********* メールマガジン **************************************
■□「子供たちに伝えたい・日本大好き5分間話」□■
第7号 H13・5・11
発行:佐藤正寿<fwnf1104@mb.infoweb.ne.jp>
http://homepage2.nifty.com/masa555satou/index.htm
**************************************************************
★☆★ 「19世紀、物作りへの日本人の好奇心と気概」 ★☆★
江戸時代末期には、日本人の物作りへの好奇心や気概を物語るエピソー
ドがいくつもあった。
▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼
1 世界に誇る発明国 日本
4月18日は「発明の日」です。
この由来は、明治18年4月18日に「専売特許条例」が公布されたこと
を記念したものです。この条例によって、発明の権利の保護と発明の奨
励が行われるようになりました。
それ以来、日本でも数々の発明がされてきています。それだけではなく、
今から40年以上も前から、日本は世界でも有数の発明の国なのです。
現在、特許の申請数で言えば、1年間でおよそ50万件ほどと言われて
います。一日だけでも約1400件が申請されていることになります。
しかも、日本だけではなく外国における特許の申請も多くなっています。
1998年、アメリカの特許庁は日本に対して3万件以上の特許を許可しま
した。コンピュータ、カメラ、電話等のハイテク製品での特許が多いのです。
これからも、日本の技術はどんどん世界に広がっていくことでしょう。
そういう点では、日本人は、物作りに対する好奇心は高く、「新しいものを
作ろう」という気概も大いに持っているということが言えるでしょう。
そのことを表すエピソードが、19世紀にすでにありました。
2 1854年、開国のころ
江戸時代、日本は「鎖国」といって一部の国を除いて、他の国との交流を
禁止していました。
ところが1853年にアメリカのペリーが開国を要求してきました。翌1854
年に、日米和親条約を結びます。その時のエピソードです。
アメリカ人が日本人に最先端の機械を次々に見せます。何せ、見せる相
手は二百数十年も鎖国をしていた日本です。「きっと驚くだろう」とアメリカ人
は思っていました。
しかし、日本人は驚きません。好奇心は示しますが驚かないのです。とい
うのも、西洋のことは書物で知っていたからです。
それどころか、それらの機械にさわろうとしたり、スケッチをしたりしました。
書物に書かれていることと実物ではどこが違うのか確認をして、いろいろ
なところにある工夫をメモしようと考えたのです。「自分たちがいつかは作る
のだ」という意志を持っていたからでしょう。
このエピソードを聞くと、新しいものには興味を示すという日本人の様子が
分かります。また、自分たちに作れないものはないのだという気概も伝わっ
てきます。
3 わずかの期間で蒸気船を自力で作る
さて、1853年、ペリーが率いてきた黒船に日本人は大いに驚きました。
その大きさ。巨大な大砲。黒い煙をモクモクをはく蒸気船。すべて見たこと
がないものでした。
やがて日本人もそのような蒸気船を作りますが、皆さんはどれくらいたっ
て作ったと思いますか。5年後でしょうか、10年後でしょうか。それとももっ
ともっと後でしょうか。
何とわずか2年後には、自力で蒸気船を作ることができたのでした。
薩摩藩(今の鹿児島県)の藩主島津斉彬が、1855年に試運転をさせた
のです。島津斉彬は、ペリーが来る前から蒸気船の製造を考えていました。
外国の本にあった絵や図面を見て、製造しようとしていたと言われています。
実物を見ていなくても、新しい機械を作ろうとする進取の精神。そして、短
期間でその実物を作り上げてしまう力。改めて驚かされます。
4 自ら技術を身につける
幕末に活躍した人物で、佐久間象山という人がいました。
彼は、西洋の大砲を操縦することができた第一人者でした。
操縦することだけではなく、何と自分で大砲を作ることもできました。それだ
けではありません。弾丸、小銃、火薬といったものも作っていきました。写真
機、ガラス器、ブドウ酒まで作っています。
彼の考えの中には、「自分でものを作らなければ、その要領はわからない」
という考えを持っていました。だから、いろいろなものを作ることを説いただけ
ではなく、自分から次々と作っていったのです。
それは彼一人だけではなく、当日の一般的な風潮でした。そのことは外国
の人たちからすれば、驚くべきことでした。
そのことにより、明治時代、日本海軍は軍艦の製造や操縦を、外国人に頼
る必要はありませんでした。当たり前のことのように思われるかもしれません
が、当時の他のアジアの国々はそうではなかったのです。
このような先人の進取あふれる気質は、何も幕末や明治時代に限ったこと
ではありません。冒頭で述べたように、今も、その気質が今も続いているの
です。
★参考にした本
「『高級な日本人』の生き方」(松本健一著・新潮選書)
「教科書が教えない歴史 明治〜大正〜昭和、大事件の真相」
(扶桑社文庫)
「日本がますます好きになる歴史クイズ」(安住順一著・明治図書)
★参考にしたホームページ
■PRESIDENT ONLINE アメリカが警戒する日本技術の恐るべき底力
http://www.president.co.jp/pre/0002/fortune2.html
■発明の日(4.18)
http://www.nifty.ne.jp/forum/ffortune/calen/kinenbi/04/hatumei.htm