連載 私の教材開発物語 第8回

 「宮古の自慢CMを作ろう 〜NHKロケスタート〜」

        佐藤 正寿(岩手県・宮古市立高浜小学校)

                       

■ NHKロケがスタート

 今月3日からNHK教育テレビのスタッフが、私の学級にロケに
入っている。
 「特集!メディアのABC」という特別番組制作のためである。
放送日は11月17日(土)。NHK教育テレビである。
 きっかけは、私の勤務する高浜小学校がNHK教育テレビ「体験!
メディアのABC」の実践協力校となった。これは、小学校5〜6
年生向けのメディアリテラシー教育のための番組である。
 その関わりで今回の特番のロケとなったわけである。

■ 教材「宮古の自慢CMを作ろう」

 この番組では一つの単元での子供たちの姿を追う。
 内容はもちろんメディアリテラシー学習である。
 今回扱うのは、「宮古の自慢CMを作ろう」というものである。
 私自身が昨年まで行ってきたメディアリテラシー学習は、「メデ
ィアを分析する」ということが中心であった。たとえば、「プロ野球
番組を楽しく見る方法」「発見!CMの秘密」といったように、実際
に子供たちが興味を持ちそうな番組やCMを細かく分析して、その
見方を深めるといったものである。いわば「メディアの受け手とし
ての学習」である。これはこれで意義があった。子供たちのメディ
アの見方が確実に深まった。

 それが、今年度から始まった番組「体験!メディアのABC」の
活用で授業スタイルが変わった。「メディアの送り手としての学習」
になったのである。たとえば、「合成写真を作る」「組写真から物語
を作る」「キャッチコピーを作る」といったようにである。番組の中
で具体的にその手法が例示されているので、学習しやすいのである。
 今回の「宮古の自慢CMを作ろう」は、その「メディアの送り手
としての学習」の延長線上のものである。

 ただ、実際に「送り手の学習」といっても、結果的には「受け手」
としての視点も深めることになると考えている。CMを作る段階で
キャッチコピーを作る。作るという立場になって、改めてテレビに
入るCMのキャッチコピーにも注目するようになる。CMの画面構
成を考える時に、アップにするかルーズにするか迷う。日頃何げな
く見ているテレビニュースでは、それらが効果的に使われているこ
とを知る。
 そういう意味では、「CM作り」という送り手になる学習は、大変
効果的な手法と言える。

 しかも今回は対象が「宮古の自慢」である。自分たちの地域の自
慢を調べることの意義は改めて言うまでもない。実に多くのメリッ
トがある。

 ・自分たちの住む地域に何度も取材することができる。
 ・その過程で、地域に対する愛着を深めることができる。
 ・調べる過程で地域のことや特色に関わるキーマンを見つけるこ
  とができる。
 ・その人に密着することによって、取材のイロハを学ぶことがで
  きる…等

 この予想通り、今子供たちは街角で「宮古の自慢」のインタビュ
ーを行い、自分たちでキーマンを見つけ、魚市場や海岸に出掛けて
CM作りに励んでいる。
 そして、その様子をNHKロケチームが追っているのである。
 授業のくわしい様子は次回で紹介をしたい。

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