6.左肘人工関節置換術
(1998年12月〜2001年1月)


術前の状態
両肩・両肘とも可動域がかなり狭くなり、特に洗顔・洗髪等に支障があり、首に負担をかけているのが気になる。日常生活では痛みはほとんどない。

日常生活で困っていたこと=できるようになりたいこと=QOL(生活の質)の向上!!
・洗面台で両手で洗顔。(特に、朝はツライ・・・)
・洗髪、整髪(長柄ブラシを使って後頭部は洗ったりとかしたりするが、できるだけ自分の手でしたい。)
・手が顔に届きにくいので、化粧をするのが苦痛。(特に、朝がツライ。肘と肩の動きが悪いので、首を曲げるようにしていた。といっても、ちょっとしか化粧なんてしないんだけど・笑)
・左手に食器を持って、こぼさずに食べたい。
・両手でコップを持ってお茶を飲みたい。両手でハンバーガーを食べたりしたい(片手で食べるのはかなりかっこ悪い〜)。
・ブラウスの一番上のボタンを留められない、後ろボタンの服を留められない。後ろのファスナーが閉められない。
・ネックレスやイヤリングをつけられない。
・マフラーやスカーフができない。
・肘が曲がって見た目が悪いので、伸びをよくしたい!

Dr.の説明
・人工関節の入れ替えの可能性
  使いすぎや骨の老化、変に負担をかけると人工関節が骨を突き破ることもある。
  感染や骨折も要注意。
・重い物が持てなくなるかもしれない
  どの程度かは、筋力次第。
  肘を伸ばした状態で物を持たないこと。肘を曲げた状態なら片肘3s程度の荷物を持つのはOK。
・肘の人工関節は、屈曲はかなりの改善が期待できるが、伸ばすという動作は肘の人工関節をゆるめることになりやすいので、まっすぐ伸ばすようなリハビリはしないし、まっすぐにしようとも思わないでほしい。(手術成績の平均 屈曲130度・伸展-30度)
 



2000年(29歳)                                          
10/5入院(D病院3回目)         
  10/12左肘人工関節置換術。右肘も、その後実施予定・・・ということで入院。           

10/12左肘人工関節置換術 (全身麻酔)
術後、傷が痛くて肘の置き場に困った。指先までかなり腫れていて(3日間ステロイド点滴)、小指側にしびれもある。三角巾で固定。

翌日、執刀医からの説明
1時間半の予定だった手術が、肘関節の骨同士がくい込んでそれをはがすのが大変だった。上腕骨にセメントをかなり上の方まで入れたので、長持ちするだろう、とのこと。

10/16 リハビリ開始。左肘 屈曲90〜100度・伸展-45度
    はじめての入院の時の同部屋だった友達と、同じ部屋(3人部屋)になる。ラッキー♪

10/20 リハビリで、左手で口を触れる。

10/25 肘の三角巾解禁。右足首が内反(外側へ傾いている)しているので、これ以上進まないように、装具を作る(型どり)。皮製だと普通の靴が履けないので、プラスチック製にしてもらう。 内反を矯正するのは足首に痛みが出るかもしれないので矯正はしないことにする。

1月からメール交換していた友達と同部屋になる。

10/30 左肘 屈曲130度・伸展-30度 平均値達成
    鏡の前に立つと、左右の手の長さが手のひら1枚分違う。
    左肘が術後かなり伸びているので、伸展-60度の右肘との差が倍だ〜。
    これっていいのか悪いのか・・・(苦笑)。
    左肘は、先週より屈伸しやすくアゴに左手を持っていける。お菓子を左手で食べる練習OK。      

11/2 リハビリで、左手でちょっとだけ喉と鎖骨の右側を触れた!約10年ぶり〜(*^-^*)

11/6 自力でも喉に左手を持っていける。

11/9 ご飯を左手に持って食べられる。左肘がどんどん楽に使えるようになってくる。
    肘を人工にしたせいか今まで緊張状態だった左肩も柔らかくなってきたようで、右肘の手術の意欲が増す。      

11/14 別のリハビリの先生から、右肘は痛みがないのなら、重い物が持てなくなるので人工関節の手術はしない方がいいと言われる。私としては、どうせ何年か後には手術しなければならないのなら、少しでも若い時にして今までできなかったことを楽しみたいのに・・・(T-T)。      

Dr.・PT・OT・婦長さんと話しをするが、やはり今は手術しない方がいいとの意見多数。両肘を人工にすれば、もっとオシャレもできると思っていたのに・・・。左右の腕の長さだって、手のひら1枚分違って、格好悪いのに・・・(T-T)

  片肘3sの荷物はOK・・・3sってどれくらい?と思い、測ってみる。
    お風呂に行く荷物一式(パジャマ・バスタオル・石鹸類・・・)  入浴前 2s
                    〃                   入浴後 2.4s
    洗濯もの(バケツごと)                            2.8s 
たったこれだけで3s〜???やっぱり、力を入れられる肘も必要だなぁ・・・と実感。

11/23〜27外泊
家での生活をしてみて、やっぱり今から両肘を人工にするのは無謀かもしれない、と思い直す。まだ手術した左肘は思うようには使えないので、なんとも言えないが、見た目の格好悪さで手術を受けるのは安易過ぎるし、左肘がもっと十分に使えるようになれば、右肩次第でもう少し快適な生活ができるかもしれないな・・・と思う。まずは、リハビリだっ!!      

11/28 リハビリスタッフでカンファレンス。担当OT以外のOT.・PTは右肘の人工関節手術は痛くて使えなくなるまで待つべき、という意見。私も外泊中に考え直し、まずは左肘の様子を見てから・・・ということにする。私は、「QOLの向上が一番!」と思っていたけど、人工関節は入れ替えという問題がつきまとうので、年齢によってはQOL重視というわけにはいかないことを痛感する。      

11/29 リハビリで、左肩の動きがよく、おでこをさわれる。
    頭の前側・左側・左耳の後ろがさわれる。お風呂で左手で、顔の右ほほあたりを洗える(*^-^*)。

12/3 左手でクレンジングをつけて洗面台で顔を洗える!しかも、左手で水をすくって洗える!!
    おまけに、タオルで両手で顔を拭ける(*^-^*)!!なんか普通の人みたいで、感激・・・

12/8 コットンに化粧水を含ませて、左手でほぼ顔全体につけられる(*^-^*)!

12/12 左手で、左耳の後ろをタオルで拭ける。左手で、右耳に髪の毛をかけられる(*^-^*)

12/15 リハビリの担当OTに、右肘も人工関節にしてネックレスをつけられるようになりたかった・・・
    と言うと、やってみよう!ということでチャレンジするが、やっぱりダメ・・・。      

12/18 10代のRAの女の子と同部屋になる。
    右膝が少しプヨプヨして腫れている。滑膜の炎症だが水はないとのこと。
     レントゲン写真は、関節の隙間が少〜し少なくなっているが大丈夫、正常範囲内。
     タナが刺激になって滑膜が炎症を起こしているせいもある。      

12/19 リハビリの先生がネックレスをつけるのに、糸を補助的に使う方法を考えてくれてチャレンジ!
    格闘するが、なんとか自分でつけてはずせる〜(*^-^*)!!
    右肘の人工関節をあきらめる=ネックレスもできない、と思っていたので、かなりうれしかった。
    毎日、練習に励む!      

12/24 同部屋の友達がノンホールピアスをプレゼントしてくれる。さっそくチャレンジ。
    左耳は両手で、右耳は左手だけで。おお、なんとかつけられる〜!(*^-^*)!ありがとう☆

12/25 12/23・24外泊してかなり動いたため、右膝が腫れて少し水があるので、水を抜いてステロイド関注。
     翌日、タナが少し小さくなったのか歩くときにひっかかった音がしなくなる。左足首も痛い・・・。

12/28 一時退院(一時退院で自宅へ戻って、肘の使い勝手をみることにする。)

12/31 Fumiya'sカウントダウンライブ。
 
 
2001年
1/8再度、病院へ 

1/9 一時退院中、左肘がしっかりしてきてかなり使いやすい。
   家事がしやすいし、顔にもさわりやすいので自信がつく。マフラーもできる〜(*^-^*)!

1/11 左足首、ジョリジョリ砂のような音がして痛い。滑膜炎の音で、少し腫れている。 ステロイド関注。
    翌日から、腫れがひいてきて、音はするがあまり痛くなくなる。

    左手で前頭部・左耳の後ろの方の髪を左手で洗ったり、拭いたりできた(右手で支えずに)。

1/21退院!!


可動域の変化(単位:度)

左肘(人工関節置換術)                     右肘(リハビリ)

退院時
入院時
 
入院時
退院時
155
110
屈曲(肘)
120
125
-30
-50
伸展(肘)
-65
-60
90
95
回外(前腕)
80
85
30
10
回内(前腕)
60
45

左肩(リハビリ)                        右肩(リハビリ)

退院時
入院時
 
入院時
退院時
85
75
屈  曲
65
70
40
35
伸  展
30
35
75
65
外  転
50
45
30
10
外  旋
25
30
55
30
内  旋
30
35

 
 
人工関節の注意点

感染に注意!!化膿した傷から人工関節に雑菌が入ると、入れ替えの可能性有り。

避けた方がいいもの
 マイクロ波(極超短波)・遠赤外線:人工関節に当てると人工関節が熱を持つため
 鍼:感染の危険があるため
 低週波(電気)・磁石
 

<特に、肘の人工関節で気をつけること>

荷物はなるべく人工関節の入っていない方の腕にかけて持つ。(手首の方ではなく、肘に近い方へかけると肘への負担が少なくなる)

人工関節の肘は、基本的に3sくらいまでの荷物は持ってよい。肘を伸ばした状態で物を持つことは、人工関節のゆるみにつながりやすいので、できるだけ両手で抱えるようにして持つか、肘を曲げた状態で持つこと。

肩を動かさない状態(固定した状態)で、人工関節の肘の部分だけを屈伸以外の方向へ動かさないこと。
(ゆるみの原因になるため)

人工関節を長もちさせるためには、無茶苦茶な使い方をしないこと。
 


 
 

今回の入院では、両肘を一気に人工関節にするつもりでの入院だったが、思いがけず病院スタッフから痛みがなければ今は手術しない方がいいとのことで、左肘だけの手術となった。今までできなくなっていた左手での洗顔や食事動作がかなり改善され、少しオシャレもできるようになり、左肘だけの手術でもQOLは大幅に向上し、十分満足できる結果が得られた。肩については、左肘を人工関節にしたせいか左肩が柔らかくなったようで内旋・外旋の動きがよくなり、左耳の後ろの方も手が届くようになった。あとは、退院後の家でのリハビリ次第だ!
また今回の入院では、はじめての入院のときに同じ部屋だった患者さんや、メール交換をしていた患者さん、そしてまだRAになったばっかりの10代の患者さんと同じ部屋だったので、楽しく過ごすことができた。そして、まだRAになったばっかりの患者さんにRAの先輩としていろいろRAのことを話しているうち、私のように運動障害でつらい思いをしたり、手術を重ねたりすることのないように、お医者さん任せにしないで自分でも積極的にRAについて勉強し、リハビリの大切さを訴えていきたいと思い、前々から考えていたHP作成を実行しようと思うようになった。