★室町文化茶の湯体験
日本の伝統文化を伝えることを大切と考えてはいるものの、学校では教える
時間が限られている。
そんな中でも、歴史での室町文化の体験は有り難い機会である。今の日本
の生活様式に関わりのある部分が数多い。身近なところに教えてくださる先生
はかならずいるはずである。あとは教師がちょっとした努力をするかどうか。
私は茶の湯体験を6年生の子どもたちと一緒に行った。子供たちが学んだの
はもちろんであるが、教師である私自身もいい体験をさせてもらった。その様子
を学級通信から紹介をする。
学級通信 カルチェ・ラタン 第33号 6月25日
室町文化体験・茶の湯を習う 1
■ 高浜小学校に転勤して、校舎をぐるっと回った時に、多目的ホールの横に
畳の部屋があることに気付きました。しかも床の間つきです。
それを見て、「いつかこの部屋で日本文化に触れる学習をしたいな」と思い
ました。幸い、我がクラスのSさんのおばあさんがお茶を教えている先生だと
いうことを聞きました。
これは貴重な機会です。ぜひ、子供たちに室町文化の一つである「茶の湯
体験ができる」と考えて、昨日行うことができました。
■ 茶の湯は、若干の子が習い事でしたことがあるものの、多くの子にとって
は初めての経験です。私自身も初めての経験です。
だから、子供たちも私もとても楽しみにしていました。朝の会の発表でも、
「茶の湯をするのが初めてなので、とても楽しみです」「正座がつらそうです」
「お菓子が楽しみです」といったように、茶の湯に関わる発表が続きました。
■ 始める前に、日本間に茶の湯の道具等のセットをしました。先生が掛け軸
を持ってきてくださいました。
「心静茶味香」と書かれています。この掛け軸の字をみただけでも、どんな
気持ちでお茶を味わったらいいかわかるような気がしました。
■ いよいよ始まりです。先生から、お菓子のいただき方、お茶のいただき方を
を教えていただいて、一人一人いただきました。子供たちの中で、Sさん、Tさ
んが実際にお茶を入れてくださいました。
私が「なるほど・・・」と思ったことがあります。
それは、いただく前に、お隣の人に「お先に、いただきます」と一声かけるとい
うところです。これは「気配り」の文化とでも言うのでしょうか。日本の伝統文化
のよさでもあると思います。
一言で言えば、お茶をいただいた後に、「ありがとうございました。結構なお
味でした。」と私が言った後に、男の子たちも同様に言いました。これには、先
生もにっこりです。
■ 「気配り」という点は、もっともっとありました。たとえば、畳の縁を踏まない
ところ。お菓子を食べた後に、紙の角ではしを拭くところ。
これらは、茶の湯だけの世界ではなく、日本の生活の中に根付いたよさでも
あるんだなあとつくづく感じました。体験して、初めてわかったことです。
■ 終わった後で、その場で簡単な感想を聞きました。
「おもったよりお茶が苦くなかったです。」(うす口だたようです。)
「お菓子がとてもおいしかったです。」(その通りでした。)
「足がとてもしびれました。」(私も立つ時はふらつきました。)
子供たちにとってみれば、室町文化、日本の伝統文化というよりは、まずは
体験したこと自体が価値あることだったのでしょう。
これから、テレビや本等で茶の湯が出てきたときには、今までと反応が違う
と思います。興味を持って見ることでしょうね。
この時間に学んだ日本文化のよさ
■「茶の湯」という文化
■掛け軸の持つ意味
■気配りの言葉かけ、しぐさ
改めてすばらしい体験をさせてもらったと感じた。