★CM制作を通して、メディアの見方を深めたい

 「メール取材」というものを初めて受けた。メディアリテラシー教育についてで
あった。数度のメールのやりとりをメールマガジン「子育てMagazineしゃべり場」
に紹介していただいた。質問に答えるという作業は実に知的な作業であった。
答える中で自分の考えも固まっていくという感じであった。
 編集者のご好意により、ここにメールマガジンを転載する。

◎特集第三弾・メディアリテラシー教育の現場から
            〜全国各地4人の志士たちに聞く!

=CM制作を通して、メディアの見方を深めたい    
(岩手・佐藤正寿先生)


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まず一番目は、岩手県の佐藤先生です。今から8年前にメディアリテラシー
を「子どもにとって必要と同時に自分にも必要なもの」と直感。以来、新しい
タイプの教育を目指し、雑誌も発行している民間教育団体「授業づくりネット
ワーク」に所属し活動中です。既にNHKなどの局が取材にきているという佐藤
流メディアリテラシー教育とは、どんなものかを語ってもらいました。
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CM制作を通して、メディアの見方を深めたい。

(岩手県宮古市立高浜小学校5年生担任)佐藤正寿先生
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 メディアリテラシーの面白さは、教えれば教えた分、確実に力になること。
例えば、一般的なのはCM分析です。授業で1〜2時間扱うだけで、家でのCM
の見方が変わります。CM日記を継続させるとよくわかります。「プロ野球を
楽しく見る方法」という実践では、今までほとんどプロ野球中継を見ること
のなかった女の子たちが俄然興味を示しました。これらはメディアの受け手
としての実践です。

●送り手と受け手を同時に体験

 今年度実践した「宮古の自慢CMを作ろう」(テレビ放送化)では、子供た
ちがクリエーターになることでメディアの送り手となりました。送り手の立
場に立つと、「送り手の意図が必要」ということが子どもは感じ取ります。
番組にしてもCMにしてもメディアの向こうには意図があることを学びました。

 これがわかると、メディアの見方は一歩深まります。やや批判的な見方も
できるようになってきます。つまり、送り手の立場に立つことで「受け手」
としての見方も同時に深まるのです。

 今は学校教育の中ではマイナーな部分ですが、10年後にはかなりメジャ
ーになっているはずです。テレビだけでなく、パソコン、ケータイと小学生
にもどんどんメディアが入ってくると思いますから。

●子どもたちを鍛えるために

 教育課程の変更になることについては、率直にいって厳しい。教科の授業
時間が減ることは、全体の教師の指導力アップが必要です。私は子どもを
「鍛える」ことが教師の役目と考えています。今は昔ほど鍛えている実感に
乏しい。教育全体を見て指導力が必要なのに、アップするどころかダウンし
ている。その点で時間が減るのには不安があります。

 反面、総合の出現は大歓迎。開かれた学校にどんどんなっていくと思いま
す。授業参観日だけの参観は、そのうちなくなることでしょう。常時参観が
当たり前。これらのモデルケース、8年前のアメリカ小学校研修で体験しま
した。

●全国普及を目指して

 まずは、メディアリテラシーの学年相応のプランを創ることですが、その
ためには、確実に力をつける実践を積み重ねないといけないと思っています。

 さらに、日本へのメディアリテラシー普及活動をしたい。探してみると
「メディアリテラシー教育」のHPは少ない。だから、まず自分でサイトを立
ち上げました。「授業づくりネットワーク」では、「メディアリテラシー教
育」のメールマガジンも発行しています。また、NHKでは「体験!メディ
アのABC」のメディアリテラシー教育番組を放送しています。
http://www.nhk.or.jp/abc/
それらと自分は関わりを持っていますので、それらを基盤に広める活動を展
開中です。

子育てMagazineしゃべり場【第12号】より           http://shaberiba.net/

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