メモの過程を見せる

 「必要なことはメモしなさい」と教師は言う。
 その具体的な方法は「板書」を使って、実際にメモの過程を見せることが効果的である。
 特に

  行事についてメモをする場を、メモ技能を伸ばす時間ととらえる。


ことが大切と考える。
 子供たちは行事に対する関心が高い。貴重な機会である。
 方法は次の通りである。

1 最初はそのままメモさせる

  大きな行事である「甚句祭り」の参加について子供たちにメモさせた。(3年)
  次の文である。

 「これからみなさんに、甚句踊りの連絡をします。
  5月3日に甚句祭りがあります。みんなは、学校に午後1時まできます。
  身につけてくるのは、次の3つです。「踊り用ズック」「ハイソックス」「半袖・短パン」です。
  市民駐車場で解散です。」

  ゆっくり読んだので、重要なことはほとんどの子がきちんと書いている。
  しかし、メモの書き方は様々である。改行なしの子もいれば、文で長く書いて見にくい子もいた。

2 板書で教師のメモの過程を見せる

  これから先生が、今と同じ文を黒板にメモをします。
  みんなのメモとどこが違うか、見ていなさい。

  この時に、私が読んだ文は一人の子に読んでもらう。
  自分たちがメモをしたものを先生はどうメモをするのか、興味津々である。
  わたしは、次のように板書した。

   ◎じんくまつり
    ・5月3日 1時まで
    ・身につけてくるもの
      @ おどりようズック
      A ハイソックス
      B 半そでたんパン

    ・しみんちゅうしゃじょうかいさん


  書き終えた時、「あ、そうか」「なるほど」といった声が出てきた。

3 メモの技能に気付く

  私のメモとみんなのメモの違いは何ですか。

  ・
「◎」「・」といった記号を使っています。    ・短い言葉で書いています。
  ・番号を書いています  ・先生はすぐに行を変えているので見やすいです  
  ・それぞれの書き始めの場所が違っています。

  このようにして、子供たちはメモの基礎的な技能を理解していった。
  実際には、今までもこのような板書はしていた。
  しかし、その構造については、実際に自分がメモをする立場になって初めて見えてきたのである。


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