マラソンの歌12/13号ー5
 







雪見走なりと思へば勇み出づ外は白銀雪の舞ひ積む

いつ知らに氷雨となりて都庁舎の傘下の広しランナー集ひ

発泡のシートを巻て蓑虫のごとくランナースタート待ちをり

走列の真直中にわれはゐてスタートなしたり身はもまれつつ

道幅に溢れてランナー流れ駆く流れの早し交錯しつつ

本流の中にもまれて皆早し脇目危ふし交錯しつつ

懸命に駆けつつわれの足遅く煽られて駆く脇目危ふく

役員のブレザーコートの紫がシックに淡し氷雨の街に

「青島」のTシャツの背に声かかるともに出でたる伴走仲間

十キロを過ぎても抜かるるばかりなりランナー疎らになりたるなれど

情けある計らひ嬉しくわれは駆く遅れし振込みを受け入れくれて

大会の規制の厳し手続きは煩はしくも昨日も来て

二十分規制緩めて二万人駆けさせ給へ首都東京を

後ろからゆるり駆くるが慣ひなるわれ煽られて苦しかりしよ


 開催日   平成5年1月24日

 主催地   東京都

 種目    ハーフマラソン

 記録    1時間56分06秒

 ゼッケン  NO・3051

 「山の辺」 5月号



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