★ 絵葉書

 研修中の楽しみの一つが葉書書きである。ポートランドやワシントンDC、ボ
ストンの名所の絵葉書を買っては、せっせと書いたものである。
 一通に費やす時間はおよそ10分間。わずかの時間だったが、葉書を書いて
いる時間だけは、日本にいるような気がして幸せな気分に浸ることができた。
 特に家族である妻と娘には毎日書いた。書いていて落ち着くことの他にも次
のようなメリットがあることを知った。

その1 アメリカの名所の写真が自分の財産として残る
 絵葉書は、プロの写真家によって、写されたものである。当然、美しいものが
多い。それが手元に残ることはやはりいいものである。

その2 毎日の日記の代わりになる
 毎日、指定された様式の研修日誌というのは書いていた。これは主に、教育
に関わるものを書くものである。それに書かないような「文化雑感」的なものを
葉書に書くことにより、日々の日記の代わりのようなものになっていった。

 しかも一通あたりのコストはわずか40セント(当時43円ぐらい)。エアメイルな
のに、日本の葉書代とほとんど変わらないのである。
 クラスの5年1組の子供たちにも一通一通書いた。ほとんどの子がはじめての
エアメイルだったので、大いに喜んだ。
 私の父母、兄弟、そして同僚、友人たちにももちろん書いた。最終的には200
枚ぐらい書いたことになる。

 今改めて手元に残った絵葉書をながめる。その日、その日のことが鮮明に蘇っ
てくる。
 旅に出たら絵葉書ー習慣になりそうである。


次に進む  トップに戻る