マラソンの歌1号ー9
  





丹波渓谷紅葉マラソン文化の日奥多摩湖畔は半ばの錦

露に濡れ朝日に照りて鮮やかにたわわに実る柿の実の秋

丹波川の瀬音すがしく枕辺にスタートを待ちて河原にごろ寝

スタートをずらして行き交ふ皆の顔楽しく道に擦れ違ひたり

丹波山の紅葉はいまだ燃え七分舗装道路をランナー彩る

谷底に一塊の部落見ゆ落ち葉焚くらむ煙棚引く

この坂を上り来るかと前(さき)見れば切り立つ山の中腹に道

切り岸のはつか平に家建ちて側の斜面に作物実る

切り岸に家建ち人の生活(くらし)見ゆ嵐の夜はいかに過ごさむ

山峡に赤く塗らるる橋桁の紅葉の山に映えて麗し

秋の陽は谷深ければ届かざり向かふの山の頂き過ぎる

切り岸に人の生活を垣間見てゴールの街の拓けて広し

凍み豆腐若芽茸の具は豊か村のサービスの味噌汁うまし

バス停の切符売り場の駄菓子屋に昔のおもかげ残るを見たり

真盛りの全山燃ゆる丹波山の紅葉マラソンいづれ走りたし


 開催日    昭和62年11月3日

 主催地    山梨県北都留郡丹波山村

 参加種目   20km

 記録     1時間50分0秒

 「山の辺」  昭和63年1月号



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