★ 板書を使った3段階の指導

 ノ―トの技能は、子供たちが自然に身につけていくものではない。何らかの手本が子供たちにとっ
て必要である。
 一番の手本は板書である。工夫された板書、分かりやすい板書はそのまま子供たちのノートの手
本となる。
 次の3段階を通して、板書を子供たちのノート技能に結びつかせていきたい。

 @ 板書をそのまま写す。(型の習得)
 A 板書した技能がなぜいいのか理解する。(型のよさの意識化)
 B 板書を少しずつ変化させ、自分なりにノートを工夫する。(型の応用)


 「型を覚える」という意味では、最初に板書をそのまま写させることも必要と考える。
 たとえば、「番号をつけること」を例にとる。
 初めて教える時には、板書するだけではなく、きちんと指示をする。
 たとえば、

 「ノートの一番左のマスに、『@』と書きます。そのあとを1マスあけてから、文を書きなさい。」


 ただし、これはあくまでも「最初は」という限定付きである。なぜなら、無目的あるいは無自覚のまま
写すだけでは、いつまでも進歩がないからである。
 そこで次に、子供たちに、次のように聞く。

 「番号をつけることで、どんないい点があるでしょうか。」

 その技能のよさを自覚させるための発問である。

★ いくつ書いたかがすぐにわかる。
★ いくつも続けて書くより、きれいに見える。
★ まだ、発表されていないものをさがす時に便利だ

といった答えが出てくる。
 このようなよさを自覚することにより、子供たちは「技能を使うことの大切さ」を意識化していく。
 そして最後の段階では、子供たちが自分なりに技能を使いこなし、教師の板書をもとに工夫して書い
ていくことが理想である。
 そのためには、教師自身が自分の板書で、ノート指導に関する基礎技能を使いこなしていくことが必
要である。


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