オフィス街の中環へ向かう坂道の途中という絶好のロケーションだ。
朝は出勤途中の地元人がひっきりなしに立ち寄ってパンを買っている。
この店を有名にしたのは香港最後の総督であるクリス・パッテン氏のお気に入りだった蛋撻(エッグタルト)だ。
店のショーケースに並べられているパン類は正直言って蛋撻以外は平々凡々、他の店の方がはるかにおいしいので、わざわざこの店で買う必要はないだろう。
蛋撻だけが有名なのは、蛋撻だけがおいしいからだ。
さて、この蛋撻であるが、いつも買えるとは限らない。
フル稼働して焼いていることには間違いないらしいが、大量に焼き上げても瞬く間に売り切れてしまい、ひとたび売り切れてしまうと次の焼き上がりまで30分はかかってしまう厄介な側面もある。
焼きたてから15分ほど経った頃が最もおいしいとは店の人の弁。
しかしこの絶妙なタイミングを狙って買うことは、なかなか簡単なことではない。
店舗の賃貸料がもとで一旦閉店したが、同じ道沿いに移転して開店した。
老舗の復活は喜ばしい限りだ。
| メニュー抜粋 |
蛋撻(エッグタルト)
クッキー生地にプリン液を流し入れて焼き上げたもので、さながらクッキー生地とプリ
ンを合わせた感じ。
クッキー生地はショートブレッドのような味わいで、カスタードの部分は卵の生臭さを抑
えていながら素朴な味。
焼きたてではなく、焼きたてから15分ぐらい経った「冷えたて」が最高においしい。 |
朱古力卷(チョコレートロール)
ミニサイズのロールケーキの中でもこれが一番まともな味。
甘さの中にほのかな塩味のきいたバタークリームが懐かしい。
他にも檸檬卷(レモンロール)がある。
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椰撻(ココナツタルト)
クッキー生地にココナツフィリングをのせて焼いたもの。
蛋撻の人気に存在感が薄いが、かなり秀逸。 |
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