★ スペイン語の授業
アインソワ―ズ小学校の特色は、スペイン語の授業があるということである。
しかも幼稚園からである。これは、ポートランド市内でも一校だけだそうである。
外国語を小学校で教えている学校はもう一校あり、そこでは何と日本語を教
えている。ホームステイ終了後に、そのリッチモンド小学校に行ったが、学習し
ている子どもたちの発言の見事さには驚かされた。
さて、アインソワ―ズ小学校でスペイン語を教えているといっても、すべての
学級で教えているわけではない。
各学年4クラスずつあるが、そのうち1〜2学級である。
ただ、私が驚いたのは、小学校5年生のスペイン語の授業である。スペイン
語そのものに関する授業はほとんどない。なんと、スペイン語を使って、算数や
理科、美術をするのである。当然のことながら、母国語の英語は一切使わない。
日本で言えば、小学5年生の算数が教科書も先生も英語を使って教わるとい
うようなものである。
「果たして、子供達は授業がわかるのだろうか。」と思ってみていると、ちゃん
と算数の問題を解いているではないか!しかも、教師の質問にもちゃんとスペ
イン語で答えている。これには驚いた。
子供たちはスペイン語を勉強してわずか6年目。ふつうの授業で話す教師の
言葉を理解して、そして自分の伝えたいことをスペイン語で表現している。
私は中学校1年生から大学1年生までの7年間、英語を勉強した。高校受験
や大学受験のためにそれなりの学習も積んだ。
しかし、残念ながらアインソワ―ズ小学校教師の英語の授業は、部分的にし
か理解できない。ましてや、質問されたら「アイ・ドント・ノウ」としか言えないであ
ろう。
この差はいったい何であろうか。
私は日本とアメリカ合衆国の教育の違いを端的に表していると思う。もっとも、
最近の日本の英語教育はだいぶ変化しているが・・・。
さて、英語の授業を理解できない私が、スペイン語の授業を理解できるわけが
ない。その姿を見かねたのか、ある女の子が「これ、貸すよ」と言ってくれた。
何だろうと思ったら、ポケット自動翻訳機。スペイン語を英語に変えてくれる。
その英語を私は辞書で調べて、ようやく授業を理解できた。
そんな形で授業を見させてもらった。ありがたいものを貸してもらったものである。
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