1年生を担任すると、基礎的な学習を身につけることの大切さがよくわかります。

学級通信 ガリバー 第144号 11月18日

    つまずき

■つまずき
 教えていて、「よくまちがうなあ」というものが必ずあります。
 たとえば、漢字だったら、「人」と「入」、「白」と「自」といったものです。数は多くはあ
りませんが、いざテストをしてみると間違える子がいます。
 「右」と「左」の書き順もそうです。「右と左の書き順は違うんだ。」と覚えていても、
わざわざご丁寧に反対に覚えている子もいます。
 カタカナでは、「ツ」と「シ」、「ン」と「ソ」が一番です。中には知能犯?がいて、どちら
にも読み取れるように紛らわしく書く子もいます。
 恐ろしいのは、これらの間違いがいったん子供たちの頭の中にインプットされてしまう
と、そのままずっと記憶に残っていることです。
 これは、私自身の経験からも明らかです。
 あえて恥をさらしますが、教員になる前に私が間違えて使っていた言葉がけっこうあり
ました。
 たとえば、「場合」を「ばわい」と発音していて、大学の先輩に「ばあいだぞ」と大勢の人
の前で言われたことがありました。また、ひらがなの「よ」の書き順を間違えて、ずっと学
生時代を過ごしていたり・・・というようにです。
 これからは、小学校の時にしっかりと基礎的なことをマスターしなかったためです。
 だから、改めて基礎的なことを重視したいと考えます。

■正しい文章をかく
 その「つまずき」といっても、算数の場合、それほどでもありません。
 基礎的な方法を身につけていれば応用がきくからでしょうか。
 ところが、「聞いて正しい文章を書く」というのはなかなか困難なようです。
 たとえば、国語の教科書の「かいもの」という児童作文を私が読んで、子供たちに2回ほ
ど書かせました。ところが、すべて正しく(原稿用紙の使い方も含めて)書くことができた子
は半分ぐらいでしょうか。
 「とおく」が「とうく」になったり、「はだかの王さま」という本の題名にかぎかっこをつけなか
ったり、私の読むペース(かなりゆっくり読んだのですが)についていけなかったり・・・・とい
うような間違いです。
 前号までのような表現力をのばすのも作文指導の一つですが、正しい文章を書く力をつけ
るのももちろん重要です。2本立てでいって、よりよい文章が書くことができるようになるので
しょう。

■手紙
 このごろ、家に帰ると、去年担任をした子からの手紙が何通かずつ届いています。
 4月から毎月数通ずつは来ていたのですが、このごろは連日です。
 今、その子達は3年生なのですが、国語で「手紙を書く」学習をしているらしいのです。そ
して、そのターゲットに私を選んだということらしいのです。
 私自身はふだんあまり手紙を書きません。
 しかし、担任した子供たちから手紙がきた場合には、何よりも優先して返事を書くようにし
ています。
 それには理由があります。以前、夏休みに手紙をもらって2日おいて返事を出したことがあ
りました。その2日間、子供は何回も何回も家のポストをのぞいたそうです。そして、手紙が
ないことを知るたびにガックリしていたという話を聞きました。
 その時に「子供は、担任からの返事を待ち焦がれている」と強烈に感じました。自分の鈍感
さを恥じた次第です。

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