★ 鞭牛和尚資料館を作ろう


1 資料館作成で意欲化を図る
 社会科での「先人の開発」の学習。ここでは、郷土の先人の地域の開発に功
のあった人物を追究していくものである。
 今回は、江戸時代に閉伊街道(今の国道106号線)を切り開いた鞭牛和尚を
取り上げることにした。(鞭牛和尚については、こちらのホームページ「歴史ロ
マン再発見」
を参照)
 ただ、鞭牛和尚のことを資料から学ぶだけではおもしろくない。何とかして子供
たちに興味を持たせたいと考えて、次のようにした。

  鞭牛和尚資料館を作ろう!

 実際に多目的ホールを資料館にして、他学年の人に見てもらうことにした。この
ような意識があるとないでは、子供たちの気持ちもずいぶんと違う。

2 資料館のイメージの確認
 まずは「資料館」のイメージを確認した。「資料館にはどんなものがあるか」という
ことである。
 子供たちがすぐに思いついたのは、地元の「水産科学館」。他に行ったことがある
ものとしては、「宮澤賢治記念館」が出てきた。私も自分が取材した新里村の「新里
村民俗資料館」をビデオで紹介をした。ここには、実際に鞭牛和尚が使った道作りの
ための道具等も展示されており、子供たちにとって興味を示すものばかりだった。
 それらのイメージから資料館の内容を考えさせた。

3 資料館作り途中経過
 資料館作りに入る前に、当然子供たちは鞭牛和尚についてかなり学習を深めて
いる。ある程度の知識や共感がなれけば、何を内容としていいかわからないからで
ある。ここでは、それらを略す。
 さて、子供たちを5つのグループに分けた。鞭牛和尚に関わるキーワードから、次
のようにした。

1 道作りグループ・・・道を作るときの苦労を紙芝居にまとめる
2 道ができた後のグループ・・・できた後の人々の生活の変化を紙芝居に。
3 道具グループ・・・・使った道具を再現して、劇化する。
4 石碑・像グループ・・・鞭牛にまつわる石碑等を画用紙に再現し解説する。
5 道がないころのくらしグループ・・・悲惨な生活ぶりを本にまとめる。


4 オープン前に厳しい交流会
 資料館オープンの前に子供たちに、各グループの交流会を、次のように言って、行
った。

  今度の資料館での発表は、今までの発表とは違います。他の学年に見せるもの
です。「より分かりやすく伝える」発表にしてほしいと思います。そのために、他のチー
ムの発表への要望をどんどん言いましょう。それが、「分かりやすく伝える」ために大切
なことです。


 実際に交流会では、一つの班が終わるごとに次々と要望が出てきた。
・声が小さいので、もっと堂々と言った方がいい。
・簡単すぎる発表なので、もっと付け加えをした方がよい。
・これは間違いなので直してほしい。

といった具合である。
 この交流会で本番は見違えるような発表になった。

5 資料館オープン
 当日は休み時間のオープンとなった。(全校に見せるため)
 5年以外の学年70人のうち、半分ぐらいの子供たちが見学にいた。
 1〜3年生の子供たちには一生懸命に学んだことを説明する。5・6年生の先輩方からは
アドバイスをもらったり、自分たちが知らない鞭牛和尚のことを教えてもらった。
 「資料館にする」ということで、子供たちはより鞭牛和尚のことを深く学ぶことができたので
ある。

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