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「わたしは理科系だ!」と言いながら、「計算尺」の存在すら知らない人が、最近わたしのまわりでも多くなってきた。・・・それは理科系人間としてあまりにも哀しくありませんかぁ!
理科系人間だったらもっと計算尺を知ろうよ! そもそも、今のわれわれの技術が、先人の科学技術計算をベースにしていることに気付いている人なら・・・。
まあ、コンピュータが勝手に「おんぎゃー!」と誕生したと思っている人だったらしょうがないけど。「どうしても計算尺にはアレルギーが出てしまう」・・・と言う人は。ポケコンのお部屋へどうぞ。→(ポケコン・パラダイス) だって、今どきソーラーさえ使わずに計算が出来るなんて、凄いと思いません?乗算(かけざん)、除算(わりざん)、対数、三角関数(sinΘ,cosΘ,tanΘ)二乗、三乗、二乗根、三乗根なんて計算はちょちょいのちょい!なんですから。
ただし、対数尺によるの計算の組み合わせが主体になるため、「たし算」や「ひき算」はできません。
ここに所有する計算尺のラインナップを紹介しよう。
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○HEMMI SUN X1 |
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○HEMMI SUN NO.2664S |
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○HEMMI SUN NO.2634 |
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○HEMMI SUN WJ |
えーっ、ただ今から群馬県内で第7位(6位までが入賞・・トホホ)、全国大会出場(惨敗)・・・というほとんど役に立たない実績を武器にいくつかの講義を行います。
計算尺はとてもデリケート・・・と言ってるそばからチャンバラごっこを始めているキミ! 廊下で立ってなさい!
特に、計算尺の精度を支えているのが、赤い線の「カーソル」だ。大きい機種では微調整や清掃のためにビスがついており、組み立て時にこの部分をいい加減にしてしまうと、答えもいい加減となってしまいます。
また、スライドする中尺は、「滑りが命」です。ゴミや消しゴムかすなどで滑りが鈍くなってませんか?
それぞれの目盛り部分はいつも読みやすいようにきれいにしておくことが大切です。
ここで簡単に目盛りの種類を説明します。

基本の目盛は「D尺」です。その下の「A尺」は「D尺」を二乗した値となっています。勘の良い人ならすぐわかりますね。「A尺」は「D尺」を2倍に圧縮した目盛となっています。「D尺」にカーソルを合わせれば、その二乗の答えが「A尺」に出ているという訳です。また、「A尺」にカーソルを合わせれば、「D尺」にその平方根の値があるのです。
また、「D尺」の上の中尺上には「D尺」と同じ目盛の「C尺」があります。これは割り算に使います。
「C尺」の上には「CI尺」があり、これは掛け算のときに使います。良く見ると、「C尺」の目盛とは正反対です。
「CI尺」の上には「CIF尺」「CF尺」「DF尺」があり、これは次の計算の数字や、答えが中尺上の目盛からはみ出した場合に使います。
「K尺」には「D尺」の三乗の値があります。反対に、「K尺」の三乗根が「D尺」に出ています。
※それぞれの目盛りの配置は機種によって異なります。
ここからは例題を使いながら説明していきます。
例題1 2.35×4.96=
○基本は「D尺」から始まります。「D尺」の「2.35」の位置にカーソルを合わせます。
○次ぎに、カーソルの「赤線」に「CI尺」の「4.96」を合わせます。
○「CI尺」の「1」の部分に相当する「D尺」の目盛りを読みます。
○「D尺」には「1165」という数字を読むことができます。
○例題1では、簡単に2×5=10程度の数字になることがわかりますから、この場合の答えは「11.65」です。
例題2 5.68×7.24=
○同様に、基本は「D尺」から始まります。「D尺」の「5.68」の位置にカーソルを合わせます。
○次ぎに、カーソルの「赤線」に「CIF尺」の「7.24」を合わせます。
○「CIF尺」の「ルート10」の部分に相当する「DF尺」の目盛りを読みます。
○「DF尺」には「411」という数字を読むことができます。
○例題2では、簡単に6×7=42程度の数字になることがわかりますから、この場合の答えは「41.1」です。
※もうすでにおわかりのとおり、計算の途中で、「**F尺」を1度用いたら、その答えは「DF尺」になるのです。
例題3 3.12×9.57×2.44=
○3つの数字のかけ算の場合も「D尺」から始めていきます。
○「D尺」の「3.12」の位置にカーソルを合わせます。
○カーソルの「赤線」に「CI尺」の「9.57」を合わせます。
○中尺の位置を動かさないようにして「C尺」の「7.34」の位置にカーソルを合わせます。
○カーソル位置に相当する「D尺」の「727」の目盛りを読むことができます。
○例題3では、簡単に3×10×2=60程度の答えになることがわかりますから、答えは「72.7」です。
※このように、3番目の数字に対しては「CI尺」ではなく、「C尺」を使います。これは、5番目や7番目の数字に対しても同様です。
※計算の途中で、目盛り上の制限から「CIF」を使った場合には、答えは「DF尺」に出ます。
「**F尺」を偶数回使うと、答えは再び「D尺」に戻ってきます。
例題4 5.67÷2.51=
○わり算の場合も「D尺」から始めていきます。
○「D尺」の「5.67」の位置にカーソルを合わせます。
○カーソルの「赤線」に「C尺」の「2.51」を合わせます。
○「C尺」の「1」の部分に相当する「D尺」の目盛りを読みます。
○「D尺」には「226」という数字を読むことができます。
○例題4では、簡単に5÷2=2.5程度の数字になることがわかりますから、この場合の答えは「2.26」です。
例題5 9.12÷1.23÷2.56=
○わり算の場合も「D尺」から始めていきます。
○「D尺」の「9.12」の位置にカーソルを合わせます。
○カーソルの「赤線」に「C尺」の「1.23」を合わせます。
○中尺の位置を動かさないようにして「CIF尺」の「2.56」の位置にカーソルを合わせます。
○カーソル位置に相当する「DF尺」の「289」の目盛りを読むことができます。
○例題5では、簡単に9÷1÷3=3程度の答えになることがわかりますから、答えは「2.56」です。
※このようにわり算でもかけ算のときと同様に、3、5、7回目の割り算にはCI(CIF)尺を使います。
※目盛りの都合上F尺を利用した場合、奇数回の使用では答えがDF尺に、偶数回の使用では答えがD尺に答えが出ます。
二乗や平方根で気をつけるポイントは、「2桁区切りの数字で扱う」ことです。
例題6 3.452=
○二乗場合も「D尺」から始めていきます。
○「D尺」の「3.45」の位置にカーソルを合わせます。
○カーソルの「赤線」の位置の「A尺」の「119」を読むことができます。
○例題6では、簡単に32=9程度の数字になることがわかりますから、この場合の答えは「11.9」です。
例題7 √(6.89)=
○二乗根の場合は「A尺」から始めていきますが、注意が必要です。小数点から2桁づつ区切って、1桁ならばA尺の1−10の目盛りを使用し、2桁ならばA尺の目盛りの10−100の目盛りを使用します。
○「A尺」の「6.89」の位置にカーソルを合わせます。
○カーソルの「赤線」の位置の「D尺」の「262」を読むことができます。
○例題7では、簡単に2〜3程度の数字になることがわかりますから、この場合の答えは「2.62」です。
例題8 3.453=
○三乗場合も「D尺」から始めていきます。
○「D尺」の「3.45」の位置にカーソルを合わせます。
○カーソルの「赤線」の位置の「K尺」の「408」を読むことができます。
○例題8では、簡単に33=27程度の数字になることがわかりますから、この場合の答えは「40.8」です。
例題9 3√(6.89)=
○二乗根の場合は「K尺」から始めていきますが、注意が必要です。小数点から3桁づつ区切って、1桁ならばK尺の1−10の目盛りを使用し、2桁ならばK尺の目盛りの10−100の目盛りを、3桁ならばK尺の目盛りの100−1000目盛りを使用します。
○「K尺」の「6.89」の位置にカーソルを合わせます。
○カーソルの「赤線」の位置の「D尺」の「218」を読むことができます。
○例題9では、簡単に2程度の数字になることがわかりますから、この場合の答えは「2.18」です。
ちょっとまっててね!
ちょっとまっててね!
ちょっとまっててね!
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マーク・齋藤あて