★ ノ―ト指導で生きる基礎技能5つ
1 番号を書く
学習課題に対する予想を書いたり、写真から分かることを書いたりする場合がある。
この時に、「いくつ書いたか分かるように、番号を書きなさい。」と指示をする。
番号を書くということは、量をつかむということである。これは子供にとって、書く励み
になる。
教師にとってもどれぐらいの考えを書くことができたかがわかる。そして、何よりも見
やすいのですぐに確認できる。
事前に教師が、「5つ以上書きなさい」と数の条件を提示することにより、子供たちは
自分の番号をより意識化する。その数字は、子供たちの実態よりやや高めにすると、
子供たちは燃える。
2 囲みを入れる
枠組みがあるのとないのでは、ノートを見た印象がずいぶんと違う。
「課題やまとめは枠で囲みましょう。」と指示をする。すると、フリーハンドで線を引く子
が出てくる。そういう子には、机間指導で、「定規で囲みます。」と言い、きちんと定規を
使わせる。
線を引くという作業は、ノ―トのデザイン感覚を育てる意味では、必要な技能である。
これは、きれいなノート作りの基礎技能につながっていく。
3 記号を活用する
記号の便利さは、「文や言葉で表すよりも端的に表現できる」という点である。
算数の場合には、このことをよく実感する。
たとえば、「3は2より大きい」ということを表現するには、「3>2」と書けばよい。
このような記号をノートにもぜひ使いたい。私は主として、次の3つの場合に活用して
いる。
■ よく使われる言葉の代わりに使う。
■ 考えを分類化する時に使う。
■ 自分で決めた暗号として使う。
社会で授業の終わりにはよく感想を書いている。いつも書くのであれば、「★」や「◎」
というように記す。これが「言葉の代わり」である。
実際に記号を使わせてみると、点検するところに目がいく。記号だから目立つのであ
る。ただし、あまり多用するとそのよさが逆効果になる。
「分類化」というのは、たとえば子供たちの考えをいくつかのグループに分ける時に、
いくつかの記号を用いるのである。
「暗号」は、ノ―ト作りを楽しむ工夫である。たとえば、「重要語句→☆」「疑問→?」と
いうようにしておくと、後になってノートを見るときに便利である。
4 位置を変えて書く
子供たちのノート指導で難しいことの一つに、「概念の違い」を教えることがあげられる。
たとえば、「全体と部分の違い」「一般的なものと具体的なもの」といったことである。
これらは、板書をする時に、高さの位置を変えて書く。
例を示す。理科の授業(3年生)で「バッタ、ダンゴムシ、クモ、トンボ」と板書する。「こ
れを二つのグループに分けなさい。」と聞く。子供たちは「バッタ・トンボ」と「ダンゴムシ・
クモ」に分ける。「コンチュウ」と「そうではないもの」に分けたのである。
この板書は次のようになる。
コンチュウ コンチュウではない虫
・バッタ ・ダンゴムシ
・トンボ ・クモ
これで全体と部分の関係を子供たちは理解しやすくなるのである。
5 線を使う
線を使うことは、ノ―トに書かれている事柄を関連づけることになる。
といっても、教師の板書の線をそのまま写しているだけでは、この技能を活用する力
はつかない。
その線の便利さを子供たちに実感させてこそ、力がついていく。
社会(3年生)で、「お店には、どんな種類がありますか。」と聞いた。「スーパーマーケ
ット」「コンビニエンスストアー」「八百屋さん」といった答えが出てきた。
そこで、次のように板書する。
|――スーパーマーケット
お店―――|――コンビニエンスストアー
|――八百屋さん (実際の線は直線)
「この線は何を表していますか」と聞くと、「お店の仲間」「お店の種類」といった答えが
かえってきた。また、「『の仲間』のかわり」という答えも出てきた。聞くと、「お店『の仲間』
のスーパーマーケット」という意味だと言う。
「なるほど。このような言葉の代わりに見やすくしたのが線です。」と言うと、子供たちは
納得していた。
これは矢印を活用する場合も同じである。反対のものを指す時、時間的な経過を指す時、
「つまり」といった言葉のかわりの時など、矢印もいろいろな場面で活用できる。
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