★ 小学校の様子を学級通信に

 アインソワ―ズ小学校に行き始めて3週間目の木曜日。
 前日になかなか眠ることができなくて、この日はやや疲れ気味だった。ふだ
んは、歩いて学校から帰るものの、バスで帰らなくてはいけない状態だった。
 でも、その疲れも家に帰ってからは吹っ飛んでしまった。
 私が担任していた5年1組の子たちからの手紙が、大きな茶封筒にどっさり
と入って届いていたからである。

 すぐに封をあけ読み始めた。
■ マラソン大会で学年2位だったこと
■ 市内の陸上記録会で大活躍だったこと
■ 文化祭が近く、作品制作をがんばっていること
といったことが書かれていた。
 考えてみれば、いつもこの時期は文化祭の作品作りのために1時間も惜しい
ようなところである。
 その中で、私に代わって担任してくださっている菅野先生が貴重な時間を私
への手紙書きに費やしてくれたのである。
 それだけではない。
 私がいたときとは別の取り組みもしている。宿題を忘れる人が多くなったので、
自分たちで話し合って目標を作り、それを達成したらお祝いの会をするという。
 楽しそうな企画である。

 すでに子供たちには、一人一人あてに絵葉書を出していた。
 おそらく、子供たちが手紙を書いた2〜3日後には届いていたはずである。
 また、学級通信を1枚は送っていたものの、学校の研修が始まってからは出さ
ずじまいであった。
 「よし、がんばって通信を書こう」
 日本にいる時には、毎日発行していた学級通信。
 しかし、ここに来てからは、1枚の通信を書くのにもかなりのエネルギーが必要
である。
 日本にいる時には、担任だから書きたいことが次々と出てくる。
 しかし、単なる参観者にはそれは難しい。しかも、ワープロがないということが私
にとっては大きな痛手であった。
 結局書いたのは3日後。それも1枚を書くのに1時間ぐらいかけて3枚送った。
 そのうちの一部を紹介しよう。

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■オレゴン便り 3 「5年1組学級通信カルチェ・ラタン」より

 ★スペイン語の授業
  私の通っているアインソワ―ズ小学校は、ポートランド市内唯一のスペイン語の
授業をしている学校です。
 アメリカの小学校にはたいてい幼稚園が含まれていますが、その幼稚園からスペ
イン語の授業が始まります。ただし、全クラスではなく、学年1〜2クラスだけです。
 ただ、その授業中はスペイン語しか使わないことに驚きました。
 単語の説明ぐらい英語でやるのかと思ったら違うのです。
 5年生になるともっと高度です。算数や理科をスペイン語でやっています。問題文も
スペイン語、答えもスペイン語で言っています。
 英語の授業もなかなか理解できない私にとって、スペイン語は全くの「?」の世界で
した。
 そんな私の姿をかわいそうと思ったのか、一人の女の子がスペイン語を英語に訳し
てくれるポケットコンピュータを貸してくれました。
 おかげでいくつかのスペイン語を覚えました。グラシアス!

 ★子供は同じ

 アメリカの子供たちも日本の子供たちと変わりません。(当たり前ですね。)
 授業で、「日本ではグッドモーニングのことで【おはよう】と言っています。君たちは
【オハイオ】(アメリカの州の一つ)と覚えるといいよ。」と言ったら、翌日の朝から「オ
ハイオ!」「オハイオ!」でした。
 また、私がノートに書いている日本語に興味を示して、「自分の名前を日本語で書
いてくれ」とせがみます。
 「キャサリン」「チェルシー」「フランク」などと書くだけでものすごく喜びます。
 やはり、どこの国の子供たちもかわいいものです。

 この通信が発行されるころは市内音楽会の直前だと思います。
 フレー、フレー、5年生!平常心で歌えば、きれいな歌声が体育文化会館に響き渡
ると思います。

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