マラソンの歌2/3号ー10
  





夢にさへ駆けたきものを海(わた)の原ハイウエーマラソンに昂ぶりて行く

東西の友集ひ来て天香寺のユースホテルに情報交はす

朝明けの朝日連峰まさやかに傷のごとくに雪渓の見ゆ

スタートを待ちて転寝(まろびね)タプソールの臭ひの篭る体育館に

トンネルのレモンのランプ仄暗く行き交ふランナー颯爽と映ゆ

芭蕉翁遊女の宿の「萩と月」の市振トンネル三キロ長し

応援の手拍子とよむトンネルの出口の明かり見えてし遠し

海見むと来れど朝日親不知のインター間はトンネルばかり

トンネルを抜けて展けし日本海鏡のごとし荒るると聞くに

荒海の嵐にならばいかならむしばし高見に桁下覗く

親不知の天険に沿ふ洋上のインターチェンジに未練のターンす

キ印も上に上ありフルマラソン今年九度目の猛者(もさ)と知り合ふ(竹田昭彦氏)

彼の綴るマラソン紀行記五十編吾も綴らむマラソンの歌


 開催日    昭和63年7月3日

 主催地    富山県下新川郡朝日町

 参加種目   フルマラソン

 記録     3時間48分9秒

 備考     運営ミスにより距離約38q

 「山の辺」  9月号



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