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完全自主制作CD-R"Personality Driving Songs"の制作ノート。とりあえず初回は詞にスポットを当てて。今後、使用楽器やレコーディング機材などの解説も追加していきます。
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CD-Rアルバム "Personality Driving Songs" 全曲解説 |
1.永遠に若く 自宅の2階で僕は生活しているんだけれど、ある週末、弟夫婦が遊びに来て、隣の部屋に寝た。僕は普段レコーディングに使っている方の部屋に布団を運んで寝た。翌朝、「空を飛ぶ夢」を見て目が覚めた。僕はまだ眠っている弟夫婦を起こさないようにPowerBookG4を開いて、この詞を書き上げたんだ。1時間もかからなかったと思う。不思議な体験だった。あの日弟夫婦が隣の部屋にいなかったら、この歌は生まれていなかったと思うな。そんな気がする。 2.リスクは自分でとれ レコーディングを始めてから書いた曲。街を歩いていたら、ヴィンテージ・ジーンズを穿いて歩いている男の子がいて、「新品のジーンズを自分で穿きこなし、何度も洗いをかけて味を出していく、っていう過程をこの子は知らないんだろうな」って思った。それは、時間を金で買ってるってこと。便利ではあるけれど、面白味に欠ける。考えてみると同じ理由で、僕はヴィンテージギターってものを買ったことがない。音が良いのはわかってるんだけどね。この詞のイメージ連鎖は神がかりだと思う。ライブで歌ってるとものすごく自分が盛り上がる。 3.名前のない夢 夏、自転車でガトーキングダムというプール施設に通っていて、その途中で思いついた曲。最初は「徒労」というタイトルだったんだけど、最終節を悩みながら書いていたら「日常という名前のない夢を見続けよう」というフレーズが浮かんで、このタイトルになった。普段ニュースをみて思ったりしていることが素直に反映されていると思う。昔、政治的な歌をディレクターにプレゼンしたら、「こんな歌を聴くぐらいなら新聞の解説を読む」とボツにされた。時が経って、「自分の見方」というフィルターが成熟したせいでこういう歌が書けるようになったんだと思う。 4.爪 朝の連続TV小説「純情きらり」にハマっていて、毎朝欠かさず見ていた。ある日ドラマが盛り上がる8時23分頃にふと自分の手を見て、この歌のモチーフを思いつき、ドラマをほっぽって2階に上がって詞を書き上げた。今回の新曲中、1番最初に書いた曲。最後の一節は「働けど働けど我が暮らし楽にならざり じっと手を見る」という石川啄木の短歌に着想を得ている。それと、本屋でバイトしていた頃の思い出が混ざり合って出来た曲。間奏のギターがもろ"In My Life"なのはご愛敬。 5.桃の木ブルース これはボブ・ディラン。3番までしか歌詞がなかったんだけど、弟に聴かせたら「もう1番あったほうがいい」と言われて書き足した。その時は安倍がまだ総裁選に出る前で「有望な官房長官は靖国を詣で」と始まっていた。その後、小泉の靖国参拝があり、安倍が総理になって中国韓国を訪問し......といった一連の流れがあって4番は今の形になった。桑田さんも言ってるけれど、この手の詞はいくらでも続きが書ける。そうそう、サザンの「ニッポンのヒール」って曲がやっぱりもろディランで、ツアーで歌っていてとても楽しかった。いつか桑田さんとメドレー出来たらいいな。 6.ストリートでは歌わない 2002年頃、ライブ用に書いた曲。今回のラインナップでアップテンポのシンプルな8ビートが無かったので採用された。当時ジョン・メイヤーという若手シンガー・ソングライターが出てきて、彼の作風に影響を受けてるかな。詞のモチーフは佐木君やラブシバの姉妹バンド・ハロベビのストリートライブを見に行って思いついた。東京時代行きつけの美容院の美容師さん(ロック・マニア)がライブに来てくれて、この曲を気に入ってくれた。うれしかったな。 7.Home Teacher ソロデビュー時代に書いて、ライブだけで大切に大切にしてきた曲。ギター1本で歌いすぎて、これ以上のアレンジが思いつかない。レコーディングのテイクも1発OKだった。"Home Teacher"というタイトルはモデルになった女の子が、僕のことを「札幌時代の家庭教師」と友達に紹介していたところからきている。ここにあらためて書き記すことも、これ以上思いつかない。 8.大陸の花嫁にあこがれて 子供の頃、よくおいしい餃子を作ってくれた近所のおばさんが、実は若い頃満州でとても苦労をしたのだと、父がその方から聞き取った文章を渡してくれた。それを読んでいるうちに、「これはどうしても歌にしなければ」と思って、一気に書き上げた曲。詞を書きながら、頭の中に既にメロディーが浮かんでいた。ある時ライブアンケートに「これからもストーリーテラーとして頑張って下さい」と書かれていたことがあって、自分には歌で物語を語る能力があるのだと自覚した。その力を、自分の物語ではなく、他人の人生に光を当てるために使えてうれしい。こうした仕事は、今後ライフワークになっていく気がする。 9.Another Time, Another Place まだ上京する前、20才の頃に書いた歌。ロックンロール映画"STREET OF FIRE"のオープニングで出るテロップが"Another Time, Another Place"で、タイトルはそこからもらった。「12車線のハイウェイ」なんてものは日本に存在しないけれど、松本隆の「渚にバルコニーなんてないし、赤いスイートピーもない」という「わざとツッ込ませる」手法を踏襲した。この曲は開発が進む団地で育った僕の原風景を歌っていて、だからこそ20年もの間、歌い続けてこられたんだろう。 10.ミケと桜と 「大陸」「アナザータイム」とスケールの大きな曲が続いたので、アルバムの最後を小品で締めくくりたいと思い、30分で書いた曲。ミケは実在の猫で、僕がつれあいと暮らし始めたアパートの大家さんの飼い猫だった。バースディスーツのアルバム"R"のジャケット中見開きで、佐木君と戯れているのがミケ。ミケはある日、いつものようにベランダから入ってきて、風呂場の前で僕を振り返り、玄関から出て行った。それがミケを見た最後だった。桜をみると、ミケを思い出す。 |
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音楽処 |
札幌狸小路2丁目にある、地元密着型CDショップ。店長の石川さんは玉光堂出身で、「たわいないトワイライト」時代からの知り合い。彼女は今、若いバンドから「インディーズの母」と呼ばれてるらしい。週末には必ずインストアライブをやっていて、僕も佐木君もお世話になっている。このHPでは"Personality Driving Songs"の通信販売もおこなっているのでぜひ。すべてサイン入りです。 |
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