□「来年度の総合の計画のために」
佐藤 正寿(岩手・水沢市立水沢小学校)
今年度の総合も1単元を残して終わりという段になった。来年度のために
改善点を考える時期である。前任校では総合を立ち上げの時期からスター
トをしたのでやりやすかったが、今年度は新任校ということもあり戸惑うこと
もあった。
しかし、それは同時に来年度の改善点につながることにもなる。自分自身
が来年度の総合のために考えていくべきことを記していきたい。
◎単なる地域学習から現代的課題に迫っていく
本校の総合のメインは地域を対象とした学習である。調べやすさ、意欲づ
けという点等、地域学習のよさは数多い。しかし、一年間を通して感じたの
は地域学習から現代的な課題への発展が少なかったということである。たと
えば川のゴミを調べたグループは「ゴミの種類や量」を調べたり、「ゴミを捨て
ない呼びかけ」をしたりする。しかし、その段階で追究が終わってしまうことが
多かった。それをさらに発展させ、現代的な課題に結びつけることができなか
ったわけである。その点では「課題作りや助言の甘さ」を痛感している。
年間計画の中でその点を明記する必要を感じている。
◎教科と総合との関連の吟味を
本校では教科発展型の単元の学習が多い。たとえば4年生では、社会科
の水の学習ののち「さぐろう!水の世界」という学習を行った。しかし、教科
発展型の総合の場合、その意図を明確にしておかなければ「安易な関連」
になってしまう。「教科と総合の両方の学習を深めることができる」「子どもた
ちの知が広がり、追究意欲が高まる」といった視点で、今年の単元を見直し
ていってみよう。その点で有機的な関連ができていれば本物である。
◎パソコン活用だけではなく
総合の授業でパソコンを有効に活用するのは当然である。しかし、今まで
そればかりに目を奪われていた傾向がある。別のメディア、たとえば表現方
法の一つとしてOHPをもっと使っていたらどうであろうか。カラーコピー機で
写真がコピーできる、発表時に書き込みができる、シートの準備も容易にで
きる等、そのよさは多い。目的によってはパソコンよりもOHPの方が使いや
すいということもあるだろう。
また、NHK教育のテレビ番組から得る総合の情報も大きい。(たとえば、
「調べてまとめて伝えよう」 http://www.nhk.or.jp/mia/index.html
「体験!メディアのABC」 http://www.nhk.or.jp/abc/ )
これらの積極的な利用をもっと年間計画の中に記していくべきと考える。
◎「振り返り」の時と方法の検討を
本校の年間計画では単元の最後に、子どもたちがその単元を振り返る時
間が位置づけられている。「学んだこと」「身についた力」等を検討をする。
しかし、この振り返りは最後だけに位置づけられるものではない。単元での
中間で随時振り返りをすることで、より深い追究活動ができるであろう。どの
時間にどのような方法で振り返りを行うか。検討する必要がある。
◎保護者の「本音」を聞くように
今年度は単元ごとの発表会は保護者に公開をした。事前に学年通信に総
合の実践を頻繁に掲載し、「都合がついたら発表会をご覧ください」と呼びか
けた。保護者は共稼ぎが多いのであるが、4割の親御さんが常に参観してく
ださった。また、学級の懇談会でも総合の学習活動の様子をビデオで流し、
その理解に努めてきた。 どちらも保護者からは好評であり、「このようなこと
を子どもたちは学んでいるんですね」といったような感想を戴いた。
しかし、「本音」を聞くことができたかと言えば疑問である。「学力は大丈夫
か」という考えの方もいるに違いない。また、発表会だけではなく、別の段階
での学習活動の様子を参観したい方もいるかもしれない。
そのためには「親御さんへのアンケートの実施」「授業の常時公開」「参観
後の意見交換会」等の活動が必要と考えている。
これらをもとに来年度の総合の計画を具体的に考えていきたい。
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