| ドはドレイのド *「こらー! なにをしているっ! さっさと 岩をはこばんかっ!」 あぁ、大人になってしまった…可愛くないよ。 いきなり黄色い文字のファイブ。 HP1、所持金0、持ち物「ドレイのふく」のみ。 でもMPはたっぷりあるので、とりあえず回復。 ドレイになっても、ターバンは外さない。 *「ううっ……。 いったい どれだけ岩を運べば 休めるんだ……。」 *「はあはあ……。」 *「ジャマをしないでください。 ムチで打たれたくないんです。」 *「この石の入った袋を 上に運ぶんだ! わが教祖さまは 大神殿の完成を 待ちのぞまれているぞ。」 神殿を造っているらしい。ダーマの神殿だったらイイナ! *「はたらけ! はたらけ! 死ぬまで はたらくんだ!」 バカだなぁ、「生かさず殺さず」が基本なのに。 *「なんだ その目つきはっ?」 *「ドレイはよお もっと 死んだような目を してるもんだぜ。」 *「ええい 気分の悪いヤツめ! さあ はたらくんだっ!」 *「はあ はあ……。 あと 1000個ぐらい 岩を 運べば 休めるだろう……。」 一秒に1個運べば 17分後には休めるじゃん、ガンバ☆ *「わっはっはっはっ。 お前たち ドレイは 本当に しあわせ者だな!」 *「わが大教祖さまのために 一生 はたらけるのだからな!」 ドレイじゃないけど、お前だって教祖さまのために一生働くんじゃん。 *「おらあ ドレイにされてから 20年以上に なるだよ。」 20年前から建設中なのか…完成より先に、教祖さま死ぬんじゃない? *「そういや あんちゃんは ここに来たとき まだ 子供だったよな。」 *「あんちゃんも ずいぶん たくましく 成長したもんだな。」 ドレイなのにね。 *「いいか? まだ 秘密の話だが……」 *「教祖さまは この神殿が完成すれば お前たちドレイを 解放すると おっしゃっているぞ。」 *「もちろん わが 光の教団の信者に なればという条件つきだが 悪い話では あるまい。」 信者になるのがマイナスみたいな言い方。 *「外の世界は 魔物がウヨウヨ。 でも ここは安心よ。」 *「それも これも 教祖さまの おチカラなのね。」 馬鹿ドレイもいるのね。 *「ここの教祖さんは 世界を救うと いうとるそうじゃ。」 *「しかし 無理やり さらってきた 人間に 神殿をつくらせるようでは ロクなもんじゃねえぞ!」 欠陥神殿にしてやりましょう。 *「なんだ お前はっ!? はやく 自分の仕事場に もどらんかっ!」 *「そして まちがっても ここから逃げようなど 思わぬことだな。」 ヘンリー発見。 ヘンリー「やあ ファイブ! こんなところで 油を売ってると またムチで 打たれるぞ。」 ダメージなんて喰らわないもん。 ヘンリー「それとも また 逃げだす相談かい? あれから もう10年になるもんな。」 王子さま、ずいぶんと優しくなりました。 ヘンリー「お前の親父さんには 本当に 申しわけなかったと 思っているよ。」 ヘンリー「お前は きっと 親父さんの 最期の言葉を信じて 母親を さがしたいんだろうな。」 「最期の言葉」って、気絶してたはずなのにな…。 ヘンリー「いいよなあ……。 オレなんか ここを逃げだしても お城じゃ 弟の デールが 王さまになってるだろうし。」 彼の中で、父上は死亡確定らしい。 ヘンリー「と くどくど話してても しかたがないなっ! さあ 仕事 仕事……。」 すっかりマジメになられて。 兵士「まいった……。 妹のマリアが ドレイに されてしまったのだ……。」 兵士「なんとかしたいが 教祖さまには さからえないし……。」 兵士「と こんなことを ドレイの お前に 話しても しかたなかったな……。」 妹と同様、無理やりドレイにされてるって知ってるくせに まだそんなクチを聞くのか。 お墓がある。 ずいぶんと くちはてた 古いお墓だ。 新しいものが 見あたらないが この前 死んでしまったドレイは どうなったのだろう……。 そんな怖いプチ情報、いらない。 牢屋に人が入ってる。 牢トビラには かたく カギが かけられている……。 *「ちきしょ〜! ここから 出しやがれ! インチキ教団めが〜っ!!」 牢屋にいれば、労働しなくて済むなぁ。 夕方 *「よーし! 今日は ここまでだ!」 意外と早い終了。 *「明日も 朝は早いぞ! それぞれ 部屋に もどって さっさと 休むんだ!」 次の日 ヘンリー「やあ ファイブ やっと 目がさめたようだな。」 ヘンリー「ずいぶん うなされてた ようだけど また ムチで 打たれる夢でも 見たんだろ。」 ヘンリー「しかし お前は いつまでたっても 反抗的で ドレイになりきれないヤツだよなあ。」 反抗的なのか…素直じゃないファイブなんてファイブじゃないのに。 ヘンリー「その点 オレなんか 素直になったと 自分でも思うよ。 わっはっはっ。」 よかった…ね…? ヘンリー「もっとも オレが 素直になったのは お前の親父さんの 死が こたえたのも あるけどさ。」 だから、気絶してたじゃんってば。 ヘンリー「あれから 10年……。 月日のたつのは早いもんだぜ。」 *「こりゃ ファイブアニキ どうも おはようございます。」 *「なんでも アニキは 子供のとき 連れてこられて ドレイとして 10年も はたらかされているとか。」 *「ずいぶん 苦労しなすったんですねえ。 うっ うっ……。」 いや、あなたもね…。 *「よお おめえか! おめえの親父は この教団の ヤツらに 殺されたんだってな。」 *「その時の くやしさを 忘れちゃいけねえぜ。」 *「その思いがあるかぎり おめえは きっと 生きてゆくだろうからな。」 憎しみの人生なんて…。 *「あんた 知ってますか? 神殿が完成すれば 私たちは 自由の見になれるんですよ!」 *「おめえはよお 考えが 甘いんだよ! 誰から聞いたかは知らんが……」 *「そんなのは オレたちを がんばらせるための口実に 決まってるだろっ!」 *「でも 本当だって……。」 *「知らん 知らん! おめえは 幸せなヤツだよ!」 *「ちょっと 聞いておくれよ。」 *「そこの マリアちゃんは 光の教団の信者だったのに ドレイに されちゃったのよ。」 *「なんでも 不注意で 教祖さまの 大事なお皿を わってしまったとかで……。」 *「マリアちゃんの 兄さんは 教団の兵士をしてるっていうのに まったく ひどい話よねえ……。」 教団の信者ぁ〜?だったら敵じゃん。どうなったって知らん。 マリア「私…… 最近は 教祖さまの お考えに ついていけないところが あったんです……。」 マリア「だから 教祖さまの怒りをかって ドレイにされて むしろ よかったのですわ。」 誰かと交代なら、もっと良かったのに。 マリア「こんなに多くの人々が 教団のために はたらかされて いることが 分かりましたし……」 でも一生出られないんじゃ、知っても意味ないよ。 マリア「光の教団が おそろしいチカラ によって うごかされていると ウワサに聞いたことも あります。」 マリア「でも いったい誰が そんな おそろしいチカラに たちむかえるのかしら?」 闇の教団、かな。 ムチ男が入ってきた。 *「おらおら! 仕事の時間だぞ! さっさと いかないと このムチが とぶぞ!」 バシッ! みんな出て行きました。ヘンリー、素直すぎ! *「はーん? また お前か……。 なにかにつけて 反抗的なヤツだな!」 ファイブは素直なとこがいいのにね…。 *「さっさと 出てゆかんかっ!」 バシッ! 仕事場 *「神殿が 完成すれば 自由になれるという話か? ああ もちろん本当だとも!」 *「だから 何も考えず 精いっぱい はたらくのだぞ!」 ウソくせー。 なんと! ドレイの女が ムチで 打たれている! いや、普通じゃん…だってドレイだもん。みんな打たれてるよ? *「オレの足の上に 石を落とすとは ふてえ女だ! その根性を たたき直してやる!」 マリア「ど… どうか おゆるしください……。」 *「いーや だめだ。 たしか おめえは ドレイに なったばかりだったなあ。」 *「このさいだから 自分がドレイだってことを 身にしみて わからせてやる!」 マリア「ひいいい……。」 2人で よってたかってムチを打つ男たち。 ヘンリー「く……! あいつらっ!」 ここだけの話、この人 やじ馬です。 ファイブを通せんぼしつつ、見てるだけ。 *「あんなに ムチで打たれて……。 かわいそうに……。」 *「むごいのう……。 誰か なんとか してやれんもんじゃろうか……。」 *「教団の人たちに さからうなんて バカよ。 おとなしくしてれば 殺されたりしないのに。」 ヘンリー「あれ ファイブ! いつのまに そこに いたんだっ!?」 ヘンリー「まあ いい……。 オレは もう ガマンできないぞ!」 *「うわっ!」 ドラクエ特有の、近づいたり離れたりの戦いを繰り広げるヘンリー。 *「さわぎは やめてくださいよぉ。 こっちまで 怒られるんです……。」 そうだよね、ごめんね。 *「おらおら 見物してねえで とっとと はたらけ!」 初めて岩を押してみたけど、超軽い。 ちょっと当たっただけでスーって進む。 ヘンリーに話かける。 ヘンリー「オレは もう ガマンできないぞ! ファイブ! お前も 手をかせっ!」 えぇっ、まだ戦ってなかったの!? その ぶつかり合いはナニよ? マリア「いけません……。 私にかまうと あなたまで ムチで 打たれてしまいますわ。」 そうねー。 ヘンリーを助けるために、ムチ男に話かける。 *「なんだ! お前も はむかう気だなっ!? よーし 思い知らせてやる!」 ムチおとこが あらわれた! 意外と可愛い。 ムチおとこたちを やっつけた! 思い知ったかっ! 上から兵士が降りてきた。 兵士「なんだ なんだ この さわぎはっ!?」 *「はっ! この2人が とつぜん はむかってきて……。」 敬語ってことは兵士の方が上なんだから、 妹をドレイから解放することも出来たんじゃ…? 兵士「この女は?」 *「あっ はい。 このドレイ女も 反抗的だったので……。」 兵士「………………。 ……まあ よい。」 兵士「おい この女の 手当てを してやれ!」 *「は? ……あっ はい 分かりました!」 兵士「それから この2人は 牢屋に ぶちこんでおけっ!」 ハァァー?こっちも手当てしろよボケ! *「はっ!」 *「さあ 来るんだっ!」 牢屋 ヘンリー「いや〜 まいったな。 しかし ムチで 打たれるより マシかな。 わっはっはっ。」 ヘンリー…。 ヘンリー「どうしようもないな。 せっかくだから のんびりすることに しようぜ。」 寝ころぶヘンリー。のんびりしすぎ。 ヘンリー「しかし いつまで ここに 入れておく気かなあ。」 ヘンリー「ん? 誰か 来たみたいだぞ!」 兵士とマリアがやって来た。 ファイブたちの牢屋のトビラを開ける兵士。 他にもトビラを開ける音が。 ヘンリー「いったい なんだろう? おい 行ってみようぜっ。」 後ろ向きのまま、引っ張られていくファイブ。 イヤなのか? マリア「さ 先ほどは 助けていただいて 本当に ありがとうございました。」 ヘンリー「あっ キミは……。」 マリア「さあ どうぞ こちらへ。」 兵士「妹のマリアを助けてくれたそうで 本当に 感謝している。 私は 兄のヨシュアだ。」 ヨシュア「前まえから 思っていたのだが お前たちは どうも 他のドレイとは ちがう。 生きた目をしている!」 生きてるもん。 ヨシュア「その お前たちを 見こんで たのみが あるのだ。 聞いてくれるな?」 お前は敵だ。 ヨシュア「まあ そういわずに 聞いてくれ。」 ヨシュア「じつは このことは まだウワサなのだが……」 ヨシュア「この神殿が 完成すれば 秘密を守るため ドレイたちを 皆殺しにするかも 知れないのだ。」 ヨシュア「そうなれば 当然 妹のマリアまでが……!」 ヨシュア「お願いだ! 妹のマリアを連れて 逃げてくれ!」 ヨシュア「お前が 昔 さらわれて 来たときの 荷物やお金も うしろのタルに入れておいた。」 誰もお金に手をつけてないなんて、なんて無欲な人達なんだ。 ヨシュア「この水牢は ドレイの死体を 流す場所で…… 浮かべてあるタルは 死体を入れるために 使うものだ。」 ヨシュア「気味が悪いかもしれんが そのタルに入っていれば たぶん 生きたまま 出られるだろう。」 なんで死体がどうのって教えたの? 教える必要ないよね。 ささいな嫌がらせ? ヨシュア「さあ 誰か来ないうちに 早く タルの中へ!」 ヘンリー「おい どうした ファイブ? どっちにしても こんなチャンス 見のがす手は ないだろう。」 ヘンリー「さあ タルに 乗り込もうぜ!」 お先にどうぞ。 マリア「………………。」 なにを 思っているのか マリアは だまって うつむいたままである。 密告してやろうと、牢屋から出ようとしたら ヘンリー「ファイブ なにしてるんだ? 誰かに 見つからないうちに 早く タルへ 乗り込もうぜ!」 へいへい。 タルに乗り込む三人。 近くの牢屋に繋がれている人が暴れる。 *「くそーっ! オレも 出しやがれっ!!」 ひどいよね。 ヨシュアは タルにからめられた クサリのカギをはずし 願いをこめて タルを 流れに押し出した! 水路を進んで、ものすっごい高さの滝を落ちていくタル。 壊れるって。 海を漂って漂って…… どこかの教会に漂着。 |
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