★ ああ、滝廉太郎 学級通信より


 5年生の音楽の教材に滝廉太郎の鑑賞がある。これは、そのまま日本のよさ
を伝える題材である。授業の様子を書いた学級通信をそのまま紹介をする。

■「学級通信 夢工房21」 第83号(H12・8・30)より

 音楽で滝廉太郎の曲を学習しています。「花」「荒城の月」といった大人にとって
はおなじみの曲です。
 ところが、子供たちにとっては、「タキレンタロウ?誰?」「荒城の月は暗いなあ」
といったとらえでした。
 そこで、「何とか滝廉太郎のよさを味わわせたい」と考え、次のように授業をしま
した。
 最初に、滝廉太郎について私が調べたことを子供たちに伝えました。

 ・日本の音楽史上、有名な音楽家であり、その曲が100年以上伝えられている
  こと
 ・その証拠に滝廉太郎記念館が二つあること→ホームページ(まだアップしてい
  ません)
 ・教科書にあるものだけではなく、他にも有名な曲を作っていること


といったことです。私が集めた資料も提示しました。これによって、子供たちは「日本
ではかなり有名な人」と理解しました。
 さて、かんじんの曲です。「花」「荒城の月」「箱根八里」と、一曲、一曲じっくりと聞
かせました。

 一言で言うと、どんな感じがしますか。

 子供たちからは、次のような反応が返ってきました。

 ■「花」・・・明るい、美しい、透き通った感じ、流れる感じ
 ■「荒城の月・・・悲しい感じがする、男の声と女の声が合っている、落ち着いている
           感じ
 ■「箱根ハ里」・・・はずんでいる、どっしりとしている、力強い

 滝廉太郎が、実にいろいろなタイプの曲を作っていることがわかります。
 さらに、「荒城の月」については、わからない言葉を教えました。「高楼」「盃」「今いず
こ」と、子供たちはお城の情景をイメージしていきました。
 すると単に「暗い」といった感じから、「重みのある歌」というように印象が変わってきま
した。
 「曲を味わう」という段階に少しは入ることができたかなと思いました。
 この授業で、子供たちの滝廉太郎への見方は深まりました。次のような感想がそれを
物語っています。

・すごくきれいな歌をを作る人だなあと思った。私は「花」が好きだなあ。
・すごい人なんだなあと思いました。ほかにも曲があると聞いてびっくりしました。また、
 滝廉太郎さんの曲を聴いてみたいです。
・滝廉太郎という人はいい歌を作っているなと思いました。ほかの曲も聞いてみたいで
 す。


 今回だけではなく、今後何からかの機会に滝廉太郎に接することがあると思います。
今回の授業のことを、その時に少しでも思い出せば嬉しいと思います。


★後日談

・この授業の日、さっそく家の人に滝廉太郎のことを聞いた子が3割ほどいた。中には祖
 母が大好きで、さっそく家で一緒に歌った人もいた。改めて世代を超えて愛される作曲
 家ということを実感したようだった。
・この年の学習発表会で「日本の春夏秋冬」というテーマで発表をした。その時に、春の
 部の発表で子供たちが選んだのが、「花」の曲を歌うことだった。思いを込めて歌った声
 が体育館に響いた。子供たちにとっては思い出の曲にもなった。

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