2軒のプリン屋
以前から気になっていたことであるが、佐敦のわずか1本通りが違うだけのところに2軒のプリン屋(と言うか牛乳屋)がある。
1軒は義順牛奶公司、もう1軒は澳洲牛奶公司である。
ある朝、この2軒をハシゴしてみようと思い立って出かけてみた。
義順牛奶公司
牛のトレードマークで有名。
本店は澳門にあるらしいが、実は恥ずかしながら澳門には行ったことがないので、よく知らない。
銅鑼灣や灣仔などにも支店を出している。
店に入ると、店内は狭いのだが、さほど混んでいない。
ガイドブックで紹介されていることもあって、日本人観光客もよく来るのか、日本語メニューを置いてある。
地元の香港人たちは朝食セットを食べているが、私たちはプリンだけを注文した。
左の馳名雙皮燉鮮奶(牛乳プリン)は甘味をつけた牛乳を蒸して固めたもので、味は平均的。
右の冰花燉雞蛋(卵プリン)は卵の匂いが強く、まるで具の入っていない茶碗蒸しに甘味をつけたような感じだった。
香港の卵は概して日本のものよりも匂いが強くて味が濃いが、バニラエッセンスなどのようなものは加えていないので、卵の嫌いな人は抵抗があるかもしれない。
値段については、牛乳プリンはHK$18.5で、卵プリンはHK$16であった。

澳洲牛奶公司
次なるは澳洲牛奶公司である。
店内は義順牛奶公司の倍くらいの広さで、客は10倍くらい入っていた。
やむなく相席となる。
例によって香港人たちは朝食セットを食べている。
彌敦道から更に離れているが、こちらの方がメニューの種類が多いので、はやっているのかもしれない。
単純比較できるように全く同じものを注文した。
左の馳名雙皮燉鮮奶(牛乳プリン)は義順牛奶公司のものと同じような味で、両方を比べても大きな差はない。
右の冰花杏仁燉雞蛋(卵プリン)はアンニンの風味が卵独特の匂いを抑えていて食べやすい。
値段はどちらもHK$16であった。

判定
この勝負、僅差で澳洲牛奶公司の勝ちとした。
理由は冰花杏仁燉雞蛋のアンニン味に工夫が見られた点と値段である。
ちなみに牛乳プリンの値段は例えば杏花樓などのデザート店も含めて、私たちの知る限りでは義順牛奶公司が最も高い。
味の方と言えば、その値段の分だけ違うかというと疑問を感じる。
「プリン=義順牛奶公司」というのが多くのガイドブックで定説になっているようだが、私たちとしては、もっと他にもプリンのおいしい店はあると思いたい。
他にショウガ入りプリンを売り物にしている店もあるし、繁華街から離れたところにもおいしい店はある。
プリン探しの旅は、まだまだ続きそうだ。
【2001年12月】
◆義順牛奶公司 九龍佐敦庇利金街63號
◆澳洲牛奶公司 九龍佐敦白加士街47-49號
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