レタッチ(・ソフト)についてのあれこれ
・ACDsee Pro2 のトーン機能
このソフト,単に K20D RAW に対応した画像管理ソフトとして購入したんですが...ちょっといじってみたら,独特なレタッチツールが内蔵されていることに,購入後1ヶ月も経ってやっと気づきました.

こういうものです.要するにトーンをイコライザみたいにいじるツールなんですが,それを言葉で表現するのが実に難しい.(^^; 画面キャプチャなんでマウスカーソルが入ってないんですが,これは『画像のいじりたいトーンの部分を直接右左クリックして』上下させるというものです.それだけだったら“トーンカーブいじるのと同じでしょっ!”となるわけですが,効き方がぜんぜん違います.直感的で実にやりやすい.
おまけに痒いところに手が届くというか,どういう仕組みか分からないけど,変更したいトーン領域の周辺だけを(全体のトーンを変えずに)微妙に変化させることが出来ます.そのおかげでこの写真のように,シャドウの部分だけをくっきりと擬似的なHDR写真のように調整することが出来ます.ちなみにこれがオリジナル.

こういう効果というかトーンレタッチは,私の持っている他のどんなレタッチソフトでも不可能でした.
おそるべし,ACDSee...(@_@)
(以上,2008/08/19)
・Helicon Filter
...というソフトを買いました.ウクライナかどこかの作者なので,代金を払い込むときにはちょっと緊張しましたが,払い込みサイトはアメリカの SWREG なんでした.(^^;
で...レタッチソフトは両手の指のあまるほど持っている私なんですが,なんでわざわざそんなソフトを買い足したのかと言うと,“パープルフリンジ”のためです.なにしろ,DA16-45, 10-17 のフリンジは出るときにはけっこうなものなので.
DPReview でパープリン除去ソフトとしてよく出てくるのは PFree というフリーのフォトショップ・プラグインですが,これはなんとも分かりにくいというか,パラメータが多すぎて扱いにくい.で,最近見たのが,『Helicon Filter はええよ』という話でした.
とりあえず,今は亡きタム70-300 のこれぞパープリンという写真を補正してみると...
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まあ,パープリンがグレーフリンジに変わっただけですが,それはなんでもそうなので.フォトショップでもチャンネル使えば同じことが出来るわけですが,やはりスライダ一つで一発なのと,『フリンジの色を指定できる』のが便利.そのほかにも,補正対象のフリンジ部をビューできるという,いかにもの機能があります.
このソフト,他にもいろいろな機能があって,例えば“haze control”というユニークな機能があります.要するに,大気吸収・散乱によるコントラストの低下を補う機能.
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まあ,フォトショップでもαチャンネル使えば同じことが出来そうだし,役に立つものかどうかは分かりませんけど.(^^; あとこのソフト,コントラストやガンマの調整の考え方が他の多数のソフトとどうも違っているような感じで,例えば,コントラストを高くすると画像が暗くなります.(?_?) まだ十分使いこなしていないのですが.
(以上,2008/07/19)
・JPEGハイライト・リカバリ
よく『RAW撮影でここまで救えた』という話を聞きますよね...“やっぱりここ一発は RAW に限る”と.天邪鬼な私はほんとかな・・・?と思ってしまうんですよね.
これは最近買った DA魚眼のワイド端露出オーバー傾向で悲惨なことになってしまった JPEG 撮って出し(左)を,SilkyPix でレタッチした例(右)です.いわゆる RAWブリッジ機能で,露出補正・黒レベル調整・ダイナミックレンジ拡張をしたものですが,オリジナルから見ると信じられないほど,まともな写真になりました.ちょっと明部のトーンが平板になったけど,それはしょうがない.

ここまで救えれば,私は JPEG 撮って出しでぜんぜん問題ないですけどね.2ちゃん方面では私のこのへんの(RAW関連の?)話『無知だ』ってバカにされてたみたいだけど,(^^; 皆さんはどう思います?
(以上,2007/12/28)
・究極のレタッチ
たいした話ではありませんが,『レタッチでここまで救えた!』という例です.
実は業務で某所に出張し,地形遠望写真を撮りにいったのですが...天気自体は悪くなかったんですが,どうやら季節的な“黄砂エアロゾル”にやられたらしく,数km先の地形を DA50-200mm で望遠撮影したら,こんな感じ.大気散乱で一体何が写っているのか分かりません.
もちろん,実質的な無限遠からの散乱光によるものですから,フードでどうのとか言うレベルではありません.

で,このままだと『大枚はたいた出張費をどぶに捨てた』ということにもなりかねないので...(^^; 必死でレタッチを試みました.その結果です.
何をどうやったのか,夢中で正確には覚えていないのですが...レベル補正・ガンマ補正・コントラスト補正を駆使しました.そうすると,埋もれていたノイズがあからさまに表に出てきますので,NeatImage でノイズ除去.おまけに DA50-200mm のこの状況だったら出ないはずのビネットまでが表に出てくるので,PTLens でビネット補正.
自分でも,この結果はちょっと信じられません.上の写真にこれだけの画像情報が隠れていたとは...これだったら業務用として十分使えます.もちろん,無理矢理階調を拡大しているので,実効的なダイナミックレンジはオリジナルの 1/10 くらいになっていると思います.ピクセル等倍で見るとまるで塗り絵のようですが,まあしょうがないでしょう.業務写真ですから,『写って・見えていればいいんだ!』...f(^^;
(以上,2006/03/16)
・レンズ歪み・パース補正について
600万画素パクデジ S60,今までにないシーンを撮れるのでけっこう感動しているのですが...ワイド端の樽型歪みがけっこうなもの.(ビネットも,かな.^^;)
で,これをソフト補正でどの程度除去できるものかやってみました.これがオリジナル写真.

夜の居間でフラッシュ焚かざるを得なかったので,その反射が映りこまないように下から見上げて撮ってます.そうすると...歪みもそうだけど,ワイドのパースがすごいですね.
まずは,PTLens のレンズ歪み補正.

錯覚なのか,逆にピンクッション歪みがかかってしまったようにも見えますが,ほぼストレートになってます.
次に,PhotoshopCS2 のレンズ補正.『垂直方向の遠近補正』で,台形を補正してトリミングしました.

ほぼ完璧なんですが...オリジナル見るとお分かりのように,少し左側から写しているため,軽く平行四辺形になってしまいました.
そこで,PhotoImpact10 で変形補正−傾斜で,修正.

パーフェクト,です.(^^; しかし,あまりにも完璧で,かえって不自然でもありますね.ビネットと同じく,歪み・パースも,多少は残っている方が人間の眼には自然に見えるのかも.
ちなみに,これだけあれこれの変形補正をかけると,結果の画質がどうなのかは気になります.上がオリジナル,下が補正後のそれぞれピクセル等倍のクロップです.


少しディテールが失われているようにも見えますが,まあまあじゃないですかね.そう言われないと分からないレベルだと思います.元の画質が(パクデジ高感度のノイズまみれで)すごいせいもあるかもしれないけど.(^^;
(以上,2006/01/10)
・ビネット
ビネット(vignette)については,いろいろなレンズの項で既に書いていますが...あらためて,“ビネットバスター”として,この現象(?)について考えてみたいと思います.
まずはオリジナル写真.レンズは DA18-55mm のワイド端で,絞りは f8.0 です.十分絞られているはずなんですが.

ちょっと眠目というか,コントラストが不足している感じなので,レタッチでガンマを下げてコントラストを上げてやると...下の写真のように,オリジナルでも少し見えているビネットがもろに出てきました.うーん.

分かりやすいようにレベル調整で階調の幅を狭めビネットを強調してやると,こんな感じです.18mmワイド端とはいえ,f8.0 なんですけどね...

そこで,有名なレンズ補正プラグイン PTLens のビネット除去機能を使うと,下のように,ほぼビネットは除去できます.

ここまで除去できればまあまあなんですが,ここ一発の写真だったらこれでいいけど,普通に撮れたものをいちいちこれでレタッチするというのもな...(-_-; あとシグマ18-125mmの項に書いたように,ビネットの出方によっては,PTLens でどうやっても取りきれない場合があります.PTLens は補正の“中間点”を可変にできますが,補正曲線をカスタマイズできるようなツールがあるといいんですけどね.

上にあげたのは,ビネット除去前とビネット除去後の画像を合成したアニメーションGIFです.2秒間隔で変わります.ビネット出た絵を人に見せると,『え...? うーん』という反応が返ってくることが多いのですが,こういうアニメーションなら,一目瞭然ですよね.『え,こんなに違ってたの?』と我ながら思います.
そうすると...これを許せるか,許せないか,それが問題だ.(^^; 個人的には,ワイド端ならば許してやろうかと思うこともあるんですが,この DA18-55mm や DA50-200mm,シグマ18-50 f3.5-5.6, 18-125mm みたいにテレ端でも出るとなると...まるで目隠しをかぶせられた競争馬みたいな感じで,私的にはちょっと耐えられません.
あと,上にあげた『私が経験したビネットレンズ』は,偶然なのか,すべて APS-C 専用のいわゆるデジタル一眼専用レンズ.イメージサークルを狭くしたレンズで作りこみが弱いとこうなるもんなんだろうか...?
同じAPS-C専用レンズでも,DA16-45, 12-24 にはほとんどビネットはないし,シグマ 18-50 f2.8, 18-200 でもネット作例見る限り,気になるビネットはないような.
注)一言で『ビネット』といっても,“口径食”(要するにケラレ?)によるものと,“周辺光量不足”とがあるようなんですが,ほとんど素人の私には,個別の例で両者を区別することはできません.したがって上の記述でもそれらを区別していません.
(以上,2005/10/22)
・グレースケール変換
実は,Adobe Photoshop Elements 3 でカラー画像をモノクロに変換すると,なんか変な感じです.まずは元画像.右に添付したのは RGBチャネルごとのヒストグラムで,DPEx によるものです.

これを Photoshop Elements 3 でグレースケールにすると,下のようになります.なんなんでしょうか,この黄色っぽい色は? ヒストグラムで見ても,明らかに RG(=Y) と B のピークがズレています.最初は,アドビ得意の色管理の問題かとも思ったんですが,実データがこうなんですね.
次に,私のメインのレタッチソフト PhotoImpact 10 でやると下のとおり.R = G = B のヒストグラムにちゃんとなっています.まったく問題ないですよね.こうなるのが当たり前なんですが.

さてこれはどういうことなのか...? アドビがタコ? (^^; それともなにか色に関する深い理由があるんでしょうか? うーむ...
(以上,2005/08/25)
この件,勤務先の Elements3 でテストしてみたら,グレースケール化でちゃんと R = G = B になることが確認できました.つまり,環境依存あるいは設定の問題? 色管理についてはあれこれ設定を試してみましたが変わらず.それ以外には設定はなさそうだし,アドビのサイトはじめネットでいろいろ探してみましたが該当する症状の話は見当たりませんでした.
イメージ−モード−グレースケール,を使わずに,“カラーを削除”あるいは彩度をゼロにする操作で問題のないグレースケール画像にできることが分かったので,回避はできるわけなんですが...うーむ.
(以上,2005/08/27)
・塗り絵ペインティング?!
前々から気になっていたんですが...*istD で撮った写真のボケの部分が,“塗り絵”風になってしまうんですよね.こんな具合.

しばらくは,*istD の描画エンジンがこうなのかな...?と思っていたんですが,最近どうもそうではないような気がしてきました.
私は *istD の画質設定では,彩度0・シャープネス+1・コントラスト0にしているんですが,*istD のキャラクタというのか,『ちょっとばかしコントラストが足りないな』と感じる場合が多いんですよね.だからといって撮影時にコントラストを上げておくのは,ただでさえ気になる白とび傾向を助長するような気がするので,撮影後のレタッチでコントラストを補うようにしてます.どうもそのときに,この“塗り絵”傾向が出てくるのではないかと.
ちなみに上の写真のコントラストを25% 下げてやるとこんな感じになります.

これならほとんど違和感は無いですよね.当たり前ですけど,べた塗り部の“ノイズ”というか粒状感もぐっと減ります.もちろん写真全体は,もや〜っとした感じになってしまうわけですが.
これって,まさかとは思うんですが,私の使ってるレタッチソフト(PhotoImpact)のコントラスト調整がタコなわけではないですよね.(^^; たかがコントラスト調整だし,どんなソフトでもこうなると思いたいんですが...今度,適当な事例が出てきたら,勤務先の PhotoShopCS で試してみようかな...?
(以上,2005/06/11)