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Q13:高いミシン(上位機種)は無駄ですか?

始めてミシンを買おうと思っているのですが、色々なミシンを見ていると、
便利そうな機能がたくさんありますよね。初心者なので、どれが必要で
どれが不要なのか判断できません。

実売価格4-5万円くらいのものを勧める書き込みが多いようですが、
それよりも高いミシンは初心者には高級すぎるのでしょうか?


【読者情報】
私の個人的な見解ですけど、初心者こそ比較的上級機種が必要なのではと
思っています。(刺繍機は除く)

低額機種から高額機種までステッチ数そのものは大差がありませんし、
差があるのは自動○○による「知識がなくても使える」機能の差ですよね。
もちろん自動○○が万能ではないようですが、ないよりはあったほうが
ラクが出来るのは事実でしょう。

車と運転者の関係に似ているかもしれません。
ハイテクとパワーにモノを言わせてテクニック以上の走りが出来たり、
高度なテクニックでもって高性能車と互角の走りを実現させたり。

そういう意味では、はじめは低額機を使って使いこなせるようになったら
上級機をというのは幻想かもしれません。

使いこなせるようにならなければミシンそのものが嫌いになってしまって
いるでしょうし、低額機を使いこなせるだけのテクニックが身についたなら
上級機は不要ですから、買い替えは職業用にとなるでしょう。
であれば上級機が存在する意義がないですよね。でも現実にあります。
このことこそ上記の意見の裏付けではないかと思っています。


【読者情報】
初心者でも、これから洋裁にハマってどんどん腕を上げていく人は、やがて
職業用が欲しくなる傾向があります。職業用に買い換えた友人は、
「仕上がりが良いので、腕が上がったような気持ちになれる。」と一様に言います。

同じ初心者でも、洋裁に挫折して、ろくに使わないで押入れにしまいっ放しの人も
います。こうなる可能性のある人は普及機種やコンパクトの方が向いています。

どちらも、家庭用上位機種を買うと損をする「初心者」だと思います。
家庭用上位機種は、
・洋裁を本格的な趣味とはしない。腕も大して上がらない。
・時々押入れから出して使う、永遠の初心者。
・お金に余裕がある。
・高いものを買っておけば安全と考える。
・自動○○に魅力を感じる。
これらの条件を満たす人たちのためのものだと思います。多くの主婦の皆さんが
これに当てはまるようにも思えますが、女性のミシン離れが進むなか、あえて
ミシンを買おうと言う人の中にはこういう人は減少傾向にあるのかも知れません。


【読者情報】
家庭用上位機種が金額的にいくら位のラインになるかは分かりませんが、
ミシンの自動はオートマチックとは訳が違うので、フットコントローラ以外の
必要性はどうなのかなという気がします。

それより正確な使い方や、使用上のコツの修得の方が重要かもしれません。
いくら上位機種でもこれらの理解次第で、全然使い勝手が違ってきます。
自分も含め、少し慣れてくるとやはり職業用が欲しくようです。
(職業用の糸調子って、家庭用に比べそんなに難しいのでしょうか?)


【読者情報】
低額機を使いこなせてからステップアップ。という考え方は確かに幻想の
ように思います。

それもこれもミシンで絶対につくらねばならない、つくりたい。
とかいう人があまり居ないんだな。と思うのです。
ラクしたい、”出来れば”これもしたい…
出来ないから出来る人に頼む、買えばいい…
ROMっていても、いやミシンをつかって何がなんでもこれくらいは
つくらねば。っていう気概みたいなものを感じる投稿は少ないですよね。
値段を気にするだけなのであれば、¥6980の(通販)商品で十分かも
しれません。

家庭用上位機種というのは、真の使い手の需要を無視し、一億二千万
総中の上流階級的民族嗜好を逆手に取った、売り手の都合で
つくりあげて商売している、ミシンとしての用途上中途半端な商品である
ようにも思えます。

ハコスカにパワステ、エアコン、パワーウインドウ、
おまけにアンチスキッドをつけたような商品に思えます。
でもこれが売れるんだな。(笑)(また車の例でスミマセン)


【業界人情報】
上位機種=高額機種ではないのですから。不要とは思えません。

一昔前は倹約のためにミシンを使う人がたくさんいました。既製品の服を買う
のは贅沢だからってね。しかし手作りを楽しむためにあるのですよミシンは。
安くできるから手作りをする人はあまり多くはいない気がしますよ今では。
手縫いで良い人もあれば上位機種を所有することで充実する人もいます。

そういう意味ではミシンの性能で選ぶ人もあればデザインで選ぶ人もあります。
直線、ジグザグ、ボタンホール程度しか使われていないのはメーカーの
アピールのまずさでしょう。「こう使えばもっと楽しい」などのノウハウを公表
できないでいるメーカーの怠慢な姿勢の表れでしょうね。そのようなメーカーの
姿勢が悪徳ミシン販売を増長させている一つの原因ではないでしょうか。

ここを読んでいると職業用が極めて良いかの印象を受けます。まるで家庭用が
すべて軟弱かのように思えてきます。決してそうではありません。家庭用には
家庭用としての用途もあれば特徴もあります、また楽しみ方もあります。
その中にはエコノミークラスもあれば上位機種も存在します。
ステータスでベンツに乗る人もあれば中古の軽四に乗る人もいます。4駆が一番
という人もいて当然です。

ここはソーイングお助けサイトではないし職業用ミシン推薦サイトでもありません。
決して家庭用ミシンが悪者ではありません。低級機種も上位機種も悪者ではない
のです。悪いのはおとりミシンと呼ばれる不当に高額(高利益)なPBミシンです。
そして消費者を騙して自己の利益だけを追求する悪徳業者です。


【読者情報】
> 職業用の糸調子って、家庭用に比べそんなに難しいのでしょうか?

自動糸調子は確かに便利です。なんにも考えずに縫いはじめることができます。
でもミシンが「これはブロードだ、フリースだ」と認識して糸調子を取っているわけでは
ないので、きれいか、完璧かと言われればとりあえずの程度と言ってもいいでしょう。

でも職業用に限らず、自動糸調子でないミシンでも上糸の方で調子をとります。
下糸は生地ごとではなく、糸に合わせてボビンケースのネジを調整するので、
たいていは無調整ですみます。糸もたいてい90番か60番を使うわけですから
色は変われど同じ糸というわけです。

上糸調整と言われるとめんどくさい気がしますが、自動糸調整のついたミシンでも
人目に出る部分を縫うときはハギレでためし縫いをした方がいいと思いますし、
職業用でもそれと同じでちょっと縫ってみて表裏を確認し、どちらかが明らかに
つっている場合は調整をする程度です。毎回タイプの違った生地を縫うわけで
ないのなら、そんなに恐れることはないですよ。

私はブラザーの刺繍のできるミシンで子供服大人服雑貨といろいろ作りましたが
冬物やインテリアのしっかりした厚みのある生地を縫うのに限界を感じて職業用を
買いました。プーリーを手回ししたり、針のサイズを変えたりしてもどうやっても
縫えないものがあるのです。特に冬〜春、コートやキルティング地で作る通学かばん
等は辛かったです。

職業用はあちこちが鉄でできていて重みもあり縫い目もしっかりしています。
それとくらべると刺繍ミシンはあっちもこっちもプラスチックで、縫っている時の音も
いつ割れるかいつピーピー警告音が鳴るかと恐怖心に駆られながらのミシンがけ
です。ミシン刺繍は楽しいですけどね!


【読者情報】
誰にでも一律に職業用が良いと言うつもりはありません。
私が職業用をお勧めするのは、
・洋裁にのめりこむ人(のめりこみそうな人)
・作品の仕上がりにこだわる人、高価な生地を縫う人
です。

手軽に、気楽に縫い物を楽しみたい人、家事労働の道具としてミシンを使う人は
家庭用が向いていると思います。ただし、実売10万円を越えるような高額機種の
購入は(あくまで個人の意見ですが)賛成できません。

1つめの理由は、今のミシンには要らない機能がつきすぎているからです。
「このステッチ(縫い模様)は何に使うの?」と聞かれて、全て答えられるミシン屋
さんがどれだけいるでしょうか?(洋裁の先生でも全部は分かりません)

一般に洋裁(洋服を縫う)は「既製品のように縫いたい」と思って縫うことが
多いと思います。ところがお手本の既製品でジグザグミシンの特殊なステッチで
縫ってある個所はほとんど(まったく)ありません。また、一般の主婦向けの
洋裁本では、はっきりと「直線、裁ち目かがり、ボタンホールができれば十分
です。」と書いているものが多いです。

メーカーのPR不足ではなく、もともと要らないステッチがたくさんつき過ぎて
いるのです。例えば家庭用ミシンの「すそまつり」を使って、よそ行きの
スカートの裾がまつれますか?ポツポツ糸が表に出てしまってNGです。
また、液晶パネル表示のミシンの場合、「糸がありません」といった見れば分かる
現象は正確に指摘してくれますが、糸掛けのミスをどれだけ正確に指摘し、
リカバリーのガイダンスが出せるでしょうか?

ミシンメーカは「手作りの楽しさ」とミシンの機能を必要以上に結び付けて
アピールしていると思います。確かに使いやすいミシンの方が作業が楽な
ことは認めます。しかし、裁縫は縫っている工程よりも作品の仕上がりの方が
重要です。手作りの喜びは作品を着て(着せて)あるいは使って実感するわけです。
縫い目の質は普及機も高級機も差がないのですから、得られる喜びにもあまり
差はありません。運転することそのものに「楽しさ」を求める自家用車とミシンの
本質的な違いです。

2つ目の理由は、高額機種は費用対効果が非常に小さい恐れがあるからです。
ミシンの値段を作った作品数で割って、1作品あたりのミシンのコストを計算
してみてください。10万円のミシンを買って、ミシンがお釈迦になるまでに、
100作品しか作らなければ、1作品あたり千円のミシン代が「乗っている」ことに
なります。裁縫が好きで、楽しくてしょうがない人なら、1作品千円でも惜しくない
かも知れませんが(そういう人はもっとたくさん使うでしょうから矛盾してますね)、
そうでない人はこの金額をもったいないと思うはずです。

3つ目は自動○○がもたらす能率向上の効果に対する疑問です。
たまにしか使わない人(永遠の初心者)にはお助け機能がたくさんあるミシンが
良いようにも思えます。働きながら子育て中の女性のように、裁縫に費やせる
時間が少なく、極力労力を押えたい人には自動○○が有効かもしれません。
しかし、実のところそのミシンの使い方を正しく把握していれば、自動○○が無く
ても能率が著しく低下すると言うことはありません。

自動糸切りは大量に縫うのならばトータルの作業時間の短縮になりますが、縫う量
が少なければそれほどの時間短縮にはなりません。
自動ボタンホールは確かに楽です(素直に認めます)が、ボタンホールは1着に
せいぜい10個以下です。下糸クイックだって、そんなに頻繁にボビンを交換する
訳ではないし、自動糸調子が無くても1度調子を合わせておけば、一作品縫い上げる
間は再調節の必要はほとんどありません。

むしろ初心者や裁縫が苦手な人が陥るのは、糸掛けの誤りによる「偽の故障」や、
縫いに失敗して、もう一度解いて縫い直すと言う「手戻り作業」の時間ロスです。
つまり、ミシンの使い方や、縫い方について気軽に教えてくれる人が周りにいる
ことがミシンの自動○○の何倍も裁縫の生産性を向上させます。(周りにの中に
はネット経由のお友達等も含みます)

なお、刺繍やミシンキルトと言った洋裁とは別ジャンルの「手芸」に使いたい人は、
価格によらず、その機能を持ったミシンを買うわけで、それを止めなさいという
つもりは毛頭ありません。


【読者情報】
しかし、「ミシンを買いました。この値段は妥当ですか?」
とか「安いミシンが欲しいです。お勧めを教えてください」
とか「オークションでこんなん出てます。どうでしょうか?」
っていう投稿が後を絶ちませんね。このサイトの趣旨を理解しない
ままの悪意ない投稿だと思いますが、これが現実でしょう。

上位機種にしかない機能などに必要性を感じること無く、購入する
消費者の多さは想像に容易いでしょう。勿論、ミシンに限らず
持つことに対する優越感や世界の広がりを否定するものではありません。
上位機種に必要性を感じて購入し、遺憾無く機能を有効利用するので
あれば文句のつけようがありません。

全購入数のどのくらいの割合で上位機種が有効利用されていますかね。
それから、上位機種が例え高額機種でなくても下位機種よりも
ロープライスってことは常識的に考えにくいですよね、
有り得ないことではないでしょうが。

メーカ姿勢の悪さも確かに感じますが、消費者サイドのまずさも
それ以上に僕は感じています。
悪徳ミシン販売の撲滅はもちろんひとつの絶対命題ですが、
それでミシンを取り巻く環境の問題が全て解決するとも思えません。

実際、僕は家庭用ミシンを使っていて、今のところ不満は感じません。
でも、不満を感じる人(特に縫い目や厚物縫い)がいたなら、
家庭用の枠に拘ることなく職業用や工業用への選択も
あって然るべきだな。とも思います。勿論、それらが万能ではない
ですし、家庭用の方が優る部分っていうのは少なからずある
ということを理解した上で。ということになりますね。

家庭用ミシンが悪者ではないとの主張はごもっともです。
家庭用のレゾンデートルも認めています。家庭用のミ迷信ですし。
ただ、こんな要らん機能をグチャグチャとデコレートするくらいなら、
もっと縫い目の奇麗さを追求してよ!な〜んていう人が
上位機種を必要とする購買層以上にいても不思議でないことは
僕なんかより(業)の方々はよく判っておいでですよね。

例えば、商品・機能そのものが悪者でなくても、使う者にとって
無用の長物を押し付けられるのであるとするなら、
それは”不要”に成り得る可能性があると思います。


【読者情報】
そういえばミシンを買ったばかりの頃は、嬉しくて意味もなくいろいろな
ステッチを試しましたけど、落ち着くとほとんど直線だけですね。
あとは時々ジグザグと、ごくたまにボタンホールを使うくらい。

私は6万円くらいのミシンを買いました。こちらの掲示板を見ていると
底値からは1万円近く離れていますが、それでも損した気分はありません。
お店出るとき店員さんに「これいいミシンだから、たんと使ってあげてね」
と言われたのがすごく印象的でした。


【業界人情報】
職業用ミシンに惚れこんでいる理由は何でしょう?
いつもお書きになってるように家庭用ミシンに勝る性能(縫い目の良さ)なのだと
思います。

ところが工業用系のミシン屋の中には「やっぱり縫い目の美しさは工業用さ。
職業用なんて目じゃないよ」「ボタンホールはやっぱり専門のボタンホールミシン
でないと」とおっしゃる人だっています。それは価値観の違いですので色々な
意見があってしかりです。

私が書いたのは「家庭用ミシンは軟弱じゃない」ということです。それで満足する
人もいれば職業用ミシンとの比較を考えない人も居るということです。「職業用
ミシン推薦サイトでは無い」と書いたのは、必ずしも職業用ミシンがベストでは
ないという表現からです。

ご存知かもしれませんがソーイング人口の多いアメリカやヨーロッパでは
家庭用か工業用かの選択枠しかありません。消費者の意識の中に職業用は
存在しません。ちなみにブラザーの職業用は「キルトクラブ」としてアメリカで
販売されています。EU諸国ではJUKI(シュプール)は売れなくて困っています。
但し、工業用では世界のトップレベルを維持しています。

私は家庭用ミシンの諸問題を語り合ってこれからおとりミシン販売の犠牲になる
人たちを少しでも減らすことと、メーカーが少しは責任を感じてこの運動に協力
することを願ってここに参加しています。

追伸:
私は洋裁学校も経営していますが、使用しているミシンは家庭用も半数以上
あります。評判はどちらも上々ですよ。


【読者情報】
私はそれでも初心者ほど比較的上位機種を買ったほうが良いと主張して
おきます。もちろん予算の許す範囲でです。(繰り返しますが刺繍機は
除きます)

初心者でも、これから洋裁にハマってどんどん腕を上げていく人と
同じ初心者でも、洋裁に挫折して、ろくに使わないで押入れにしまいっ放し
の人との違いは性格などを除いてどの辺にあると思いますか?

私は、一番最初の印象だと考えています。
手作りの喜びは自分のイメージが形になるときでしょう。
それ以前の敷居が高すぎると挫折しやすいわけです。
ミシンで言えば糸調子を筆頭に縫い出す前の準備段階が最大のネック
なんだと思います。その部分の敷居を可能な限り低ければ挫折の可能性は
低まると思うんですね。

おっしゃる通り、こんなことより身近に気軽に教えてくれる人が周りにいる
ことの方が有益であることは否定の余地もないことですが、
「自分に出来ること」「ミシンに出来ること」「環境によって出来ること」は
それぞれ重要ですが、区別して考えるべきです。

10万かけて趣味に昇華できる事と、3万で押さえて押入れの肥やしに
なるのとではどちらが損か比べるまでもないでしょう。
もっとネガティブに「これだけお金をかけたんだから使わなきゃ損だ」で
でもいいでしょう。

もちろん3万で趣味に昇華できるならそれに越したことはないですし、
10万かけて押入れの肥やしになるのならもはや本人の責任だと思います。
自動ボタンホールに関しては1ステップで出来るという現象そのものより
同じサイズのボタンホールが作れると言う事のほうがセーリングポイント
としては有効だそうです。

セールストーク風に言えば
「シャツなどでも5〜7個のボタンボールが必要ですが同じサイズで正確に
作れますよ」「サイズに不揃いがあるともう一度解いて縫い直す必要が
ありますがそんな作業もなくなりますよ」
といったところでしょうか?


【管理人回答】
家庭用ミシンの上位機種に関しては、色々な考え方がありますね。

■否定論
・まったく使わないステッチなど不要な機能が多すぎる。
・上位機種に付いている機能はメーカの「押し付け」である。
・上位機種を買うくらいなら職業用を買うべき。

■肯定論
・初心者が最初のハードルを越えるために「自動○○」などの機能は有益。
・職業用がすべての面で家庭用より優れているわけではない。
・海外では家庭用と工業用だけで職業用ミシンは存在しない。

どれが正解でどれが間違っているという話ではないと思います。
それぞれのユーザのニーズや嗜好によって判断すべきでしょうね。

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