動。少々時間があったので、夫を放置し私は免税店探訪に。
ん〜あまり買い物意欲をそそる品揃えではないなあ。到着後のバスタイムを楽しむべく、ボディショップにてシャンプーとバスバブルを購入したにとどまる。
フランクフルトからリンツへはラウダ航空にて。そうそう、ラウダ航空の客室乗務員はたいへんな美人ぞろい!びっくりした。赤のベストに黒のジーンズというカジュアルなユニフォームがこれまた可愛い。約1時間という国内線(まあ実際欧州内は国内線扱いなのだが。)のような短さなわりに、機内食が出てびっくり。またこれがLHと比べると意外に美味しかった。デザートは激甘だったが。いかにも欧州の味なんだけれども、これからこの毎日が始まるかと思うとちょっとげっそり。
●オーストリア第三の都市・リンツ到着
日本からのながーい道のりを経て、やっと!眼下にリンツの街が見えてきた。着陸のようすを窓から見ていたところ、空港の芝生でたくさん何かがはねている?よく目をこらすと、なんと「野うさぎ」。なんとのどかな空港・・・北海道のような雰囲気であった。周りにはなにもなく、だだっぴろいトウモロコシ畑。あとは遠くになだらかな山が見える程度。あ〜ほのぼの。
我々の乗ってきたラウダ航空機以外に停まっている飛行機は、「チロリアン航空」という随分とプリティな飛行機。ハイジの世界のような服装に身を包んだおねーさんが出入りしていた。
さて、タクシー乗り場へ向かうと既に20人程度並んでいた。どうやら皆、夫と同目的でリンツにやってきたらしい。
それにしても一向にタクシーがこない。1時間経過。お〜い、いくらのんびりしてるからって、仮にも「国際空港」と名のついた空港がそんなことではいかんだろ。あまりのツラさにしゃがんで待っているとやっとタクシーがやってきた。あーよかった。「アルコテルニケホテル、ビッテ」と告げるとタクシーは一路、ホテルへむけてぶっとばしはじめた。トウモロコシ畑をぬけると今度はやけにでかい道路に出た。この田舎具合と巨大道路のアンバランスがまるで名古屋のようだ。名古屋も日本第三の都市。やっぱ似たようなものか。街中にはいると、急に欧州らしい街並みが。といっても小綺麗で危険な感じは全くせず、治安のよさを感じさせる。
 |
 |
 |
| ラウダ航空機。元F1レーサーのニキ・ラウダ氏が設立した航空会社の飛行機である。 |
機内食。LHに比べると美味だった! |
リンツ国際空港。ほのぼの〜。 |
●アルコテル ニケ ホテル。英語の案内は???
30分ほどタクシーで走り、アルコテル ニケ ホテルへ。ドナウ川沿いに建てられているホテルで、隣にはブルックナーハウスというコンサートホールがある。ブルックナーという作曲家がお好きな方たちにとっては、9月初旬に開催される「ブルックナー音楽祭」は垂涎の的らしい。
部屋は角部屋が用意されていた。ホテルの外観からのイメージよりはなかなか小綺麗なお部屋。さほど広くはないが機能的。石鹸・シャンプー等はなかったが。テレビをつけると、ようこそ!と我々夫婦の名前が表示されていた。そのほか毎日使った金額がそのチャンネルに表示される仕組みになっていた。
そして部屋の案内書を探すと、あらっ?ドイツ語しかない???私の探し方が悪かったのかもしれないが、置いてある印刷物はなんと全てドイツ語・・・。ああっ、ワケわからん。テレビ番組も・・・ドイツ語放送のオンパレード。苦し紛れにCNN発見。といってもCNN見ててもなんとなくしかわからないので、結局ほとんどドイツ語放送をみて過ごすことになったのだが。午前中はやはり奥様向け番組があったし、何故かクイズ番組も多かった。「クイズミリオネア」っぽい番組に至っては、1日じゅうやっている始末。ドイツ語圏の人々はクイズ好き!?
さて、部屋の窓を開ければ眼前にはドナウの流れ。まさに「青く美しきドナウ」の世界、といいたいところだが青くなかった。木曽川、って感じかなあ(笑)ドナウを抜ける風がとても爽やか。このホテルは、高層ホテルながらも窓が全開になるようになっているのだ。
川沿いはウオーキングコースとして整備されており、ホテルゲストのほか、地元の人たちも思い思いに楽しんでいた。犬の散歩も多いが、みなヒモはつけていない。が、どの犬も飼い主にぴったり寄り添って歩いているのでまったく暴れることもなく、ほかの犬に興奮することもなく、また吠えないので、非常に微笑ましい風景だった。
到着がちょうどあちらの夜7時ごろだったのだが、ホテルからさほど離れていない所に「ペストリンクベルクの丘」という観光名所があり、その教会が夕暮れに美しく浮かびあがっていた。また鐘の音があちこちから聞こえてきてなんとも心地よいのだ。
 |
 |
 |
 |
| 部屋内部。シンプルで居心地は悪くない。 |
バスルーム。水が冷たく、かつ飲料もできるのがよかった。 |
ウエルカムワイン。結局飲まなかった。 |
冷蔵庫に入っていた「KONBUCYA」。決して昆布茶ではございません。紅茶キノコだそうで。スーパーでもたくさん売っていた。 |
 |
 |
 |
 |
| 部屋からの風景。ペストリンクベルクの丘を望む。わかりにくいが山のてっぺんが教会。 |
ドナウ川。重機は、手前のブルックナーハウスでの音楽祭の準備の為らしい。 |
夜のドナウ川。ライトアップが美しい。 |
リンツ市電の24時間フリー乗車券 |
●リンツを観光
リンツの見どころはかなり限られている。が、その分、1日でまわることができるし、観光であくせくすることもなくのんびりできる。
ぼちぼち歩いて名所を見学し、疲れたらカフェ?で一休み。どこでもビールが充実しているので、飲んべえにはたまらないだろう。
移動の基本は市電(トラム)。この市電、2路線しかないので迷うこともなく、主要な場所はほぼ網羅しているので、これさえ使えばどこにでも行けると言っても過言ではない。
いつもホテルから徒歩10分弱の「ハウプトプラッツ」より乗降。2つの路線双方の分岐点なので非常に便利である。またここは街の象徴となっている「三位一体像」のある広場でもある。またここには観光案内所もあり、地図等のほか簡単な日本語案内書も置いてあった。(本当に簡単なものなのでそれほど役にはたたないと思う。)ここで24時間フリーの乗車券を買うことができる。勿論、1回券などもある。なお、どのようなタイプの乗車券であれ、最初に機械でパンチを入れたら、あとは車内などでの改札があるわけではないようなので、良心によって成り立っている交通機関といえる。(ウイーンも同様のシステムなのでオーストリアでは当たり前のようだ。)そのほかバスもあるようだったが、街中をまわる分には全く必要ないだろう。
以下、写真にて私がまわったリンツの観光スポットを紹介する。
 |
 |
 |
 |
| 旧市街中心地のハウプト広場にある「三位一体像」 |
ハウプト広場全景 |
トラムの乗車券を通す機械 |
街並み |
 |
 |
 |
 |
| 街並み |
日本語で「素顔のままで」とロゴの入ったTシャツが販売されていた。 |
アルコテルニケホテル前の歩道 |
中国人が握っていた寿司を食べてみた。バッタもんではあったがまあまあ。 |
 |
 |
 |
 |
| 観光名所となっている旧市庁舎の周囲 |
旧市庁舎 |
旧市庁舎の中庭。コンサートなども開催されるそうだ。 |
今は薬屋さんが入っているが、由緒正しい建築物 |
 |
 |
 |
 |
| 新大聖堂内部 |
新大聖堂内部 |
旧大聖堂外観 |
旧大聖堂内部。アントン・ブルックナーがここのお抱えオルガン奏者だったそうだ。 |
 |
 |
 |
 |
| ペストリンクベルク登山鉄道出発駅 |
可愛いケーブルカー |
ペストリンクベルク登山鉄道終着駅 |
ペストリンクベルクの丘にそびえる教会 |
 |
 |
 |
 |
 |
| ペストリンクベルクの教会内部 |
リンツ城博物館展示室内部 |
キリスト教関係の展示物が多い。 |
リンツ城博物館の回廊 |
装飾の施されたベッド |
●まさに「世界の車窓から」気分。列車の旅は快適!
5日間の滞在を終え、いよいよリンツからウイーンへ移動。
ホテルをチェックアウトし、タクシーでリンツ駅へ。さて、駅で到着番線の表示をみたのだが、さっぱり理解不能。ウイーン西駅終着の列車に乗るつもりだったので「ウイーン」の文字を探したがどこにも見あたらない。窓口へ行きウイーンへ行きたい旨を伝えると、よくわからないままチケットを渡された。どうやら5分後にやってくる列車に乗れ、ということらしい。ホームへ行く前に駅構内の売店で、ごまのブレッドを使った卵サンドらしきものと、同じくツナサンドらしきものを二つ購入。ケースに並んでいる見た目で選んだのだが思いのほか巨大だった。
さてホームに列車がやってきた。乗り込むと・・・おおっ、広くて天井が高い!座席もゆとりたっぷり!日本の新幹線のグリーン車なみの広さだ。これで2等っていうんだからとても快適である。
窓の外は、のどかな農村風景が。広大な畑にぽつんと赤い屋根の民家があったりしてなんとも美しい。ウイーン〜リンツ間には飛行機も飛んでいるのだが、これは絶対列車の旅のほうが楽しめるだろう。
周りの人たちの行動を観察していたところ、車両後部に売店があるらしいことが判明したので、私も飲み物を買いに行くことにした。長く車両が連結されているので、最後尾までは結構な距離。途中、様々なタイプの客車をみることができた。私たちはごく普通の座席に座っていたのだが、後ろの方のコンパートメント式の車両も人気があったようだ。ただ、こちらはどういうわけがぎゅうぎゅうで逆に過ごしづらそうだったのだが。長距離路線の列車だったので、かなり遠くから乗ってきているのかもしれない。バックパッカーらしき若者も多くみかけた。
さて食堂車到着。赤い壁にシャンデリアが映え、洒落たレストラン風でなかなか雰囲気がよい。その端のほうで車内販売ワゴンを準備していた兄ちゃん発見。ガス入りミネラルウオーターを購入。コーヒーも買おうとしたら「後で席まで行くから待ってて」と言われ、とりあえず引き返す。
サンドウイッチをほおばりながら風景をみてすごす。どちらも期待どおり美味しかった!(ホテルの朝食より美味しかったかも・・・)そうこうしているうちに車内販売の兄ちゃんがやってきた。コーヒーを注文。食後はおとぎの国のような風景を眺めつつ眠りについた。
所要時間は約2時間、ウイーンへ。目覚めると風景は田園地帯を完全に抜け、都会の趣に。ウイーン西駅は大勢の人で賑わっていた。
 |
 |
 |
| リンツ駅外観 |
リンツ駅プラットホームにて |
乗車した列車 |
 |
 |
 |
| 車内の風景 |
ウイーン西駅プラットホームにて |
ウイーン西駅構内 |
Written by shirokuma
2001.10.1