☆ 赤ペンを入れる時の原則6つ(1)

 赤ペンを入れる方法は多様である。
 子供たちが授業で書いたノートに赤ペンを入れる時に、私は次のようにして
いる。

1 視点を限定する

 通常の授業でのノート点検の方法は、ごく簡単に授業の最後ですることが
多い。この時には、赤ペンを入れることは少なく、短い時間で全員分を見るこ
とを心がけている。
 しかし、時々一斉に集めて、休み時間や放課後に赤ペンを入れる時がある。
 それは、ノ―ト指導に関して新しい試みを行い、その技能を子供たちが身に
つけてほしいという時である。
 だから、子供たちが書いたものに対する視点もおのずと違ってくる。
 たとえば、授業でのノ―ト指導が、「見出しを授業感想に書く」という内容だっ
た。
 そうすれば、第一の視点は見出しを書いたかどうかということである。
 第ニの視点は個性的な見出しか、パッと引きつけられる見出しであるかとい
うことである。
 このように、教師自身が視点を限定して子供たちのノートを見るようにする。

2 名前を入れる

 名前をコメントの最初に入れてみる。それだけで、子供たちに話しかけたよう
な感じになる。
■達也くん、いつもていねいに書いてあるね。
 このように名前を書くということは、まさしくその子だけの固有のメッセージであ
るということを表している。
 時には名前を後にもってくるのもよい。
■すばらしいね、可奈さん。
■これだけ方言をくわしく調べてきたのは哲くんだけだったよ。
 こうすることによって、子供のよさがより強調されることになる。

3 共感する

 人間の感情に訴えることは、相手の印象に残る。
■びっくりしたよ!自分の考えをこんなに書いているなんて!
■とても感心したよ。キャラクターの使い方が上手だね。

 このような言葉を、ストレートに子供たちに投げかける。それによって、子供
たちも、「先生は自分のノートをこんな思いで見ているんだ。」と感じとってくれ
る。
 共感するということは、教師が子供たちのノートに関心を持っていなければで
きないことである。ノートの中に、「これはいい!」と思われる項目が一つでもあ
ったら、それに共感する思いを伝えていきたい。


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