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(…まずい。何回見ても2.35だ。)
私は成績表を見ていた。
(GPAを上げねば…)
GPA(Grade Point Average)は4段階評価(A=4、B=3、C=2、D=1)と単位数で算出される。
一応、平均で2.0あれば卒業は可能である。
しかし、学部によっては2年生から3年生に上がるのに2.5以上が要求される。
私の学部の場合は最低2.5が必須であった。
単位数が多くなってからGPAを上げようとすると、分母が大きくなっているので至難の業である。
こうなってからでは遅い。
今のうちに手を打つ必要がある。
単位数が多くて死ぬほど簡単な科目を探すことにした。
(そんなのあるか?)
(運動系は疲れる。理科系はダメだ。んー、文化系しかない。)
私は科目表を睨みつけていた。
(ん?これだ。これにしよう。)
私は外国語を取ることにした。
これなら5単位ある。
5単位の"A"なら威力は破壊的である。
そう、私が選択した外国語は"日本語"であった。
アメリカにいる以上、日本語は外国語である。
(けけけ、これにしよう。)
私は学校の本屋にテキストを見にでかけた。
(あんまり低いレベルは他の学生に迷惑だな。とりあえず一番高いレベルにしよう。)
私は本棚から日本語のテキストを出して中身を見た。
(野郎、"徒然草"じゃねーか!)
私は古文が大嫌いだったので一番高いレベルはやめにした。
程良いレベルの日本語を選択した私はクラスの初日に出かけて行った。
(なるべく、おとなしくせねばなるまい…)
私はクラスのドアを開けてクラス ルームに入って行った。
(…何だこりゃ?)
「おいZ、M、Y…オメー達もか?」
クラスの半分以上は日本人のクズ学生どもだった。
そしてその日本語のクラスは"日本人のための英語クラス"となった。
さらに私の場合は州で定めた試験を受ける必要があった。これは教育課程にいる生徒に義務づけられていた。科目は英語と数学であった。
私はその試験を受けるための予備試験を受けていた。
(アホか!こんなの小学生レベルだ)
私の答え:C
正解:B (理由:バスは2つに割る事ができないから)
ふざけんじゃねぇ!
なら"8.5台"なんか選択肢に入れるんじゃねぇ!
「ってな具合でしてね。何とかこの試験無しで教師になれませんかね?」
私は教育課程の教授に懇願していた。
「それより君はこの国の市民権を持っているのかね?」
「いいえ」
「じゃあ君は教師になれない」
「へ?」
「専攻を変更するしか無いね」
「ドクターなんたら、それを1年前に言ってくれたら大変うれしかったです」
「すまん、すまん」
こうして私は専攻を変更するべく行動を起こした。
他の教授を訪ねてみた。
「負け造君、この前日本から女の子がうちの学部に来たんだ」
「ほぉ?」
「その彼女が実に美しいんだ」
「何て名前ですか?」
「●●って言うんだ」
私はその彼女を見かけたことがあった。
しかし"美しい"と言う形容に当てはまるとは思えなかった。
「本当に●●って名前ですか?」
「そうだ。そりゃ素晴らしかった」
「ドクターこーたら、いままでに日本人の女の子を見たことがありますか?」
「いや」
「…(ダメだこりゃ)」
私は教授の部屋を後にしようとした。
「負け造君、ちょっと待ってくれ」
「はい、何でしょう?」
「一つ聞きたいことがある」
「どうぞ」
「日本人の女性のアソコは横方向になっているって聞いたのだが、本当か?」
「本当です」
「そうか!聞いた通りだ」
これを聞いて私は気が変わった。
「ドクターこーたら、今日からあなたの生徒にしてください」
この教授なら私にふさわしそうな気がした。
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