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ようこそバロック音楽の小道へ!



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バロック音楽とは
  「バロック」とは「ゆがみ」「歪み」といった意味があり、あまり良いイメージがありません。しかし、その音楽と作曲家たちの果たした役割などを考えると、納得できるものがあります。それは、今までの音楽からクラシック〜近代・現代・・・と「音楽」の基礎が確立するために大きな「力」が働いて、「歪んだ」のです。


バロック音楽の時代
 バロック音楽の位置づけは、16世紀頃のルネッサンス音楽と18世紀頃からのクラシック音楽の間になります。

バロック美術との比較
 バロックと言うと同じように美術と比較されますが、年代的には多少ずれがあります。しかし、絵画などが醸し出す精神は音楽に共通するものがあります。

バロック音楽の特徴
 バロック音楽は、それまでの自然音律を中心とした変化の少ない曲調から、バッハによる「平均律」の確立により大幅にその表現力を獲得したのです。求められたのは「より強い表現力」なのです。バロックが「歪みやひずみ」の意としたところは、内側から壊して行く原動力です。

 基本的な手法には「通奏低音」と呼ばれるものがあり、曲全体を豊かに導いていく楽器の存在です。確固たる基礎を築いているだけではなく、時折見せてくれるメロディー楽器との対比や競い合いはさまざまな効果を出します。

 誰もが「カノン」という言葉を学校の音楽の授業で習ったことがあると思います。このカノンもバロック音楽の特徴です。
 この「カノン」という言葉は「聖典」あるいは「聖書」という意味を持っています。単に「輪唱」と訳してしまっては深い意味が見えてきません。「聖書」という言葉で表す限り、そこには重要な意味があるのです。
 あるひとつのテーマが、数々の音程によって表現されて、時にはそれぞれの音が時間的に前に出たり後ろになったり。曲調を変化させながらも、「テーマ」は変わることがないのです。さまざまな音同士が「時」をずらしながらも「テーマ」を守り、同じ時の音はすばらしい調和を保つ。・・・まさに音楽で「神様」というものを表現しているようなものです。
  私たち人間には「時」を早くしたり遅くしたりすることはできませんが、「神様」ならできるのです。過去も、現在も、そして未来も、同じ「神様の人々への救いの計画」のテーマを奏でているのです。そんな神様はどんな時にもすばらしい「調和」を私たちに見せてくれるのです。
 「カノン」はその演奏形態の規模によって「フーガ」と呼ばれたりもします。
 また、ヨーロッパでは音楽といえば「オペラ」が中心ですが、オペラの誕生もバロックから・・・といえます。ルネッサンスから続いていた世俗音楽はこのオペラでも表現されるようになります。しかし、バロックの時代背景の中にあの宗教改革が重なり合うと、このオペラをしのぐ「オラトリオ」が誕生します。宗教改革派と反宗教改革との争い(?)はよりひとびとの心を捕らえる劇的なストーリーへと進んでいきます。特に「オラトリオ」という「聖書を舞台としたオペラ」は「パッション(受難曲)」の元に最盛期を迎えるのです。
 また、それまでのグレゴリオ聖歌に代わり、聖書の教えや信仰を詩の中に歌いこんだたくさんの「コラール」が誕生したのです。



バロック時代に活躍した作曲家たち
ハイルブロン・ハインリヒ・シュッツ(1585〜1672 ドイツ/ドイツ音楽の父)




ヘンリー・パーセル(1659〜1695)




アントニオ・ヴィヴァルディ(1678〜1741)




テレマン(1681〜1767)




..バッハ(1685〜1750 音楽の父)



ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデル(1685〜1759)







バロック音楽で活躍した楽器たち
 パイプ・オルガン
   パイプオルガンは「楽器の王様」と呼ばれるほど、その構成や規模においてすべての楽器に勝るものを
   もっています。教会に設置されたパイプオルガンはそれ自身が建物と一体になっていることが多くあり
   ます。パイプオルガンによっては、人間の耳では聞くことのできない周波数領域のE音まで出すパイプ
   を持つものもあるそうです。「体で感じる音」として伝わるのです。

 ブロック・フレーテ
   バロック時代の「フルート」と言えば、現代のリコーダに相当するものでした。しかも、アルトが主体
   でした。喜びから悲しみを表現できるこの音域のブロック・フレーテは特に愛されていたようです。

 フラウト・トラヴェルソ
   このフラウト・トラベルソは現代のフルートの原型です。「フルート」と言えばブロックフレーテだった
   この頃は、あえて「横吹きのフルート」という名称がつけられました。これがフラウト・トラベルソです
   フルートは木管楽器です。現在のフルートはほとんど金管状態です。当時は象牙で作られたフラウト・ト
   ラベルソもあったようですが、何と言ってもその味わいを感じさせてくれるのが木管の響きです。

 ハープシコード(チェンバロ)
   バロック時代の鍵盤楽器の主流はこのハープシコード(チェンバロ)です。二段に配置された強弱用の鍵
   盤はバロック音楽にふさわしい華やかさと物悲しさを奏でてくれます。ブロックフレーテやフラウトトラ
   ベルソとの組み合わせは、どの作曲家も多く用いています。後にピアノが誕生しますが、当初のピアノは
   「異端児」のような存在だったようです。

 クラヴサン(クラヴィコード)
   構成はハープシコードと同等で、一回りも二周りも小さくしたものがあります。バロック時代の家庭学習
   用に愛用されたようです。J..バッハも妻アンナ・マグダレーナのために多くの練習曲を書いています。
   このときの楽器もクラヴサンです。

 ヴィオラ・ダ・ガンバ
   バロック時代の代表的な演奏形態(通奏低音)になくてはならない楽器。現代のチェロにあたるものです。

 リュート
   現代のギターの原型。日本の琵琶にも似たその形は、ギターとは別物・・と呼ぶ人もいます。開放弦を含
   めて20弦近いその構成は、ギターに比べるとはるかに多くの表現力をもちます。その分、演奏者にはその
   ための技術を要求します。


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マーク斎藤あて