★リラックスの理由は

 アインソワ―ズ小学校の子供たちは授業中、リラックスしている。
 足を組んだり、背伸びをしたり、時には気分をリフレッシュするため
に、水を飲む子供もいる。
 まあ、リフレッシュと書いたが、私から見ると行儀が悪いように思わ
れる。
 同じことを私が担任している子供がしたら、「行儀が悪い!」と注意
しているところである。
 アメリカの教師たちは、姿勢についてはあまり注意をしない。それど
ころか、自分もリラックスをしていて、ミネラル・ウォーターを口にしな
がら授業する教師もいる。

 ただ、リラックスせざるをえないのには、理由がある。
 子供たちの学習時間が長いのである。
 たとえば、5年生の場合、8時45分から12時15分まで勉強をする。
途中は10分間の休憩があるだけで、ランチまで実質3時間15分の
学習である。
 午後は12時45分から3時15分まで。やはり、15分だけの休憩が
あるので、実質は2時間15分。
 合計で学習時間は何と5時間30分である。
 私の勤務する学校にある授業と授業の合間の5分間休みはない。
 だから、一つの学習が終わると、即、次の学習である。

 日本では、6時間授業の日でも、45分×6=270分=4時間30分
の学習時間である。1時間もアインソワ―ズ小学校の子供達の方が
学習時間が長い。
 しかも、体育、音楽、図工といった教科の時間は3教科合わせて週
に4時間ぐらいである。

 こうなってくると、アメリカの小学生の学習がけっこうハードなことがわ
かるであろう。それらの長い時間、常に緊張を持続するのはなかなか
難しいのは当然であろう。

 私が、「私の小学校の年間の授業日数は234日です(注・平成5年
段階)。」と言ったら、「そんなに多いのか!」と驚いていた。
 アインソワ―ズ小学校は年間178日である。56日も差がある。
 だが、年間の子供たちの学習時間をトータルすると、おそらくアインソ
ワ―ズ小学校の方が多いのではないか。
 このような視点から、授業日数の比較をしなければ意味がないであろ
う。

 ちなみに、オレゴン州では、2010年までに授業日数を210日に増や
す予定である。

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