オチは読めると思いますが…

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作品No.【111】

乗り物

「それでは、チキュウの乗り物の調査に行ってきます」

「ああ、たのむ。文明度を推し量るには、乗り物を調査するのが一番だからな」

 我々は、宇宙中を旅している。知的文明人の生息している星を見つけ、文明の度合いや特徴を調査するのが目的だ。そして、自分たちの役に立ちそうな文明人であれば、奴隷として使う。そのときの文明の尺度となるのが乗り物なのだ。乗り物を見ることで、その文明の度合いや特徴が良く分かる。

「隊長。調査隊が帰ってきました」

「ご苦労。で、どうだった。チキュウの乗り物は」

「それが……。何と言えばいいのか」

「どうした? 早く説明しろ」

「とにかく、とんでもないのです。我々の理解を超えていると言うか…」

「それでは分からん。ちゃんと説明しろ」

「はい。では、最初から説明します。チキュウについた私たちは、多くの乗り物が集まっている施設を見つけました。その施設にある乗り物全てに乗れば、手っ取り早く情報が収集できると判断しました」

「そうだな。それが手っ取り早いな」

「それで、乗ってみたのです。そこにある乗り物に。それが全てスムーズに動かないのです。上がったり、下がったり、ひっくり返ったり、落ちたり。私たちは、その乗り物に乗っている間、強い恐怖を感じました。とてつもない恐怖を。正直分からないのです。何故そんな動きをする必要があるのか」

「そういう例は今まで聞いたことがないな」

「そうでしょう。乗っている人間に恐怖を与えるような乗り物――そんなものは、宇宙中探してもここにしかないでしょう。こんな得体のしれない星とは係わらない方がいいと思います」

「しかし……」

「嘘だと思うのなら、隊長自身で行ってみて下さい。あのユーエンチとかいう施設に」



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