★ 日本料理?でもてなす

 ホームスティをして12日目。先週末に泊まりに行ったフランクが来るという。
ホストマザーのアンに、「先週楽しませてくれたお礼に、今日は私が夕食を作
りましょう。」と申し出た。
 アンは例のオーバーな表情で、「本当!それはすばらしい!」と言い、さらに
「楽しみだわ!」と付け加えた。ただ、料理をするだけなのだが、大いなるリッ
プスティクと感じた。

 問題は何を作るかである。日本料理のための材料は、ほとんどスーパーに
売っている。豆腐だって、味噌だって、ちゃんとポートランドのスーパーに売って
いる。
 アメリカ人は、日本料理と言えばすぐに「スシ」を連想する。フランクもかなり
食べたことがあるらしく、「テッカマキ。マグロ」などと口にする。
 そこで寿司はやめて、イージークッキングをすることにした。「釜飯・野菜炒め・
シューマイ」である。この組み合わせ、どこが日本食だと思われるかもしれな
いが、「日本ではポピュラーな食事」ということで、勝手に「日本食」にさせても
らうことにした。

 さて、どれも調理は簡単。釜飯は「かまめしの素」を入れてご飯を炊くだけだ
し、野菜炒めも調味料と醤油で味付けするだけ。シューマイにいたっては、電
子レンジで3分間待つだけである。
 それでも、二人とも大いに気に入ってくれた。特にアンおばさんは、野菜炒
めを「グッドテイスト!」とほめまくってくれた。(その割にはなかなか量が減ら
なかったが)

 私も一つ一つ説明をした。
「これらは深いポットで作るご飯で、日本では有名なのです。」
「これらは野菜を炒めたもので日本では人気があるのです。」
 フランクも喜んでくれて自分の名前を日本語で書いてくれという。日本だった
ら私の字の下手さ加減がばれるが、幸いここには日本語がわかる人は誰もい
ない。そこで、大きく「フランク」とカタカナで書いたら、「ビューティフル」と言って
くれた。

 いずれ日本料理のおもてなしは大成功。自分も久々のご飯に喜んでたくさん
食べることができた。これからも、日本食を紹介するという名目でどんどん料理
しようという気になった。
 ちなみに第二弾はカレーライス。これまたイージークッキングであった。


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