★ キャラクター化


■ 場面を限定してキャラクター化する

 子どもたちはキャラクター化が好きである。その意欲を何らかのノ―ト
作りに応用したい。ただ、キャラクター化の場合、「時間がかかる」「発
表しにくい」ということがその弊害である。
 ならば、「時間がかかってもよい」「発表しなくてもよい」という限定され
た場面で活用すればよいのである。それは、次のような場面である。

  単元のまとめのノート作りの時間である

 私は「単元のまとめのノート作り」をさせることが多い。最初に簡単な
指示を出して、あとはずっとノート作りの作業となる。
 時間は十分にある。発表方法は展示である。
 キャラクター化が十分にできるわけである。
 もちろん、無目的にキャラクターを取り入れるよりは、効果的に活用し
た方がよい。そこで、次のような指示を出している。

 一つのキャラクターを決めなさい。「質問キャラクター」「答えキャ
ラクター」と何でもいいです。


 これだけの指示で、子どもたちにとってキャラクターを使う目的が明確
化してくる。
 何も指示しない場合には、「キャラクターを作る」ことに一生懸命、「キ
ャラクターを生かす」ことはあまり眼中にない。キャラクターは生かされて
こそ、価値があることなのだ。
 ちなみに子どもたちに、「どんなキャラクターがいいですか。○○くんと
いう形で言ってみましょう。」と聞くと、次々と出てくるものである。

 ・「かんそうくん」(勉強の感想を次々と言う。)
 ・「手伝いくん」(学習のお手伝いをする。)
 ・「ヒントくん」(問題のヒントを出してくれる。)
 ・「わかったくん」(問題を答えてわかってくれる。)
 ・「考えくん」(いろいろな答えを出してくれる。)


 中には「こんらんくん」といって、難しいことや違う答えをわざと出すキャ
ラクターを考え出す子もいた。面白い発想である。

■ キャラクターで育つクイズ・ゲーム感覚

 実際にノートにキャラクターを入れさせてみる。
 入れるキャラクターが一つの子もいるし、複数のキャラクターが一つの
子もいるし、複数のキャラクターを登場させる子もいる。
 そのキャラクターのセリフを読んでみると、一つのことに気付く。
 多くの子たちは、キャラクターに「QA」を言わせているのである。
 それも教科書のような固い口調の質問ではない。クイズ的なQAであ
る。
 ふだん「問題を作ってみましょう」と言っても、なかなかノってこない子
どもたちも、キャラクターを入れてのクイズとなると別である。どんどん質
問を書いて、キャラクターに答えさせている。
 「キャラクターを入れると楽しい」と子どもたちは言う。
 楽しいからどんどんノートに書きたくなっていく。
 つまり、キャラクターの存在そのものが、子どもたちのノートの書く量を
増やしていっているのである。と同時に、子どもたちのクイズ感覚も育て
ているわけである。
 高学年であれば、キャラクターを使ったゲーム風物語もおもしろい。次
々と学習クイズをゲームのようにクリアーしていくことは、子どもたちの意
欲を増す。そんな中で子どもたちのゲーム感覚も育っていくのであろう。


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