クリスマスローズ

クリスマスローズは常緑の多年草です。毎年、花を楽しむことが出来ますし、葉は年中楽しめます。ここでは、クリスマスローズの育て方のポイントを紹介します。


クリスマスローズ基礎編(育て方
sq 購入時のポイント sq 管理の仕方 sq 株分け・植え替え sq 参考文献
sq 植付け sq 病害虫 sq 種まき
hana 購入時のポイント

1. 株元が太く、安定感がある。
2. 力強くて大きな葉が出ている。
3. 葉・株など全体のバランスがよい。
4. 病害虫がない。
5. 深めの鉢に植えられている。

クリスマスローズが店頭に出るのは、10月から3月ごろです。3号ポット苗で購入した場合、花が咲くのは来冬以降です。購入した年の冬に花を見たいなら、蕾つきのものにしましょう。また、好みの花色が欲しいなら、開花株を購入しましょう。
hana 植付け
植付けは10〜12月と3月頃が適期です。
夏は風通しのよい日陰、冬は寒風が直接当たらないところが適した場所です。
鉢植えの場合
star 根が地中深く張るので、6号以上の深鉢を選びます。
star 排水のよい土を選びます。
赤玉土 5〜6割
腐葉土 3〜4割
パーライト 1〜2割
根腐れ防止剤(ゼオライト) 少々
有機石灰のカニ殻(キトサン・土を中性にします。) 少々

star 根をほぐさずに、発芽部が少し隠れるくらいに植えます。
star 鉢は直接、地面に置かないようにします。
庭植えの場合
star 水はけがよく、夏の直射日光が当たらず、風通しがよい場所に植えます。
star 深さ30cmくらい耕して穴を掘り、腐葉土やキトサンを混ぜて、土壌改良しておきます。
star 株間は30cmあけます。
star 根鉢は崩しません。
hana 管理の仕方
肥料 9〜4月の活動期に与えます。5〜8月には与えてはいけません。
葉の栄養状態を見ながら、数回に分けて緩効性の化成肥料(マグァンプKなど)を与えます。
水遣り 土の表面が乾いたら与えます。夏に水のやりすぎによる根腐れを起こしやすいので注意が必要です。
その他 種を取らない場合は、早めに花を切り取ります。
痛んだ葉、古い葉は秋から冬のはじめに切り取ります。(庭植えのクリスマスローズ参照
夏に西日が当たるところは、50パーセントほど遮光しましょう。
花芽分化には木漏れ日程度の日光が必要なので、花芽分化する春から夏にかけて、日光不足にならないように気をつけます。
夜間、十分温度が下がらないと花色が悪くなります。肥料不足や根詰まりでも花色は悪くなります。
hana 病害虫
病気
ほとんどありませんが、まれに病気になることがあります。
病名 症状 対処法
ウィルス病 芽や葉が黒く変色したり、葉が縮れたり巻き込んだりします。 主にアブラムシによって、伝染します。
ウィルス病は治りませんので、病気の広がりを防ぐために、株は処分します。
予防として、アブラムシの駆除をします。また、株分け時などには薬品消毒した器具を使用します。
軟腐病
軟腐病
株元の黒い部分が軟腐病です。
地上部はしおれ、地際部や地下部は腐敗して柔らかく溶けたようになり、悪臭がします。
軟腐病の菌はどこの土の中にもいて、植物につけられた傷口から菌が入ります。
軟腐病は治りませんので、すぐに抜き取り、処分します。
予防として、ストレプトマイシン剤、銅水和剤を散布します。
高温多湿の6〜8月には肥料を与えず、、通風をよくし、株元を清潔にすることが大切です。
白絹病 株の地際部やその周りに、白い糸のような菌糸が網の目のように張りめぐらされ、やがて、粟粒大の小さな球形の白や褐色の粒になります。
植物は立ち枯れます。
菌が土の中(深さ5cm以内)で長く生存でき、発生源になります。
白絹病になった植物をそのままにしておくと、次への伝染源になるので、抜き取って処分します。
予防としては、1〜2月に天地返し(表層土と下層土を入れ替える)をします。
薬剤としては、コブトール、ペンタゲン、バシタック水和剤を使用します。
害虫
ほとんどありませんが、まれに害虫がつくことがあります。
害虫名 症状 対処法
アブラムシ 植物に寄生して吸汁し、衰弱させます。葉を縮ませるものもあります。ウィルス病を媒介したり、排泄物が付着するとすす病菌が発生し、植物を真っ黒にします。 薬剤に弱いので殺虫剤を散布します。オルトランやエストックスなどを使用します。4月ごろから10日おきに2〜3回散布します。
予防にはアルミ箔など光るものを株元に敷いても効果があります。
ヨトウムシ 新芽や茎を食べます。
日中は浅い土中や葉裏に隠れ、夜間に食害します。
見つけしだい捕殺します。
薬剤はスミオチン、オルトラン、アクテリックなどを使用します。大きくなると効果が少なくなるので、小さなうちに駆除します。
ハダニ 高温乾燥で発生しやすくなります。葉や花を吸汁し、色を褪せさせます。 乾燥を好むので、葉に水をかけるだけでも防除効果があります。
薬剤としては、ケルセン、モレスタンなどを使用します。
hana 株分け・植え替え
株分け・植え替えは9〜10月、あるいは3月頃にします。
鉢植えの場合
star 根詰まりしやすいので、毎年、あるいは2年に1回植え替えします。根を崩さないように、今まで植わっていた鉢より、2号ほど大きいものに植え替えます。同じ鉢に植え替える場合は、根の周囲を3分の1ほどほぐして、新しい土と取り替えます。
star 芽数が多いようなら、株分けします。(方法は庭植えの場合を参照)
庭植えの場合
star 4年以上たった大株に対して株分けします。根を痛めないようにほぐして、分けられそうなところでハサミやナイフなどで分けます。各株に大きな葉がつくように分けます。1ヶ月ほどしたら肥料を与えます。
hana 種まき
種が取れたら種まきしてみましょう。親株と同じ花色になるとは限りませんが、素敵な花色に出会うかもしれません。こぼれ種からでもよく発芽しますので、種まきは簡単です。採取したらすぐにとりまきするか、貯蔵して秋に蒔きます。
種まきの手順
状態 作業
5〜6月 種が熟します。 種を採取し、そのまま蒔きます。
保存する場合は、乾燥させないようにします。(ネットの袋などに入れて土中やパーライトの中に保存します。)
9〜10月 乾燥させずに貯蔵してある種 貯蔵しておいた種はここで蒔きます。
12〜2月 発芽します。 徐々に日光に慣らしながら育てます。
3〜4月 本葉が出ます。 3号ポットに移植します。根が回ってきたら徐々に大きいポットに移します。
star 種まきの用土は水はけのよい小粒の赤玉土などを使用します。鉢などに赤玉土を入れ、種を蒔き、薄く覆土します。
star 種子は、湿り気のある状態で、22℃が2ヶ月、−4℃〜+4℃が2ヶ月で発芽します。
花が咲くのに3年ほどかかります。

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