気狂いピエロ
PIERROT LE FOU
'65 仏
112分


審判内容告示
監督:
ジャン=リュック・ゴダール

出演:
ジャン=ポール・ベルモンド
アンナ・カリーナ
グラツィエラ・ガルヴァーニ
昔の恋人同士の二人が殺人、盗みを繰り返し,ながら破滅の道をたどる。
弁護側の主張
・ヴェネチア国際映画祭 新鋭評論家賞受賞。



陪審員席にて
MADGUY 11点
海がきれいな映画・・・・ただそれだけ。

久々に「最後まで観る事が苦痛に感じられる映画」をみましたよ。陪審映画にしてなかったら、早送り・・・もしくは寝ます!!
一番イラついたのは二人の会話。詩を朗読しているような意味不明な会話。
そして話の展開。これは映画の予習をしてなければわからないです。???の連続。
こんなわかりにくい映画が当時は許されたのかな?ありとあらゆる所が意味不明!
思想で動く男、感情で動く女。ラストのほうになると、「お前ら恋人じゃないよ」とツッコミをいれたくなりました。

なんかもう「大雑把な勢いでみせつけられる映画」!!
(甘評の私がここまで書くのも珍しいが仕方ない)

熱中度 0点/音楽 3点/ストーリー 2点/演出 1点/
男がスタローンに似ていて笑える度 5点


るき 33点
フランス、ヌーヴェル・バーグ期の映画を観て思うことは、描かれている男性と女性の関係(とくに、男性像だが)が、現代の日本人にどこか共通しているのではないかということだ。
現代の日本を、デカダンに模する人がいることなどを考えれば、もしかして日本人は、アメリカというよりフランスを追っているのでは? と錯覚してしまいそうになる(笑)。

『気狂いピエロ』は、ヌーヴェル・バーグ期の代表作である。斬新というか、実験的な手法が多く盛り込まれている。
「何度でも観てしまう」という作品が誰にでもあると思うが、僕にとって、この映画はその一本に入る。しかし、他の作品と比べて、この映画を観るスタンスは違うと思っている。
「おもしろい」とか「感動する」というのではなく、「何度観ても分からない」というのが主因である。

そもそも、そんな作品は観なければ良いのだが、どうしても再生ボタンを押してしまう(笑)
。ゴタール監督が何かを伝えようとしているのが感じられるからだ。逃避行という設定は明らかに小物であり、大きな主題が隠されていると思うのだ。「今度は分かるかな?」風に時間をおいて繰り返すのだが、いつも期待を裏切られる。僕にとっては、麻薬みたいな映画である。

個人のことはさておき客観的な見方をすれば、「こういうタイプの映画が好きか嫌いか」ということに尽きる。公開当時は、斬新に映ったのかも知れないが、現代においてはそうではないということはよくあることだからだ。何十年も前の映画に、斬新さを求めるのは酷というものであり、だいたいにおいて、実験的な手法を用いられた映画は、手法が定着した時点で時代遅れの映画に転落する。
『気狂いピエロ』も例外ではなく、歴史的評価を残すのみの映画というのが、率直な感想だ。ただ、抽象的な概念を扱った作品が好きな人にはおもしろいと映るかもしれない。

最後に、フランス映画愛好者としてひとこと。
なにげに苦手な人が多いフランス映画。その傷口を広げないためにも、これからフランス映画に触れようと思っている人は観ないで(笑)。

熱中度 6点/音楽 5点/ストーリー 6点/演出 7点/
映画史における一つの記念碑として 9点


ヌモ 22点
いわゆる御フランスの気品高いニューウェーヴ映画。で、何が言いたいのかサッパリわからないという人も多いでしょう。私も、サッパリわかりませんでした。

要するに、不条理な逝き方(生き方)、哲学、姿勢、考え方といったものを、描いて見せたかったのでしょうが、それがどうしたスットコドッコイなのであります。 人に聞かれたときに、物語を筋道立てて説明も出来ず、どこにどう感動したのかあやふやに言葉を濁しながらの説明だけに終始せざるを得ない作品でもあります。

ちょっとした映画通を誇り、偉そうなウンチクを語りたい人が、腕組みをしながらごらん遊ばれる映画といってもいいかも。ま、御フランスらしい部分もあるし、ちょっとした刺激物にもなるでしょう。が、今のところそれ以上のものではなかったとしか言えませぬ・・・・・

熱中度 3点/音楽 3点/ストーリー 4点/演出 3点/人生の不条理度 9点


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