香港における飲茶の老舗。
この店ではお茶を楽しむという飲茶の原点に立ち返ることを思い起こさせてくれる。
この店のお茶の品質は普通の店で出てくるお茶とは歴然とした差があり、深く豊潤な香りと味わいが何煎目になっても続くのが特徴だ。
メニューは月に数回変わるが、定番の点心を中心に一部に入れ替えがあるだけだ。
点心はとりわけおいしいわけでもないし、他店のように凝ったものもない。
点心の研究開発に余念のない他店とは異なり、やや時代遅れのスタイルを頑強に守り続けているようだ。
午前10時頃までは駅弁スタイルでオバサンが点心を売り歩くが、それ以降はワラ半紙のオーダーシートに鉛筆で印を付けて注文する方式になる。
駅弁スタイルでは冷めてしまったり蒸気で弾力を失った点心に当たってしまうことがあるが、そんな場合は運が悪かったと諦めるしかない。
この店の独特の雰囲気は長い伝統が培ってきた産物であろう、付け焼刃のレトロ趣味の店など決して真似はできない。
暖かな電球の光や、木製の椅子の冷たい感触には、しばし街の喧騒や時の流れを忘れさせる魔力さえ感じてしまう。
ここでは「一盅兩件(1杯のお茶に2種類の点心)」で、ゆったりとお茶と雰囲気を楽しむのがよいだろう。
| メニュー抜粋 |
淡水鮮蝦餃(エビギョウザ) |
鯆魚蝦燒賣(魚のすり身とエビのシュウマイ)
|
蠔油叉燒包(オイスターソース風味のチャーシュウまんじゅう) |
層酥雞蛋撻(カスタードタルト) |
|
|