教育実習生が来ることは、子供たちにとって大いなる刺激になります。授業がうまくいかな
くても、その教育効果は大きいものです。この通信は私にとって2度目の実習生です。機会が
あったら、また受け入れたいと思っています。自分も通ってきた道ですから。
学級通信 トゥモロウ・2000 第147号 11月25日
明日で終わり・・・教育実習
もう4週目も終わりに近づきました。そうです。T先生の教育実習です。
この間、休日返上でT先生は頑張りました。今日まで授業すること、16時間。月曜日は研究
授業で、他の先生方の前で音楽をしました。さらに、今日は一日学級経営(担任体験)です。
私の経験では、実習授業の準備は本当に疲れるものです。特に見とおしの立たない時には、
不安でしょうがないものです。T先生は3週間目から毎日授業しました。その分の準備、本当に
大変だったと思います。
でも、1時間1時間の授業がT先生にとって、充実したものになっていくことが感じられました。
さて、教育実習生は毎日「実習日誌」を書きます。自分の実習の所感、授業の反省等を書き、
それを私に提出し、私がコメントを書くというものです。
T先生の実習日誌の内容が、日がたつにつれてどんどん深まっていくことをひしひしと感じまし
た。たとえば、初日は次のような内容でした。
■授業が進む中で印象的だったのは、発言の中で生まれた疑問は、即その場で解決していく
こと、指名なし発表にもかかわらず皆はずかしがらずに良く発言していることだった。
わりとおおざっぱな感想です。それが、1週間後の参観では次のように変化しています。
■道徳は、「自分にできること」という題で、ほかの友達の作文を参考にしながら、自分にできる
ことを考えていく授業だった。最初に自分の生活について振り返り、次に作文を読むという流れ
は、作文と自分を重ね合わせて考えることができるので、とてもよいと思った。
授業に関わる内容が大変具体的になってきています。その視点も鋭くなってきています。自分自
身でも授業を行った後なので、今まで見えなかったことも見えてきたのでしょう。
しかしながら、授業はそんなに簡単にうまくはいきません。体育の授業をした時には、次のような
反省を書いています。
■指示の出し方など、考えていったのだが、実際授業をやってみたら、展開のところからボロボロ
で苦笑いするしかなかった。
しかし、T先生は失敗した授業から大きな学びをしました。「指導の流れをきちんと把握すること」「
指示を的確に出すこと」「臨機応変という考えを持って授業に臨むこと」といったことです。
この授業以降、T先生の授業は変わります。発問や指示を深く意識し、子供たちの様子を見て授
業を変える部分も出てきました。
そして、今週月曜日の音楽の研究授業では他の先生方から、次のようなコメントをいただきました。
★子供たちの指示が的確でした。
★T先生の終始ニコニコした笑顔、とてもいい。はっきりした声で発問していたこともすばらしい。
★指示に迷いがなく、きっぱりとできていたので、すばらしいと思いました。子供とも一体感があり
ました。
まさに大きな進歩です。もちろん、T先生自身の真摯な努力があったからこそです。どの努力ぶりに
私も拍手を送りました。
明日が実習最後の日。T先生にとって、どんな日になるのでしょうか。
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