子供たちが進んで活動をした時には、ついその様子を学級通信に書きたくなってしま
います。


学級通信 トゥモロウ・2000 第54号  6月24日

    自主的に、自主的に

■ 子供たちが自主的に活動をしてくれる時ほど、うれしいことはありません。たとえば
 教室のすみにゴミが落ちていて、それを拾ってくれた時。窓を進んであけてくれた時。
 そんな小さいこともうれしいものです。
  それとは別に、「自分たちの学級で、こんな企画をしたい。そしてそれを実現したい」
 という大掛かりな活動を自主的に行ってくれることもうれしいです。それは、子供たちに
 「自主性」という力をつける点でとても大切だからです。そして、それを実現させるための
 システムを作っておくことが教師の役割です。

■ 教室に「プラズマ・ボックス」があります。学級に対する提案、意見や悩み等を入れる
 箱です。「プラズマ」は子供たちから決めたキャッチフレーズからとりました。ここに入れ
 られたものは毎週月曜日に取り出し、朝の会や学級会で取り上げられます。「給食をグ
 ループごとに食べたい」という希望もそこに入っていました。

■ 今まで給食は勉強の時の席と同じでした。それを変えたいという希望です。さっそく
 学級会で取り上げました。議題は「給食の席を工夫しよう」です。
  子供たちが工夫のアイデアを出し合います。

  ・好きな人と食べる  ・男女別にして食べる  ・学級を半分のグループにして向かい
  合って食べる  ・輪になって食べる  ・班ごとに食べる 等


■ 先に出たアイデアから「いくつにしますか」と議長が聞きました。
  私からすれば「全部いいです」というようになっても構わないのですが、子供たちは「3つ
 がいいです」が圧倒的。1週間に5回の給食と考えると、「いつも通りの席での給食」も2回
 あった方がいいのでしょう。
  一番最初に選ばれたのが「男女別に食べる」です。次が「向かい合って食べる」ものです。
 ここまではすんなりです。あと一つが大変でした。「輪になって食べる」派と「好くな人と食べ
 る」派で完全に、真っ二つに分かれたのです。
 
■ 「輪になって食べる」派の主張は、「好きな人と食べるとなると、残る人が出てしまうかもし
 れない」ということです。それに対して「好きな人と食べる」派は、「そういう時には入れればよ
 い」と反論します。
  片方の主張が出るたびに、「よし!」という声が出たり、拍手が出たりと白熱した討論です。
 意見が出尽くしたところで、教師の出番です。「どちらの意見も取り入れた形で新しい提案は
 ありませんか」と言いました。「輪になって、好きな人と食べる」という意見が出て、みな納得
 です。

■ さっそく昨日の給食から工夫した席で給食を食べ始めました。ふだんと違う雰囲気に、みん
 なにこにこ顔です。話題も盛り上がっているようです。
  私からすれば一人のささやかな提案から、みんなが真剣に考え、決まったことを実行する・・・
 それができたことがうれしいです。そこにみんなの自主的な姿が出ていました。今回だけでは
 ありません。これからも、きっといろいろな活動が生まれてくることでしょうね。

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