ただ単に運動するだけが体育ではありません。

学級通信 ファンタジック・スピリッツ 第122号 10月15日

    体 育 2 題

★ 「パワーがないぞ、子供たち!」と言わせないぞ!

 先週の10日、体育科教育に携わる者にとってはちょっとショックな記事が新聞に掲
載されていました。「パワーがないぞ、子供たち!」という見だしで、「走・跳・投、10年
前を下回る」と言う内容のものです。
 文部省調査によると、小・中・高校生の体力と運動能力は相変わらず低下傾向が続
いており、深刻とのことです。たとえば、小学校5年生の走り幅跳びの記録は10年前
に比べると25cmも低下しています。
 実際の調査データの分析のコメントはおおよそ次のようなものでした。

・体力低下の背景はテレビゲームの流行に代表される遊びや生活の変化があげられる
・柔軟性の落ち込みが目に付く。これは普通にスポーツをやっているだけでは身につか
 ず柔軟体操などを入念に繰り返すしかない。

 当たり前のことですが、体力を育てるのにも「継続は力なり」という言葉があてはまるよ
うです。
 さて、3年1組に置き換えてみます。体育の授業で、「子供たちにとってはきついかな?」
と思われる部分をよく取りいれています。たとえば、外での体育は、最初に学校のまわり(
600mくらい)を全力で走ります。鉄棒運動で、懸垂の静止15秒に挑戦させています。
 最初は、「エッ」という声が出たり、表情が曇ったりしていました。でも、何回もしているう
ちに体力的に慣れたり、上達してきたりして、そんなことはなくなってきました。
 理想的なのは、体育の時間だけではなく休み時間も子供たちが、どんどん走る運動や鉄
棒に挑戦することでしょう。何せ「継続は力なり」なのですから。
 私も、声がけをして「パワーがないぞ、子供たち!」というように言わせないないようにした
いと思っています。

★ ルールの必要性を理解させる
 
 体育館での体育ではボール運動を始めました。内容はポートボールです。
 最初は、ポートボールのルールを教えずに、台に人が乗って行うパス運動をしました。や
がて、それにディフェンスをする人が入ります。そして、慣れたところで「じゃあ、みんなでパス
ゲームをしよう」と決めました。この時点でもルールはなしです。自由です。
 実際にゲームです。ルールなしですから、ある程度の混乱はおきます。
 たとえば、ボールを奪い合って両方の子が離さないということがありました。
 さて、ゲーム後に子供たちに聞きました。

 「今のゲームで一番困ったことは何ですか?」
■ボールを持ってずっと走る人がいて、とれない。 
  →では、ボールを持って歩けるのは2歩までにしましょう。
■ボールを二人の人が持ってなかなか離しません。
  →その時にはジャンプボールにしましょう。
■タックルをされました。
  →そういう時には、タックルをされたチームのボールにしましょう。

 こんな風にして、ルールを作っていきました。自分たちが実際に困ったことですから、ルー
ルの必要性を分かったようです。その後のゲームでは、ポートボールらしくなっていました。
 といっても、まだルール全部を教えたわけではありません。また、同じ方法でルールが増
えていきそうです。

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